まもなく2025年が終わり、2026年が幕開けます。新年最初に行うことといえば「初詣」。
新年が明けてから初めて神社やお寺に参拝し、旧年への感謝を伝え、新年の無病息災や家内安全、幸福などを祈願する日本の伝統行事です。

アニメファンとしては、せっかくならアニメの“聖地”となっている場所に行ってみたい! 今回、アニメ!アニメ!編集部がおすすめする近畿地方の神社・お寺をご紹介しましょう。

森見先生ファンの聖地!下鴨神社(京都市左京区):『有頂天家族』『四畳半神話大系』など
京都だけでなく、日本を代表する神社の「下鴨神社」。平安京が造営される以前からこの地に祀られてきた神社で、都の守護と人々の安寧を願う重要な役割を担ってきました。上賀茂神社と並び「賀茂社」と総称され、京都の鬼門を守る神社として、王城鎮護の信仰を集めてきた場所です。

そんな下鴨神社といえば、森見登美彦先生の『有頂天家族』『四畳半神話大系』の聖地としても有名。TVアニメ『有頂天家族』放送10周年を迎えた際、記念スタンプラリーのポイントにもなりました。

森見先生といえば、他にも京都を舞台とした作品がたくさん。『夜は短し歩けよ乙女』『太陽の塔』なども代表的ですよね。他にも森見作品に登場する京都の神社はたくさんあり、“森見作品を堪能する神社巡り”なんてツアーがあったら絶対に参加しちゃいます。

世界的に人気!:伏見稲荷大社(京都府伏見市):『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』『刀剣乱舞』『いなり、こんこん、恋いろは。』などなど
こちらも京都のみならず日本を代表する「伏見稲荷大社」。
全国に約3万社ある稲荷神社の総本社です。山の参道に無数に連なる朱色の千本鳥居が特徴的で、インバウンドとなる前から多くの外国人観光客が訪れる名所にもなっています。ご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全など、生活や仕事に直結する現実的なご利益で知られています。

その特徴的な景観から、多数のアニメ作品に登場。劇場版『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』『刀剣乱舞』『いなり、こんこん、恋いろは。』『HELLO WORLD』『僕の心のヤバいやつ』『五等分の花嫁』『青の祓魔師』など……調べると、おそらく倍以上の作品が出てくると思います。アニメファンなら初詣じゃなくとも、ぜひ一度は訪れておきたい神社です。近年、オーバーツーリズム問題でなにかと話題にあがっていましたので、2026年の初詣は狙い目かもしれません。

元旦からコラボ実施中!戒光寺(京都府京都市)/御香宮神社(京都府京都市):『ノラガミ
そして、2026年の元旦からコラボが開始される情報です。主人公・夜卜を中心に、神々と人間の絆や成長を描き、美麗なイラストや躍動感あふれる戦闘シーン、そして人間味のある神々が登場する点で多くのファンを魅了してきた『ノラガミ』。作に中の「禊(みそぎ)」シーンにちなみ、“水”にゆかりのある寺社を巡る特別な体験をお届けていて、東京開催でも好評を博した御朱印帳、水占い、ご縁紐はそのままに、戒光寺・御香宮神社それぞれ元旦から新春バージョンの御朱印が用意されることに。

「御朱印(2種)」は、各寺社でデザインが異なり、「夜トとひより:御香宮神社」と「夜トと雪音:戒光寺」とコレクト欲をそそるラインナップ。
「御朱印帳」はキャラクターと荘厳な世界観が融合した、この企画だけのオリジナル絵柄が嬉しいですね。作品への愛着を深めながら、巡った寺社の御朱印を集めるのにぜひ!また「水占い」は全部で5種。美麗イラストとともに、水に浸すとキャラクターの名言が浮かび上がる神秘的な水占いです。あなたの運勢を占いつつ、作中の感動を再び味わえる特別な体験をどうぞ。

オリジナル授与品も!天台宗総本山 比叡山延暦寺(滋賀県):『ブルーロック』『ゲゲゲの鬼太郎』『戦国BASARA』
滋賀県と京都府にまたがる比叡山全体を境内とする、日本仏教の母山と称される特別な寺院「比叡山延暦寺」。比叡山全体が延暦寺の境内で、500ヘクタールもある広大な敷地の中に約150ものお堂があり、大きく分けて東塔、西塔、横川の3つのエリアで形成されています。延暦寺の象徴である根本中堂には、平安時代初期の日本の仏教僧・最澄が灯したとされる不滅の法灯が1200年以上消えることなく灯り続けています。

そんな比叡山ですが、多数のアニメ作品とコラボレーションを行っていることでも有名。『ゲゲゲの鬼太郎』や『戦国BASARA』、そして最近では『ブルーロック』とコラボし、延暦寺西教寺松尾観音寺にてオリジナル授与品が授与されていました。おそらくまた何かの作品とコラボするかもしれないので、注目しておきましょう。

かるたの聖地!近江神宮(滋賀県):『ちはやふる
競技かるたの聖地としても全国的に有名な「近江神宮」は、競技かるたを題材としたアニメ『ちはやふる』の聖地となりました。作中で行われる大会の会場として描かれ、朱色の楼門や境内は作品の重要なシーンに登場したことで、ファンは聖地巡礼に訪れています。
実写映画『ちはやふる』でも実際にロケ地として使用されました。

開運・厄除け、学業成就、産業振興、文化(特にかるた)などにご利益があるとされ、さらに祭神である天智天皇が「時の神」「導きの神」としても信仰され、「時を定め」たことから、「チャンスを掴む」「決断力」に関するご利益も期待でき、「ときしめす守」というお守りが人気。2026年に何かチャンスを得たい方は、こちらに初詣に行かれてみては?

聖地巡礼の先駆け!廣田神社(兵庫県):『涼宮ハルヒの憂鬱
実際の風景が忠実にアニメ背景として描き込まれており、数々の聖地を生み出した『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場した「廣田神社」。1800年以上前から存在し、兵庫県の中で一番古い歴史を持つ神社です。天照大御神の荒御魂(あらみたま)を祀っており、勝運・合格・開運隆盛・厄災消除のご利益で知られています。作中では、ここで映画撮影をすることになりますが……みくるが鳩に囲まれたり、変わった色の鳩が登場したり、神主に追いかけれらたりしていました。

放送後はキャラクターのイラストが描かれた絵馬が並び、そこまで「聖地巡礼」が浸透していなかった当時、アニメファンが多く訪れる様子は圧巻でした。ちなみに、作中の学校のモデルとなった西宮北高校は原作者・谷川流先生の母校なのですが、2027年3月末で閉校に。「いつか行こう」と思っていても、いろいろな理由で聖地自体がなくなってしまうこともあるので、思い立ったらぜひ行ってみてほしいです。

今回は編集部が実際に足を運び、印象に残った神社を中心にピックアップしましたが、他にもアニメの聖地となった神社はたくさん。次回は関東・関西以外の場所も紹介できるように多くの神社を巡ってみようと思います。

ぜひ聖地で初詣をして、良い年を迎えてくださいね♪
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