本作は、福島県の今と魅力を一枚に描いた総合情報誌「ふくしままっぷ」をより多くの方に届けることを目的に、2024年12月に発足した「ふくしままっぷ友の会」の特別企画として制作されたもの。
監督を務めるのは、『この世界の片隅に』で日本アカデミー賞《最優秀アニメーション作品賞》をはじめ、アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門《審査員賞》など、国内外で高い評価を受けてきた片渕須直。日常の営みや人々の記憶を丁寧にすくい上げ、静かな筆致の中に確かな感情の揺らぎを描き出すその表現は、多くの観客の心に深く刻まれてきた。
また、片渕監督はNHK東日本大震災プロジェクト・復興支援ソング『花は咲く』のアニメーション監督を務めるなど、震災の被災地と長年向き合ってきた。震災から15年という節目を迎えた今、福島の土地と人にあらためて向き合い制作された本作では、片渕監督がこれまで培ってきたまなざしと、「ふくしままっぷ」が大切にしてきた“土地に息づく物語”という世界観が重なり合い、新たなオリジナルアニメーションとして結実した。
本作の制作にあたり、片渕監督ら制作陣は、2025年9月にあらためて3日間の福島県内ロケハンを実施。「ふくしままっぷ」を片手に浜通り・中通り・会津の20カ所以上のスポットを車で巡り、人々の暮らしが感じられる風景や、赤べこなどの伝統工芸品、歴史を守り続けてきた建築物、土地に根差した食などを取材し、広大な福島の各地に息づく文化と、それを守り紡いできた人々の存在に触れていった。
福島の風土や人の気配、そして積み重ねられてきた時間をやさしくたどるように描かれる本作は、片渕須直監督ならではの感性によって、「ふくしままっぷ」の世界を新たなかたちで表現している。
本作の制作には、キャラクター原案のこうの史代、音楽を担当するコトリンゴなど、『この世界の片隅に』を世に送り出した実力派の制作陣が再び片渕須直監督のもとに集結。やさしく想像力をかき立てるキャラクター造形と、観る者の心にそっと寄り添うように流れる音楽。それらが丁寧に重なり合うことで、福島の風景や人々の営み、記憶の奥に残るぬくもりを感じさせる、懐かしくも温かな物語が紡がれている。
『ふくふくの地図』は、3月24日(火)午前10時より特設サイト及び福島県公式YouTubeチャンネルにて公開。
【作品情報】
企画・監修:箭内道彦(福島県クリエイティブディレクター)
監督・脚本:片渕須直
監督補:浦谷千恵
キャラクター原案:こうの史代
キャラクターデザイン・作画監督:瀬口泉
作画監督補:大田真由 / 丸田萌依
美術監督:太田清美
音楽:コトリンゴ
タイトルデザイン:寄藤文平
制作:齋藤 宏行 / 渡邉 沙友里 (山川印刷所)
プロデューサー:井上 淳 / 春日 大樹(東北新社)
プロダクションマネージャー:寺師寛明(東北新社)
アニメーションプロデューサー:せきね あやこ (CONTRAIL)
アニメーション制作:CONTRAIL
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