4月にTVアニメ10周年を迎える『僕のヒーローアカデミア』と、TVアニメ第2期が最終話目前の『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』の合同ステージが、2026年3月28日に「AnimeJapan 2026」にて開催された。デク役・山下大輝、コーイチ役・梅田修一朗とそれぞれの作品の主人公役を務めるキャストをはじめ、両作品で活躍するイレイザーヘッド役の諏訪部順一、プレゼント・マイク役の吉野裕行が登壇し、“ヒロアカ”ワールド全開のトークを繰り広げた。


キャスト陣がステージに登壇すると、集まった多くのファンより大きな拍手が贈られる。山下は「ステージを最後まで楽しんでください!よろしくお願いしまーっシュ!」、梅田は「俺は今年もAnimejapanにやって来た男!ザ・クロウラー!」と元気に挨拶し、会場を盛り上げる。今回のAnimeJapanステージでは、プロヒーロー役を務める諏訪部と吉野をステージに迎え、和やかな雰囲気でトークがスタートした。

山下と梅田の2人は、昨年12月に開催された「東京コミコン2025」の合同ステージでも共演を果たしたばかり。山下はコミコンのステージを振り返り、「会場の空気感が違っていた。グローバルな雰囲気があり、海外にも広まっていることを実感できました」と語る。

梅田は、『ヴィジランテ』第1期の放送が始まる1年前にAnimeJapanのステージに登壇しており、「『ヴィジランテ』は前日譚ではあるが、こうやって“ヒロアカ”のステージに一緒に出演する機会が増え、“ヒロアカ”ファミリーに入れていただけたら嬉しい」と話すと、会場から温かい拍手が贈られた。

まずは、遂に3月30日にTVアニメ第2期のクライマックスを迎える『ヴィジランテ』について、梅田を中心にトークが展開される。主人公・コーイチは、物語の中で大きな成長を遂げるキャラクターだ。第1期と比べて、アフレコ現場での気持ちの変化を聞かれると、梅田は「コーイチは、最初は周りに巻き込まれながらヴィジランテ活動を行っていったが、僕自身も、師匠役の間宮(康弘)さん、ポップ役の長谷川(育美)さんと、アフレコで自然と繋がっていくことが増え、パワーが出し易くなったと感じるところがあります」とコーイチの状況と重ねて印象を語った。

現在、第2期のクライマックスで展開中の「東京スカイエッグ編」では、『ヴィジランテ』のメインヴィランであるNo.6の暗躍により「東京スカイエッグ爆破事件」が発生し、“ヒロアカ”でもおなじみのプロヒーローたちが活躍する中、コーイチが目を見張るような成長を見せることになる。

ヒーローたちのピンチを救ったコーイチのシーンを振り返り、梅田は「いつも通り必死で演じていました。
「KGDDDDD!!(気合をギュッとしてドドドドドーン)」と叫ぶシーンは、がむしゃらになって、原作よりも「D」がひとつ多かったかも」と語り、会場から笑いがこぼれる。これには「でも、気持ちが昂ると、文字数を超えちゃうよね」と山下も理解をみせた。また、このシーンで登場するオールマイトの印象を聞かれると、山下は「画風が全然違う。存在感の塊のようなカッコよさがある。全盛期でフルパワーを使えている時代のオールマイトを見ると、尊くて、カッコよくて、とても泣けてきます」との感想を述べた。

『ヴィジランテ』では、相澤・白雲・山田らの雄英高校時代を描いたエピソード「相澤学生編」も大きな話題となった。映像を交えながら「相澤学生編」についての印象を聞かれると、吉野は「“ヒロアカ”が始まった時に、生徒と同じ目線にならないようにというディレクションを受けて演じていたが、『ヴィジランテ』では、もう一度若い学生役を演じることになったので、難しさがあった」と役作りの印象を振り返る。

白雲との関係性が描かれたエピソードについて、諏訪部は「原作を読んでいて、いずれこのエピソードをやりたいと思っていた。今回、演じることができて良かったです。相澤も山田も、キャラクターのバックボーンが埋められて、深みに繋がったのかなと。『ヴィジランテ』を見て、“ヒロアカ”のエピソードをもう一度観ていただくと、よりエモいと思っていただける」と語る。山下も「キャラクターの過去が知れて嬉しかった。
“ヒロアカ”のキャラクターは、色々なものを抱えて戦っているが、彼らが強くなる根幹を知ることができ、より一層キャラクターの造形が深くなりました」と感想を話した。また、諏訪部は「相澤は“ヒロアカ”ではある種、覚悟が決まっている人物だが、迷っていた過去の経験があったからこそ、迷っている生徒達と真摯に向き合えるのかなと思いました」とのコメントを残した。

