セガの『PSO2 ニュージェネシス ver.2』は、2000年にサービスを開始した『ファンタシースターオンライン』、2012年にそのバトンを引き継いだ『ファンタシースターオンライン2』、そこから移行する形で2021年より運用が始まった『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』(以下『NGS』)の最新バーション。「惑星ハルファ」を舞台にオープンフィールドで他プレイヤーと交流しながら自由に冒険するオンラインRPGです。


これまでも夏にオフラインイベントを行ってきましたが、今回は公式情報番組「NGS ヘッドライン WAVE」の出張版ということで番組初の公式生配信を実施。東京・大崎にあるセガ本社のステージにて、事前抽選に当選したアークス(プレイヤー)約200名を会場に迎え、配信の視聴者とともに盛り上がりました。

そこで本稿では現地イベントレポートを実施。会場展示物はもちろんのこと、ゲストとともに楽しんだトークコーナー、朗読劇、声優陣による先行プレイ、ミニライブの様子など、現場にいたからこそ感じられた空気感を中心にお伝えしたいと思います。

またイベント終了後はディレクターの濱崎大輝氏(※)にイベントの感想や来年迎える周年記念についてもうかがったので、そのコメントも一緒に掲載します。(※崎はたつさき)

◆注目はイベント初参加のブルーダー(演:川島得愛)!
万雷の拍手で開演した「NGS ヘッドライン WAVE 公開生放送2025」は、番組MCの長谷川唯さんと、シリーズディレクター・濱崎大輝さんによる9月のアップデート情報からスタート。新クエスト「オルタレルム探索:戦闘セクション」や新装備、コーエーテクモゲームスのRPG『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』とのコラボなどを発表し、そのたびに大きなどよめきをもって歓迎されていました。

ゲストの諸星すみれさん、宮本侑芽さん、川島得愛さんが登壇したのは、開発チームからの開発レターやアークスからの質問に回答する「オペレーション・レポート」、その他関連情報を紹介する「サテライト・インフォメーション」のコーナーを挟んだあと。

『NGS』のイベントは今回が初参加という川島さんは、昨年から引き続き関連イベントに出演した諸星さんと宮本さんの感想を受け、「イベントをしていること自体、初めて知って『すごい!』と思いました」と感想を述べつつ、会場にいるアークスの熱量の高さにも圧倒されている様子でした。

そんなスペシャルゲスト3名を迎えてまず実施したのは「『NGS』トークコーナー」です。

『NGS』の愛されキャラであるブルーダーを演じた川島さんはその役作りについて聞かれ、5年前にはじめて演じたときのことを振り返ります。そして「最初はロボット的な容姿だったため抑揚を抑え、機械的に演じようとプランを用意していましたが、もっと人間らしいキャラクターだと教えられて戸惑いました」と発言。
その難しさに向き合いつつ、ちょうどいいポイントを探りながら現在の役作りに着地したことを話してくれました。

濱崎ディレクターによると、川島さんの起用の理由は2004年のTVアニメ『モンキーターン』にあったとのこと。その番組で「波多野憲二」役を務めていた川島さんの印象がとても強く、「熱い部分を内に秘めつつ紳士的なキャラクター」をお願いするならこの人しかいないと感じたそう。川島さんも初めて聞く話ということで、驚きつつも笑顔を浮かべていました。

一方、諸星さんと宮本さんは同じ「劇団ひまわり」所属ということで、幼少時から姉妹役を演じることが多かったそうです。役柄では宮本さんが姉、諸星さんが妹を演じるため、諸星さんにとっては宮本さんが姉のような存在。しかし大人になると諸星さんの風格が増し、宮本さんにとって諸星さんは頼れる姉のような存在になったそうで、お互いがお互いを姉のように感じる不思議な関係とのことでした。

トークコーナーの次に行われたのは、「アイナ&マノン&ブルーダーに似合うコーディネートを見てみよう」のコーナー。ゲームのキャラクタークリエイト機能を駆使し、スペシャルゲスト3名がボイスを担当したキャラクターをアークスが自由にコーディネートするコーナーです。

驚いたのは、アークスからの一般公募150作品のうち、なんと半数が川島さん演じるブルーダーだったこと。タンク化したブルーダーに、セントラルキャノンと一体化したブルーダー、ゆっくり実況系のブルーダーまで……。制作者のコメントも川島さんに読んでもらうことを前提にしたようなセリフ調のものが多く、いかにアークスが川島さんの登場を待ちわびていたのかがこのコーナーからも伝わってきました。


イベントのラストは朗読劇と、それに連なる先行プレイコーナーとミニライブコーナーです。

各コーナーを橋渡しする朗読劇は、舞台袖の特設コーナーに席を移しての実施。台本とイラストを作成したのは、公式WEBマンガ『せんとらるっ!』の著者である「ふでちん」氏。このイベントのために描き下ろしたイラストと台本です。

物語は、アイナ(演:諸星すみれ)、マノン(演:宮本侑芽)、ブルーダー(演:川島得愛)が、カメラマンとして雇われたユーイ(演:長谷川唯)とともに新クエスト「オルタレルム探索:戦闘セクション」に挑むというもの。その様子は配信されているという設定となっており、今回のイベントと連動した内容です。さらに物語の途中で実際に「オルタレルム探索:戦闘セクション」に挑むことに。

