クルマ好きアラサー女子の矢田部明子です。今回はスズキの「スペーシア」についてレポートしていきたいと思います。1週間乗ってみて分かった、良かったこと&悪かったことを、包み隠さずお伝えいたします。購入を検討されてらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

 スペーシアは沢山の荷物を積むことができ、日常使い&家族や友達とのお出かけなど、使いやすさを追求した車です。軽スーパーハイトワゴンというジャンルの中で、常に売り上げ上位の人気車種となっています。スペーシアには大きくわけて3グレードがラインナップされており、わくわく楽しさのあるカジュアルなデザインの「スペーシア」、圧倒的な迫力と存在感のあるデザインの「スペーシアカスタム」、アウトドアテイストあふれるタフでアクティブなデザインの「スペーシアギア」があります。それぞれのモデルは、デザインテイストが変わるものの、広さや利便性などは共通しています。


 ということで、1番可愛いと思った「スペーシア HYBIRID X」に試乗してきました!


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

 それでは、細かくチェックしていきましょう!


スペーシアの魅力1 スライドドアの便利機能

 軽ハイトワゴンに欠かせないのが「スライドドアの便利機能」です。N-BOXやタントなど、スペーシアの競合車にはメーカーならではのスライドドア機能が付いています。ということで、スペーシアのスライドドア機能をチェックします。


 スペーシアの良いところは、一番下のグレード以外は「両側スライドドアが標準装備」なことです。オプションで付けなくてもいいのはうれしいですね。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

 パワースライドドアを閉めている途中に、電子キーで施錠ボタンを押すと「閉まりきるのを待つ→施錠をする」という手順を踏まなくても自動でロックできます。パワースライドドアは挟み込みを防ぐためにゆっくり閉まるようになっているので、スライドドアが閉まるまでロックをかけるのを待たなくてよいというのがポイントです。


 ほかには、ドアノブに付いている黒いボタンを押す&ドアノブをガチャッと引っ張ると自動で開閉してくれるなど、色々な便利機能が搭載されています。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

 写真のように、自動で閉まるパワースライドドアに挟まれても、障害物に当たると閉めるのを中止するようになっているのでお子様がいるご家庭にも安心です。実際に挟まれてみましたが、まったく痛くなく、ギュッと手で押されたくらいの力でした。


スペーシアの魅力2 乗り込みやすく
居住性もバツグン

収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

 窓が大きいので車内に自然光が降り注ぎ、明るく過ごしやすいので気持ちがいいです。フロントガラスはUVカットのみならず、赤外線カットもしてくれるので、夏の日のジリジリした暑さ対策にもなります。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
運転席&助手席は158cmの私が座って、こぶし5個分くらい頭上に余裕があります
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
助手席を1番前にスライドさせれば、足を伸ばしてもまだ余裕があります。頭上はこぶし4個分くらいの余裕があります
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
開口部が広いので、大きな荷物の出し入れ&子供を抱っこしての乗り降りもスムーズです。両側スライドドアなので狭い駐車場や壁際でもなんのその。運転席&助手席のドアは大開口するので、かなり乗り込みやすいです。乗り込み口が低いのもGood
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
私が立つとこんな感じ。首を曲げると立てるので、小さな子供はラクラク立つことができます

スペーシアの魅力3 走行性能

収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

 実際に街中などを走りましたが、乗り味はゆっくり発進&停止、ロールも緩やかで、全体的に柔らかい印象でした。走行音に関しては、めちゃくちゃ静か! というわけではありませんが、普段話している時のボリュームで、会話を楽しめます。ただ、エンジンが小さいということもあり、アクセルを強く踏む場面(高速など)では、さすがにエンジン音が気になります。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
ボンネットが短いので、車両感覚が掴みやすい&運転席からボンネットの両端が見えるので、駐車するときに助かりました

スペーシアの魅力4 シートアレンジ

 運転席や助手席、後席の1つ1つのシートが独立し、前後にスライド&リクライニングするのは便利。シートは、身体を預けると少し反発するくらいの固さで、長時間運転しても疲れませんでした。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
前席は前後にスライド&リクライニングするけど、後席はしないという車種もあるので要注意!
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
運転席&助手席を倒すと、こんな感じになります
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
寝転がってみました! 寝れなくはないですが、シートがボコボコしているので辛いです。車中泊は無理そう……

 なお、シートを倒すときの操作で、力がいらないのは助かりました。


スペーシアの魅力5 積載量

 まずは荷室チェックです。後席を1番前まで出して、158cmの私が座るとこんな感じです。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
スーツケースなどは余裕で積むことかできます。ちなみに、後席を1番後ろまで下げてもベビーカーを積むことができますよ!(かなり、ぎゅうぎゅうに押し込みましたが)

 後席を倒すと、以下のような感じになります。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
ギリギリ寝ころぶことはできます。高さもあるので大きい荷物は充分積めそうです
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
自転車を積み降ろししやすいように、溝も作ってあります

 助手席を倒すと、スキー板やサーフボードなどの長い荷物も積むことができます。



収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

スペーシアの魅力6 収納力

 スペーシアはむやみやたらに収納をつけるのではなく、必要最低限の収納を用意しています。私が1番のお気に入りポイントは以下です。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
ドアの部分にある収納場所。スマホを置くのにちょうど良く、ピッタリはまるサイズ&取り出しやすいです
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
ステアリングの下に、長財布を置けるくらいの収納スペースがあるのですが、この収納もよく使いしました。駐車場でお金を払うときなど、ここに財布が置けると助かります
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
運転席のドリンクホルダー。ペットボトルだけではなく、紙パックが置けるというのがうれしいポイントです
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
助手席の前には、引き出し式の収納が沢山。ですが、テーブルとしても利用するのは難しそうです
収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした
運転席の後ろににしかテーブルはついていません。最大2kgの荷重に耐えられますが、テーブルの幅がせまいので、置きにくいです。ドリンクホルダーにはペットボトルしか置けないです

 ということで、今回は「スペーシア」の長期レビューをしてみました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧になってください。



■関連サイト


筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!


 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。


収納も居住性もバッチリのスズキの軽「スペーシア」と一週間暮らした

■関連サイト


編集部おすすめ