村瀬歩は、『ハイキュー!!』の日向翔陽役、『ひろがるスカイ!プリキュア』のキュアウィング/夕凪ツバサ役、『あんさんぶるスターズ!』の姫宮桃李役、『時光代理人 -LINK CLICK-II』の李天辰・李天希の双子兄妹などを演じてきた。
高音から低音まで幅広い声域を使いこなし、熱いスポーツ男子から可憐な少女役までを演じ分ける村瀬は、自身の芝居を「そのキャラクターに自分の声帯を貸して、代わりにセリフを言う感覚」と表現する。
「J:magazine!」にて公開中のインタビューでは、養成所時代の話から転機となった『ハイキュー!!』の現場、そして役作りで大切にしていることまでが、そんな村瀬の出演作品やキャラクターにかける思いとともに語られている。全文は「J:magazine!」のサイト上で目を通してみよう。
またJ:COMの動画配信サービス「J:COM STREAM」では、村瀬の出演作品が見放題で配信されている。
『劇場版ハイキュー!! VS小さな巨人』、スペシャルアニメ『ハイキュー!!バケモノたちの行くところ』の制作が決定している『ハイキュー!!』からは、『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が配信中だ。
村瀬はどんな時でも諦めない強い心を持つ主人公・日向翔陽役で出演している。ぜひ、インタビューとあわせて楽しみたい。
<以下、インタビュー一部掲載>
村瀬歩
――10年以上続く人気シリーズとなった『ハイキュー!!』。いまや日本を超えて海外でも大人気ですが、キャストとしてその人気ぶりを実感することはありますか?
村瀬:オリンピックで、バレーボールのブラジル代表選手が腕に「思い出なんかいらん」というタトゥーを入れていて、それが稲荷崎高校の横断幕に書いてある言葉なんですよね。それを見たときに「『ハイキュー!!』ってすごいな、世界で人気なんだ」と実感した記憶があります。
国内でも「『ハイキュー!!』をきっかけにバレーボールを始めました」、「『ハイキュー!!』を見て元気をもらいました」などのメッセージをいただきました。声優としてそういう声をいただくと嬉しいですね。
――村瀬さんから見た、日向翔陽の魅力をお聞きできますか?
村瀬:『ハイキュー!!』ですと、日向に限ったことではありませんが、一生懸命やり続けること、絶対にあきらめないことのかっこよさ、そういう哲学をずっと持ち続けていることです。日向の場合、中学の弱小チーム時代に影山飛雄と試合をしたときから、「まだ負けてないよ?」という言葉が純粋な気持ちから出てくる。それを素で言えてしまう、彼の胆力というのはすごくかっこいいところだなと思っています。
じつは、日向はあまり自分が演じないタイプのキャラクターでした。『水属性の魔法使い』の涼もそうですけど、僕の声って少し温度が低いというか、冷静に聞こえる声なんですよね。でも、日向の場合はそうじゃない。日向を演じるときは、自分が思っているよりも倍以上の熱を込めないと日向の感情を表現できないので、いつも汗をかきながらやっています。
――村瀬さんが思う、『ハイキュー!!』という作品の魅力は?
村瀬:どんな世代の人が見ても、純粋におもしろいと思える。そしてスポーツに打ち込んでいた人には、より深く刺さる。ひと言で言い表すのは絶対に無理ですが、あえて言うならばそれだけの“熱”が、見ている人に伝わる作品だと思います。
先日、別の作品の現場で影山飛雄役の石川界人くんと新人の声優さんと一緒になったのですが、その声優さんから「中学生の時から『ハイキュー!!』見ていました」って言われたんですよ。それだけ長く愛される作品になったんだ、と妙に実感が湧いてくる出来事でした。
――その新人声優の方からしたら、きっと「日向・影山コンビと一緒に仕事できるなんて!」という気持ちですよね。
村瀬:「憧れ」とは言っていただきましたね。でも、僕自身の後輩気分が全然抜けないので、そうやって言われるのが不思議な感覚ではあります。「僕より先輩の声優の方々も、きっと同じように、こんな気持ちで後輩気分が抜けないまま、少しずつ年齢を重ねていっていたのかも」なんて、妙にしんみりと思ったりもしました。
――影山飛雄役の石川界人さんとの仲良しぶりも、たびたび話題になっていますよね!
村瀬:そうですね。じつは、この取材の前々日も、午前中の収録が彼と現場が一緒でした(笑)。仕事が一緒になれば帰り道は車に乗せて送ってくれるんです。僕は「石川タクシー」って呼んでるんですけど(笑)。休日に予定合わせて会う、みたいな感じではないんですが、腹を割って話ができる、互いに認め合う相棒っていう感じがしています。……
(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
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