諸星さん、宮本さん、川島さんは初心者なので開発チームの有志+長谷川さんのサポートを受けてのプレイです。そのため諸星さんと宮本さんは「今日一番緊張しています」「手汗がすごいです」と緊張の面持ちに。長谷川さんも「うちの子かわいいんです!」とカメラアピールを忘れません。実際のプレイでは、わちゃわちゃとはしゃぐ女性陣に対し、「難しい」と呟きながら黙々とプレイする川島さんの姿が印象的でした。

そしてイベントは再び朗読劇へ。
バトルを終えた一同は、今度はアイナ&マノンのミニライブをすることになり、実際に諸星さんと宮本さんがステージに立つ流れへとつながります。楽曲はもちろんアイナ&マノンのキャラクターソング「ブランニュー・トライアル」。会場のアークスたちはお土産として渡されたグッズのひとつであるペンライトを両手に握り、見事なハーモニーを奏でる“アイナ”と“マノン”に客席からパワーを送ります。

もちろん川島さんと長谷川さんもステージ袖でライブを鑑賞。アークスに配布されたのと同じペンライトを振って盛り上げます。トークコーナーで「好きなアーティストがいて、ライブではヒューヒュー言ってます!」と意外な表情について語ってくれた川島さんも慣れた様子でペンライトを振り、“仲間たち”にエールを送っていました。

ミニライブ後の朗読劇で物語を締めくくると同時に全プログラムを終了した本イベント。イベント終了後には濱崎ディレクターに感想などをうかがったので、そちらも最後に紹介したいと思います。

なお次回「NGS ヘッドライン WAVE」は2025年9月19日(金)。通常放送でのお届けとなります。

◆ファリアのカジキ祈願所も! 展示コーナーを紹介
本イベントは公開生放送がメインですが、そのほか会場にはさまざまな展示品がありアークスたちの目を楽しませていました。

会場入り口でアークスたちを出迎えるのは、生放送でも話題になっていた「ファリアのカジキ祈願所」。
イラストを描き下ろしたのはもちろん「ふでちん」氏。長谷川さんをはじめ、関係者も訪れてすぐ写真撮影をしたもっともアツいスポットです。また入り口付近ではラッピーがフラッと現れることもあり、来場したアークスと記念撮影を行っていました。

客席を左右から挟み込むように展示されていたのは設定画のコーナーとフィギュアやプラキットといった関連ホビー商品コーナー。客席右側には設定画が、左側にはホビーコーナーと物販スペースがあり、開演まで談笑するアークスたちの視線も集めていました。

【シリーズディレクター濱崎大輝 コメント】
大きなトラブルもなく公開生放送を終えられ、ホッとしているとともに、アークスの皆さんにも喜んでいただけて大変光栄です。

イベントでは声優さんたちに、実際に9月の新クエスト「オルタレルム探索:戦闘セクション」を遊んでいただきました。諸星さんと宮本さんは事前にセガにおいでいただき、リハーサル的に遊んでいただいていたのですが、本番はそのときよりも立ち回りがこなれていて「さすがだな!」と驚きました。川島さんは普段からゲームをされていることもあり、午前中に少しテストをしただけでスムーズにプレイされていて、そちらも「さすが!」でした。

皆さんプレイ後、口をそろえて「楽しかった!」とおっしゃっていただけて大変うれしく思いましたね。

今年は冬にもオフラインイベントをしたいと思っていますし、そこから来年の『NGS』5周年に向けて走り出せたらと考えています。来年は新しいストーリーをやれたらと思いますし、今までとは違う、コミュニケーション方面での新サービスの開発も進めています。
ただ、そのあたりはまだ断言できるものがありませんので「お楽しみに!」ということでお願いします(笑)。

あと今年は2000年にサービスを開始した『ファンタシースターオンライン』シリーズの25周年の年でもあるので、10月からスタートするポップアップストア以外でもいろいろとできたらと思います。そちらも「お楽しみに!」(笑)。

【番組情報】
「NGS ヘッドライン WAVE 公開生放送2025」
2025年8月17日(日)15時より

【出演者】
番組MC:長谷川唯(声優/舞台俳優)
ゲスト:諸星すみれ(声優、『NGS』アイナ役)

    宮本侑芽(声優、『NGS』マノン役)

    川島得愛(声優、『NGS』ブルーダー役)

解説:濱崎大輝(シリーズディレクター)

▼商品概要
【『NGS ver.2』商品概要】
商品名:PSO2 ニュージェネシス ver.2
対応機種:PlayStation4、Windows PC、クラウド版(Nintendo Switch、Windows PC)
サービス時期:2021年6月9日(水)サービス開始
PSO2 ニュージェネシス ver.2 2023年6月7日(水)サービス開始
価格:基本プレイ無料(一部有料アイテムあり)
ジャンル:オンラインRPG
メーカー:セガ
CERO表記:D区分(17歳以上対象)
(C)SEGA
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