2026年1月30日(金)より公開がスタートし、早くも話題沸騰となった映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』。富野由悠季さんが1989年から1990年にかけて執筆した小説を原作に、“富野作品ながら映像化されなかったガンダム”を初映画化して注目が集まっています。
映画は全3部作を予定しており、本作『キルケーの魔女』は2021年に公開された映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に続く第2部。『機動戦士ガンダム』のキャラクター「ブライト・ノア」と「ミライ・ヤシマ」の間に生まれた青年「ハサウェイ・ノア」を主人公に、「マフティー」と呼ばれるテロ組織のリーダーになった彼と、彼を取り巻く人々にスポットを当てた内容となっています。
マフティーの狙いはオーストラリアのアデレードで開催されるという地球連邦政府の中央閣僚会議を襲うこと。その作戦を成功させるため、ざっくりとした説明ではありますが、第1部では主人公ハサウェイ・ノアの現地入り、第2部では作戦の準備、第3部では作戦の本番を描くという構成にて展開中です。
その注目の本作『キルケーの魔女』で話題になっているといえば、やはり2月2日に公式サイトにて発表となった“サプライズ要素”のMS(モビルスーツ)「アリュゼウス」です。同日にはHG(ハイグレード)シリーズにてガンプラ化も発表され、スクリーンの外でも猛威をふるうことが期待されています。
そこで本稿では、原作小説には登場しない「アリュゼウス」の誕生背景を語るとともに、きっかけとなったライバル機体「ペーネロペー」についても少し触れたいと思います。
◆予告編の“νガンダム”の正体がここに!
第1部ではハサウェイが駆る「Ξガンダム(以下、クスィーガンダム)」と、地球連邦軍キンバレー部隊(現・キルケー部隊)の最新MS「ペーネロペー」の対決を描きました。しかし今作『キルケーの魔女』では、前作でペーネロペーがダメージを受けたということもあり使用できません。そこで代替機として登場したのが、本稿で解説する「アリュゼウス」でした。
ペーネロペーとクスィーガンダムはどちらも「ミノフスキー・フライト・システム」を搭載しており、重力圏内でも自由自在に飛翔することができます。フライトユニットを使用しないと飛べない一般的なMSではその2機に太刀打ちできず、そのためのアリュゼウスというわけです。
アリュゼウスはもともとペーネロペーの試作機のような側面があり、ペーネロペーの高速飛行時のテスト用機体として建造された経緯がありました。そのため見た目もペーネロペーそっくり。劇中では20基ものシェルフ・ノズルをフル稼働させ、クスィーガンダムと熱いドッグファイトを繰り広げました。
ファンのハートを掴んだのはその巨大な怪獣じみたフォルムはもちろんのこと、プラズマ・ジェット・エンジンによる20基ものシェルフ・ノズルというロマンあふれるスペックです。なにしろアリュゼウスにはペーネロペーのようなミノフスキー・フライト・システムが搭載されておらず、高速飛行をするには推進器まみれにするしかありません。まさにテンションが上がる“バカげたアイデア”(良い意味)です。
また内部に格納した「量産型νガンダム(ニューガンダム)」もサプライズ要素のひとつであり、ファン待望の初映像化でもありました。ペーネロペーはコアメカとなる「オデュッセウスガンダム」に、FF(フィックスド・フライト)ユニットを装着した状態のことを指します。そのためアリュゼウスにもコアメカとして量産型νガンダムを使用したのですが、この量産型νガンダムはこれまで限定的にしかメディアに登場しない、ある種の“レアガンダム”だったのです。
量産型νガンダムの初出は「M-MSV」と呼ばれるメディア展開です。
TVアニメに登場しないオリジナル機体はファンのハートを掴んだばかりか、それらをガンプラ化することで“次のTVアニメ”までの間をつなぐ効果もあり、「ガンダムブランド」を支える役割も担っています。
量産型νガンダムはその「M-MSV」で初登場し、以降はゲーム作品やコミック作品にて活躍。しかし映像作品には登場しておらず、今回初めて映像作品でデビューしたというわけです。
なぜ量産型νガンダムが選ばれたかについては今後の設定資料を待つ必要がありますが、商業的にはやはり、もうひとつのサプライズ要素である映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(以下『逆襲のシャア』)との関係は切っても切り離せないでしょう。なにしろラストバトルでは、ハサウェイと“幻影のアムロ・レイ”が『逆襲のシャア』さながらの熱いバトルを展開します。『逆襲のシャア』ではアムロ・レイがνガンダムに搭乗することから、量産型νガンダムはハサウェイを心理的に追い詰める重要な役割を担っていたのです。
おもしろいのは、原作小説をそのまま映像化しただけでは量産型νガンダムの入る余地はなかったことでしょう。実はペーネロペーは小説展開の後、ゲーム「SDガンダム GGENERATION-F」やフィギュアシリーズ「GUNDAM FIX FIGURATION」で、何度かデザインとスペックに修正が加えられました。原作小説ではペーネロペーが単独のMSだったのに対し、「オデュッセウスガンダム+FFユニット=ペーネロペー」という設定が加わったのです。
なおフィギュアシリーズ「GUNDAM FIX FIGURATION」では、オデュッセウスガンダムをモチーフとした共通素体に各種装備を装着することでクスィーガンダムとペーネロペーの両形態が楽しめるというコンセプトでリリースされたこともありました。
追加設定としては「アルゴスユニット」なるものも存在しているので、映画第3部でははたしてそのアルゴスユニット版オデュッセウスガンダムが登場するのか? その点でも今から楽しみです。
同じようにデザインやスペックが様々あるクスィーガンダムについては、すでにゲーム版などでおなじみの“ガンダム顔”が映画本編に登場し、第3部ではトリコロールカラーになるのではないかとファンの間で囁かれています。今作はアリュゼウスや量産型νガンダムが話題になりましたが、第3部でもサプライズが用意されていそうで期待が高まります。
「HG 1/144 アリュゼウス」の発売日は2026年4月。価格は13,200円とややリッチな設定ですが、フライトフォームへの変形機構を備えつつ、量産型νガンダムも着脱が可能、さらに量産型νガンダムはνガンダムを思わせるフォームにも換装できるということで見逃せません。ボリュームも巨大でプレイバリューも高いとなれば相応の価格設定でしょう。
(C)SOTSU・SUNRISE
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)








