TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」の第1話(第48話)「執行」と第2話(第49話)「もう一度」が2026年1月8日(木)24時26分よりスタートした。美しい作画に加え、目が離せないほどのスピーディな動き。
そして、新たな章への幕開けに誰もが引き込まれた。SNSではアニメに関する感想が投稿され、『呪術廻戦』はトレンド1位を獲得し、数々の関連ワードもトレンド入りを果たした。

中でもインパクトが強かったのは「ドブカス」の4文字。『呪術廻戦』を知らない人からしたら、「なんてひどいワードなんだろう」「日本大丈夫か?」と思うだろう。だが、安心(?)してほしい。「ドブカス」は、禪院直哉への褒め言葉なのだ。

性格が終わっていることで有名な直哉は『呪術廻戦』の人気キャラ。直哉の登場が待ち遠しかったし、放送当日は、TVの前で正座待機した。こんなことを言ったら直哉から「キッショ!」と罵られそうだが、今回、直哉を思う存分語っていこうと思う。

■『呪術廻戦』とは?
『呪術廻戦』とは人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描いている、芥見下々による大ヒットコミックをアニメ化したもの。2020年にMBS/TBS系列にてTVアニメがスタートし、2023年にアニメ第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」を放送。

2025年5月に『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』、10月に全世界興行収入265億円の大ヒットを記録した『劇場版 呪術廻戦 0』の復活上映、そして11月には「渋谷事変」を特別編集し、TVアニメ第3期「死滅回游 前編」の第1・2話という直結するエピソードを繋げた『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が公開され、大きな盛り上がりを見せた。


さらに2026年1月からMBS/TBS系列にて、夏油傑(加茂憲倫)が糸を引く、呪術を持つ者達による殺し合い「死滅回游」が放送開始となった。

※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
■『呪術廻戦』御三家の跡取りというプライドとおもしれ~男のバランス
『呪術廻戦』第3期の第1話(第48話)「執行」では、主人公・虎杖が苦しみながらも戦っているシーンから始まるが、OPが明けた瞬間、直哉の独壇場だった。真依を心配した素振りを見せたかと思えば、死にかけているのが「真依」ではなく、「真希」だと分かった途端、令和の世の中であれば、炎上するぞ!という言葉を並べだす。

「(男の)三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」という見事なクズ発言。さらに、直哉の父親であり、当主である直毘人が死にかけているという「禪院家」の一大事にも遅れてきて「ごめんちゃい」としっかりと謝らない。「いや、ちゃんと謝れよ!」と思うが、次の「禪院家当主」は自分だと信じて疑わない直哉は絶対に謝らない。

なんなら「甚壱くんは顔があかんわ。甚爾くんと逆だったらよかったんにな」と集まっていた人の地雷をキレイに踏み抜く。言われて嫌なことを的確に言える、それが直哉なのだ。本当に何、好き!(怒り)。

ここだけ見たら、「なんで直哉好きなん?え?」と言われるかもしれないが…正直、理由が見当たらない。気づいたら好きになっていたし、説明ができない。

だが、直哉は自分が蒔いた種を自主回収する「おもしれ~男」なので、話が進めば進むほど魅力的に見えてしまう。その一つに、真希を散々けなした後に、当主の座が伏黒恵にわたりそうになり、怒りに震えることになった直哉。その時のぴきり具合が、最高にいい顔をしていたし、「ナイス表情筋!」と思わず叫んだ。

呪術の御三家の一つ「禪院家」の26代目当主・禪院直毘人の息子だという直哉のプライドが、伏黒を当主とすることを許さない。伏黒を殺しに東京へと向かうことを決め、怒りに任せてどんどん進むが、草履は自分では履かないし、結ばない上に、人の母親に履かせてもらうドブカスっぷり。本当におもしれ~男すぎる。

SNSでもその姿について「27歳児」「ドブカスすぎ」と言われていた。この直哉にしか出せないプライドとドブカスのバランスのよさに、心はどんどん引き込まれていく。

■リスクヘッジもできる冷静な一面
東京に着いた直哉は、虎杖と脹相に出会う。戦いながら、髪もかき上げちゃう余裕ぶりは本当に最高であり、最高にむかつくシーンだった。
アニメオリジナルだというから、制作された皆さまには、本当…感謝の気持ちでいっぱいです。相手を見下している直哉、解釈一致がすぎる…。

