TVアニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』が、2025年10月4日より放送される。このたび、本作第1話の1シーンにて登場する本郷猛の声を、藤岡弘、自身が特別に演じることが明らかになった。あわせて、藤岡と本作の主人公・東島丹三郎を演じる小西克幸による対談の内容も公開された。『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は、「月刊ヒーローズ」にて2018年6月号より連載され、現在はマンガ配信サイト「コミプレ-Comiplex-」にて連載中の、石森プロ、東映の協力による柴田ヨクサルのマンガを原作とするTVアニメだ。池添隆博監督のもとライデンフィルムがアニメーション制作を手掛け、小西克幸(東島丹三郎役)をはじめ茅野愛衣(岡田ユリコ役)、鈴村健一(島村一葉役)、斉藤壮馬(島村三葉役)、ファイルーズあい(ユカリス役)、津田健次郎(中尾八郎役)らが出演する。40歳になっても本気で「仮面ライダー」になろうとしていた東島丹三郎がその夢を諦めかけたとき、世間を騒がす「偽ショッカー」強盗事件に巻き込まれるところから始まる物語を描く。『エアマスター』や『ハチワンダイバー』でも知られる柴田が魂で描く、「仮面ライダー」を愛しすぎるオトナたちによる“本気の仮面ライダーごっこ”がアニメでも開幕する。その第1話への藤岡弘、の出演は、東京・新宿バルト9で開催された先行上映会「『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』1話-5話 特別編集版 いくぞ、ショッカー!!!!!」にて発表となったもの。第1話「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の1シーンにて登場する本郷猛の声を、藤岡自身が特別に演じることが伝えられた。あわせて、藤岡と本作の主人公・東島丹三郎を演じる小西とのコメント映像も公開された。映像内では「ライダーキック!」と勢いよくアフレコブースで叫ぶ藤岡の姿や、今回のアニメで本郷猛を演じたことについて「体中の血が当時の青春に戻って騒ぎ始めた。熱く今日は燃えました」と手応えをのぞかせる。藤岡のヒーローへの熱い想いもうかがえる、小西との対談の内容も届いたのであわせてチェックしておきたい。TVアニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は、2025年10月4日より放送される。藤岡弘、という第1話の豪華特別ゲストも発表され、目前に迫る放送開始と今後の展開にますます期待が高まる。<以下、対談内容掲載>小西克幸×藤岡弘、ーアフレコを終えられた今の感想をお聞かせください。 藤岡弘、(以下、藤岡):当時を思い出しながら演じるというのは、嬉しかったですし、熱くもなりました。「とぅっ!」「キーック!」といった掛け声を出すと、当時に一瞬で戻ってしまうんです。自分の中に眠っているものが呼び起こされるような、血が騒いで体の細胞が喜ぶような感覚でした。改めて、「ライダーキック」という言葉は、僕や当時の子供たちの心にかなり深く食い込んでいるものなんだなと思いました。 小西克幸(以下、小西):僕も子供の頃、「仮面ライダーごっこ」を弟と一緒によくやっていました。一度、家の中でライダーキックの真似をしたときに、夢中になりすぎて家の襖を破ってしまって。親も笑っていましたが、その後ちゃんと怒られました(笑)。 藤岡:そういう気持ち、分かります。子供の素直で純粋な感性というか、感動したものに自分を投影して、入り込んでしまいますよね。そんな作品に出会えたことが奇跡ですし、俳優として、とてつもない出発だったと思います。いやあ、50年以上も経っているとは思えませんね。本当にあっという間に感じます。ー小西さんは、藤岡さんのアフレコを聞かれていかがでしたか? 小西:(食い気味に)最高です! 最高ですね、本当に。僕も観ていた当時に気持ちが戻りました。藤岡さんがアフレコされているときに、スタッフブースにスタッフが並んで座っていたんですが、皆、子供の顔になって、「ライダーキーック!」という台詞を聞いていて。今回は素晴らしい機会を与えていただき、本当にありがとうございます。ー藤岡さんはこの作品を知ったとき、どのような印象を抱かれましたか? 