普通自動二輪の免許取得を目指すファッションモデルの新 唯(あらた ゆい、以下唯さん)さん。前回は初めてバイクに触れたものの、相次ぐ転倒、そして200kgという車体の引き起こしができずにすっかり意気消沈。
※取材・撮影は卒業後に実施するなど、本人および在校生の教習に響かないよう配慮して実施しました。また写真ではマスクを外していますが、ヘルメットを着用していない時はマスクを着用するなど、新型コロナウイルス感染拡大防止に留意して撮影しました。
3時限目はハンコがもらえないと進めない!
1~2時限でバイクの基本的な操作を習得した唯さん。初回の印象をご両親にご報告したところ、お父様から「免許を取っても、俺が認めるまでバイクに乗るのは禁止と言われたんですよ」だとか。話によると新家は乗り物に関してはお父様が絶対的な権力を持っているそうで、クルマの運転も父親の前で運転をして、ようやく運転の許可が出たのだとか。「ということは、免許を取得したらお父様のバイクに乗って“パパの試験”をパスしないとダメなんですね」と尋ねる同行スタッフ。ですが「いま、バイクは手放してしまったんで……」というではありませんか。それって免許を取っても永遠にバイクに乗ることができないのでは? と、早くも免許取得後に予定している取材に暗雲が立ち込めております。お父様、安全には十分に配慮しますので、お嬢様のバイク取材を何卒ご許可いただけませんでしょうか。なにとぞご検討のほどお願い申し上げます。
3時限目は1、2時限目で習ったことがきちんとできるのか、という判定の時間です。
ですが、この日の教習は梅雨時期ということもあって雨(撮影は9月にしています)。教習は台風とか大雪でもない限り、実施するのです。ただでさえ自信がない上に「滑って転んだらどうしよう」と不安げな表情。指導員から「自信のある人は前へ、自信のない方は最後尾に」という指示のもと、唯さんは迷わず最後尾へ。本当に自信がないようです。
まずはバイクを乗車。
最初はおっかなびっくりの走行でしたが、慣れてきたのか、次第にスピードアップ。前の教習生の姿を追いながら自分のペースでしっかりと走ります。唯さんが通うレインボーモータースクール和光では、指導員が教習生の前後について走行する事はあまりなく、指導員が要所に立って指導します。ですから教習生は自分で考え、自分のペースで走行します。実際のバイク走行もひとりで走りますからね。理にかなっているといえるでしょう。
しばらくすると教習は終了。手押ししてバイクを元にあった場所へ戻します。
最後はバイクを手押しして指定の場所に駐車。200kgの車体を押して、唯さんはすでにヘトヘトです。すると指導員から「こっちにきて」との指示が。目の前にはクルマと1台のバイク。クルマの席に座ってというので着座すると「サイドミラーから後ろのバイクが見えますか?」との質問が。「見えません」と答える唯さん。「ということは、あの位置を走行するとクルマに認識してもらえないということですから、ここの位置で走ってはいけません」と、死角についての説明を受けます。今度はバイクに座って、クルマとの位置関係を確認して教習が終了しました。
3時限目を終えた唯さん。
誰もが一度は挫折を味わう4種目
4時限目と5時限目からは課題への挑戦が始まります。バイク教習を受けた方なら、誰もが一度は涙を流したであろう「坂道発進」「パイロンスラローム」「一本橋」「制動」の4種目です。レインボーモータースクール和光は、教習コースの外周に、これら課題を配置した「課題コース」が設けられており、教習生はここを何周もしながら技術を磨いていきます。
まずは指導員から、それぞれの課題について説明を受けます。まず制動は発進後に3速40km/hで走行。制動開始地点(パイロン)でブレーキングを開始し、11m先の停止限界位置までにバイクを停止できれば成功です(ちなみに雨で路面が濡れている場合は、停止限界位置が14mに伸びます)。この時、フロントブレーキだけで停まろうとすると、場合によっては前輪がロックして転倒(ジャックナイフ)になることがありますから、リアブレーキを踏まなければなりません。
停止動作をする際、ギアは3速のままでいいのですが、完全停止する直前にクラッチレバーを握らないとエンストしてしまいます。
まずは速度や11mラインということは一旦忘れ、タイミングをつかむことから始まります。「コーンの手前からブレーキングしていますね」「もっと力強く加速しましょう」など、1回やる事に指導員からアドバイスを受けて再度挑戦を繰り返していきます。低い速度だと怖くはないそうですが、速度が上がると怖いと唯さん。何度も制動を繰り返していきます。
一本橋は、幅15㎝、長さ15メートルの鉄板の上を8秒以上かけて走行するもの。一般道といいますか、世の中にここまで細い橋はありませんが、この橋を渡ることでバイク操作におけるバランス感覚を養います。ギアは1速にして僅かにアクセルを開けたまま半クラッチ状態を維持。フロントブレーキは使わず、リアブレーキで速度をコントロールしながら渡りきります。もちろん橋から落ちたり、足を地面につけてはいけません。