続いて、「ヒロアカ FINAL SEASON クローズアップ!」と称するコーナーへと移り、“ヒロアカ”の最終決戦で描かれた各キャラクターの印象的なエピソードが振り返られた。まずは、第166話「相澤くんから。」より、相澤とプレゼント・マイク、そして、黒霧とのシーンが紹介される。

『ヴィジランテ』の「相澤学生編」とリンクするこのシーンについて、アフレコ時の印象を聞かれると、吉野は「『ヴィジランテ』でも白雲が亡くなるところを見ていたが、あまりそこは考えたくないなと。彼自身が話したまんまが届けばいいなと思いながら演じていました」と語る。諏訪部は「いつのまにか教師をやることになったが、改めてこのエピソードを観ると、胸にくるものがある。『ヴィジランテ』で『相澤学生編』を演じる前にこのシーンを収録したのですが、気持ちの流れとしては“ヒロアカ”に繋がる部分もあったのかなと思う」とコメントした。

山下は、両腕を失い、窮地に陥ったデクのもとに相澤たちが駆け付けたシーンについて聞かれる。演じていた時の感想について、「心のどこかで誰かが…という気持ちはあったのかなと。今回は、“皆で救けだす”ことを主軸にしているので、ここから始まるんだという登場だった。そして、あんな状態でも、まず皆の心配をするデクの考え方が改めてすごいなと感じるシーンだった」との思いを語った。


そして、FINAL SEASONラストでは、相澤とプレゼント・マイクが、白雲と通じることでオール・フォー・ワン撃破に繋がることとなった。ラストバトルの印象を聞かれると、梅田は「皆が救けに来るのも胸が熱くなる展開ですが、なによりデク役の山下さんのお芝居が……。漏れる息全てが、デクと過ごした時間を物語っているようで、息を呑むのも忘れるような山下さんの演技に、ただただ「頑張れ、デク」と応援していました」と、熱のこもった感想を述べた。

“ヒロアカ”と『ヴィジランテ』のトークがたっぷりと語られた後、最後にキャスト陣よりファンへのメッセージが贈られた。山下は「“ヒロアカ”は終わったという感じがまだ全くしていなくて、いつか実感する日が来るのかなと思います。こうやって振り返ってみると、深い思い出が蘇ります。そして、『ヴィジランテ』を見ると、『ヒロアカ』の世界は過去にこんなことがあり、とても深い物語だなと感じることができます。ぜひ『ヴィジランテ』も見て頂き、キャラクターの熱い部分を感じて楽しんでいただけたらと思います」と語る。

梅田は「“ヒロアカ”は最終回を終え、まだ熱覚めやらぬといったところですが、『ヴィジランテ』はまだ最終回を残しています。皆さんの“ヒロアカ愛”をそのままに、『ヴィジランテ』を楽しんで、応援していただけたらと思います。コーイチの決断を見届けてください」と呼びかけた。

諏訪部は「“ヒロアカ”は原作として区切りがついていますが、(アニメ10周年の)メモリアルな展開もあるようで楽しみです。
そして、『ヴィジランテ』が、今回最終回を迎えるのですが、原作も続きがありますので応援をよろしくお願いします」と話す。

吉野は「“ヒロアカ”も面白いですね。そして『ヴィジランテ』も面白いですね。ヒーローになる物語と、ヒーローを辞める物語ですよ。ヒーローじゃなくても、ヒーローになるうる人間がいるということなんですよね。ヒーローじゃなくても、正しく生きたいと思いました」と述べた。

ステージ最後には、山下と梅田からの「更に向こうへ!」の掛け声に、会場全員から「プルスウルトラ!」と大きなレスポンスが響き渡り、ステージは大盛り上がりで幕を閉じた。

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』は4月3日をもって、第1期の初回放送からちょうど10年を迎える。その10周年のスタートとなる記念日に、10周年記念プロジェクト「僕のヒーローアカデミア The Animation 10th Anniversary」のスタートイベントが開催される。また、5月2日には新作エピソード「No.170+1『More』」がテレビ放送され、5月31日の横浜公演を皮切りに林ゆうきが手掛けた“ヒロアカ”劇伴の数々を楽しめる「僕のヒーローアカデミア in Concert<コンサート>」も開催されるなど、続々と企画が進行中だ。

一方、放送中の『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』は、3月30日放送の第2期最終話(第26話)「卒業と進路」をもって、ついにクライマックスを迎える。また、第2期最終話の放送に向け、TVerでは第14話~第25話が期間限定で無料配信中なので要チェックだ。


(C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

(C)古橋秀之・別天荒人・堀越耕平/集英社・ヴィジランテ製作委員会
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