藤岡:読む前は内容の想像がつかず、読み進めていくうちに、夢中になりましたし、東島の気持ちにすごく共感できました。「強くなりたい、仮面ライダーみたいになりたい」という気持ちがどんどん高まって、それを40年間追い求めている姿を見て、自分が仮面ライダーを演じたというのもあって、すごく嬉しかったです。 また、今の世の中に対してのメッセージがたくさん込められているなと。(作中の)さまざまな出来事が現実世界と重なることが多く、フィクションとは思えないほどのリアリティを感じました。 小西:もしこんなことが実際に起きたら、やっぱり少し怖いですが、でもこんな世界があったら面白いだろうなと思います。藤岡さんも仰っていましたが、とてもリアルに描かれているので。例えば明日、隣でアフレコしている人が急に「イーッ!」ってショッカーになってもおかしくないだろうなと、そんな風に感じさせる世界観だと思いました。ー放送に向けて、メッセージをいただければと思います。 小西:僕自身も小さい頃に仮面ライダーやアニメ、漫画などから色々な力をもらい、そのエネルギーでここまで突っ走ってこられたと思っています。いい年したおじさんが「俺は仮面ライダーだ」と言って活動している姿は、見る人によっては滑稽に見えるかもしれませんが、そこにある想い、魂を感じていただけると嬉しいです。 いくつになっても、できることだったり、続けていると何かにつながることが絶対にあると思います。自分の身近で、どんなことでも良いと思うので、そういうものがあったら、これからも続けていただけると嬉しいなと思います。まずは、このアニメを観ていただけると嬉しいです。 藤岡:国や民族を問わず、世界中の子供たちには「ヒーローを求めてやまない心」が奥底にあると思っています。ヒーローは子供たちの希望の星です。未来に希望と夢と感動と生きる勇気、幸せを与えてくれる存在を、発信し続け、多くの子どもたちに届けることは、絶対になくしてはいけないことです。 子供たちの心に火を灯し、愛とは何かを教え、考えさせてくれるヒーローを、漫画、アニメ、特撮など、さまざまな形で届け続ける。子供たちに何を託し、何を委ね、何を残すかを真剣に考えていく、そんな心ある大人たちがこれから先もいてほしいというのが私の願いですね。TVアニメ『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』作品情報 ▼第一話 放送情報 2025 年10月4日より、各局にて毎週土曜放送スタート TOKYO MX・BS11・とちぎテレビ・群馬テレビ:10月4日(土)24:30 MBS:10月4日(土) 26:58 ※初回のみ時間変更 CBCテレビ:10月4日(土) 26:058 ※初回のみ時間変更 北海道放送:10月4日(土) 26:28 RKB毎日放送:10月4日(土) 27:00 ※初回のみ時間変更 ABEMA・dアニメストアにて10月4日(土)24:30より地上波同時・最速配信 ほか各配信プラットフォームにて10月7日(火)12:00より順次配信▼STAFF 原作:柴田ヨクサル(ヒーローズ「コミプレ」連載) 協力:石森プロ・東映 監督:池添隆博 シリーズ構成:待田堂子 キャラクターデザイン:Cindy H. Yamauchi キーアニメーター:清水伸太郎 プロップデザイン:氏家嘉宏 美術監督:渋谷幸弘(GAKIproAstudio)・会津綾乃(GAKIproAstudio) 美術監修:佐藤勝(石垣プロ) 美術監督補佐:川崎かなえ(崎は「たつさき」)(GAKIproAstudio) 美術設定:谷内優穂 色彩設計:岡亮子 撮影監督:高津純平(高は「はしごだか」)撮影監督補佐:鈴木智昭 編集:坂本久美子 音響監督:山口貴之(もぶわぶ) 音響効果:小山恭正音楽:TeddyLoid アニメーションプロデューサー:横田幸介 アニメーション制作:ライデンフィルム オープニングテーマ:Wanna be アーティスト名:TeddyLoid feat. Shigeru Matsuzaki & TOPHAMHAT-KYO 作詞:TOPHAMHAT-KYO 作曲・編曲:TeddyLoid, EMME,TOPHAMHAT-KYO ▼CAST 小西克幸(東島丹三郎 役) 茅野愛衣(岡田ユリコ 役) 鈴村健一(島村一葉 役) 斉藤壮馬(島村三葉 役) ファイルーズあい(ユカリス 役) 津田健次郎(中尾八郎 役)ほか (C)柴田ヨクサル/ヒーローズ・Tojima Rider Project (C)石森プロ・東映