最初は上手くいかなくて当たり前で、すぐに落ちてしまう唯さん。足を付くことなくサッサと諦めて横を走行します。指導員から「目線は遠くにして、太ももでバイクの燃料タンクをしっかり挟んで」というコツを教えてもらいながら、何度も挑戦しますが、なかなかうまくいきません。この日は3回中渡りきれたのは1回のみでした。
スラロームは、4.5m間隔に設置された5つのパイロンを、右に左に交互にかわしながら、素早く通り抜けるというもの。これもタイムがあり8秒以内にクリアしなければなりません。
まずは挑戦。速くクリアしようとして直線的に走行する唯さん。ですが、バイクがパイロンに接触したり、バイクコントロールが上手くいかず、転びそうになったり。指導員の方から「ギアは2速にして、大きく回った方がいいですね」「パイロンの手前でアクセルをすばやく戻し、パイロンではバイクを傾けて、パイロンを抜けたらアクセルを少し入れてバイクを立て直すといいです」とおっしゃるのですが、そう簡単にできるものではありません。こちらも3回挑戦して成功は1回のみ。
課題の最後は坂道発進。これは坂道の途中で一旦停止。ギアを1速にしてリアブレーキを踏んだまま半クラッチ。そしてリアブレーキをリリースし、クラッチを繋げます。坂の頂上に来たら2速に入れて、あとアクセルを戻してエンジンブレーキを使って坂を下りて行きます。これはクルマよりも簡単なようで、エンストすることなく完璧!
「めちゃくちゃ難しい」というのが唯さんの感想。「できる気がしない……」と言葉少な目です。さらに自信を失ったところで4時限目は終了。
バランス感覚を覚えてなんとかクリア!
5時限目は、課題コースをひたすら走行して、ちゃんとできればハンコがポン。できないとハンコがもらえません。坂道は問題なく、スラロームは大きく回るを意識するようにとの指示を守りながら、パイロンを倒さずに走行できるようになりました。
問題は一本橋で、ついバランスを崩して足が地面にチョンチョンとついてしまったり、そもそも途中で落ちてしまったり。制動も40km/hまで出すのが怖いとのこと。
そんな時、指導員の方が「ちょっとバイクを貸して」と唯さんに声をかけてきます。そして乗車すると「後ろに乗って」と一言。「モデルに対して新手のナンパか!?」と警戒する取材同行スタッフ一同。すると、タンデム状態で一本橋を渡ったり、制動を実践されるではありませんか。「後ろに乗るの、楽しいです!」と喜ぶ唯さんを見て、指導員に対し嫉妬心を抱く取材同行スタッフ。「バイクの後ろに女の子が座るとか夢ですよね」「こういうのを役得というんですかね」「そもそも、俺と話をしている時、唯さん、ここまで楽しそうな笑顔してくれないんだけれど」と取材そっちのけで大盛り上がりです。
ともあれ、この指導によってコツをつかんだのか、一本橋は10回挑戦してクリアは1回。制動もなんとか40km/hまで出せるようになりました。教習後「全然できなかった。絶対にハンコ貰えない……」と意気消沈の唯さんですが、教習原簿にはハンコがポン。本人曰く「坂道は完璧。スラロームもできるようになりましたし、制動も手前から加速すれば何とかできそう。一本橋が私の課題ですね」と自己分析をします。
「今日はめっちゃ緊張して、手に力が入り過ぎました。今までの教習の中で最も手がしびれたんじゃないかな。手がプルプルって喜んでいます。」と、相変わらず独特の表現で、今日1日を締めくくりました。そして最後に「バイクって楽しいかもしれません」とも。
【次回予告】
少しづつバイクに慣れてきた唯さん。次は6時限目、7時限目をレポートします。ついにシミュレーター登場、そしてスクーターにも乗ることに!
■関連サイト
モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)
栃木県出身10月5日生まれ。2020年に小林唯叶としてモデルデビュー。2020年シーズンのSUPER GT「マッハ車検GAL」をはじめ、SUPER FORMULA、スーパー耐久シリーズのレースクイーンとして活躍。2021年4月の芸能事務所プラチナム・プロダクションへの移籍に伴い新 唯に改名。現在ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技の勉強中。











![[USBで録画や再生可能]Tinguポータブルテレビ テレビ小型 14.1インチ 高齢者向け 病院使用可能 大画面 大音量 簡単操作 車中泊 車載用バッグ付き 良い画質 HDMI端子搭載 録画機能 YouTube視聴可能 モバイルバッテリーに対応 AC電源・車載電源に対応 スタンド/吊り下げ/車載の3種類設置 リモコン付き 遠距離操作可能 タイムシフト機能付き 底部ボタン 軽量 (14.1インチ)](https://m.media-amazon.com/images/I/51-Yonm5vZL._SL500_.jpg)