早すぎる動きで最初は脹相を押していたが、脹相はだんだんと直哉の動きに合わせ始める。ただプライドが高いだけの男であれば、きっとこのまま、同じ手だけを使い続け、終わっていただろう。が、直哉は案外ちゃんとしている。

「男尊女卑」で有名だが、「実力主義」でもある「禪院家」で育った直哉は、戦いに関してはわりと冷静だ。戦いの中で脹相のしぶとさと術式を分析。術式ではなく、自分を守るための武器(=得物)で脹相を攻撃。「カウンター前提で動きつくっとんのや」と言い、「君しつこいから使わせてもらったで。得物」と告げる。

得物を使うことをダサいと思っているが、勝つためには手段を択ばない直哉は戦い方を知っている。「ドブカス」と言われながらも、流石は、特別1級呪術師。
そんな冷静な部分も愛おしくてたまらない…!

■「面」もいいけど、「面」だけじゃない作中きっての愛されキャラ
第3期の第1話と第2話を見終わって、冷静に「なんで直哉くんが好きなんだろう」と考えた。
結婚相手はナナミンがいいし、応援しているのは虎杖だったのに、気付いたら直哉が気になる存在になっていた。これが沼ってやつですね。

相手を下に見る発言は最悪だし、「男尊女卑」がすごいし、伏黒も虎杖も脹相も殺そうとするし、最悪なイメージしかないが…「面」がいい。本当にお顔が好きです。

でも、「どこか好きなの?」と聞かれると、「面のよさ」だけが直哉の魅力ではないことも明白で……やっぱりうまく説明できない。とにかく、なぜか惹かれてしまうのだ。
しかも、「ドブカス直哉」はなんだかんだ多くの人に愛されている。

その証拠に、「ドブカス」「直哉くん」「禪院直哉」とSNSでトレンド入りを果たしている。このトレンド入りは、直哉のファンだけではなく、みんなで直哉を待っていた結果なのだと個人的に思っている。同様に、彼に“惹かれてる”人は多いようで、『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』の直哉のグッズは瞬殺だった。

「禪院家」の遺伝子は確かに強い。
真希、真依、伏黒、甚爾も確かにキレイなお顔をしているが、直哉とは少々異なる。直哉は自分の面がいいことを理解した上で、行動している気がする。自分がどうあれば美しく、どうあれば理想の自分を実現できるのかを考え、どんなことをしても理想から外れないように着実に歩いている。だからこその自信がお強い顔面に反映されているのだろう。その一方で、人間の醜い部分も曝け出しているのがより一層魅力を引き出している。

視聴者やファンからの「ドブカス」発言は直哉への最上級の褒め言葉であり、直哉らしさを現した最適解だ。
気づいた時にはもう遅い、一度はまったら抜け出せない『呪術廻戦』の“沼男”こと直哉がどのように物語に関わり、どう活躍するのか、今後も楽しみだ。

TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」は、毎週木曜24時26分より、MBS/TBS系列にて放送。

●TVアニメ第3期「死滅回游 前編」
2毎週木曜深夜0時26分~
MBS/TBS系28局”スーパーアニメイズム TURBO”枠にて全国同時放送
【原作】
「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
【スタッフ】
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:矢島陽介・丹羽弘美
副監督:高田陽介・佐藤 威
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:志賀健太郎(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳 圭介、ACE
音楽:照井順政
音楽プロデューサー:小林健樹
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介・二本柳 陸
制作:MAPPA
【キャスト】
虎杖悠仁:榎木淳弥
伏黒 恵:内田雄馬
禪院真希:小松未可子
パンダ:関智一
乙骨憂太:緒方恵美
脹相:浪川大輔
九十九由基:日高(「高」は正しくは「はしご高」)のり子
天元:榊原良子
秤金次:中井和哉
星綺羅羅:榊原優希
禪院直哉:遊佐浩二
日車寛見:杉田智和
高(「高」は正しくは「はしご高」)羽史彦:鶴岡聡
レジィ・スター:青山穣
コガネ:ニーコ
夏油傑(加茂憲倫):櫻井孝宏
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
編集部おすすめ