ポルシェの横でガッツボーズするゆみちぃ部長

 千葉県木更津市に世界で9番目となるブランド体験施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」が10月1日オープンしました。「ポルシェが運転できるんですか? 行きます!」と悪魔の誘いに乗ってしまった、アイドルユニット「純情のアフィリア」の組長(ユミ長)にして、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長でもある寺坂ユミさん。はたしてどんな施設なのか? そしてポルシェは運転できたのか? レポートします!


日本で初めて海外メーカー名が通りの名前に!
ポルシェを全方位から体験できる施設が誕生!

千葉にポルシェのサーキットができたので台風だけど走りに行った
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(写真は晴れている時)
千葉にポルシェのサーキットができたので台風だけど走りに行った
ポルシェがズラリ!

 ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京は、ドライビングコースのほか、レストラン、ショップを併設した会員制のドライビング体験施設です。と書くと「ポルシェを所有する富裕層向けサービス」「ポルシェを持ってないオレには関係のない話」と思われることでしょう。ゆみちぃ部長も同行した部員S、部員Kもそう思っていました。ですが、これは間違い。ここはポルシェオーナーでなくてもポルシェでサーキットを思いっきり走ることができるのです! 逆に自身が所有するポルシェを走らせることはできません。つまりポルシェ・エクスペリエンスセンター東京は、ポルシェが運営する「ポルシェを使った運転技術養成所」なのです。レンタル料などは後述します。


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近隣道路にはポルシェ通りの名が!

 場所は館山自動車道の木更津北ICを降りて、田園風景が広がるなかを約10分走行したところにあります。近くの道路には「ポルシェ通り」と名付けられ、木更津市とポルシェとの関係の高さをうかがわせます。


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ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京の空撮写真

 施設は山の斜面を活かした全長2.1kmの「ハンドリングトラック」を中心とする6つのコースに、プロ選手が使うものと同等のレーシングシミュレーター、カフェ、レストランなど、ポルシェを五感で体験できるというもの。ちなみにディーラー(販売店)ではないので、勧誘を受けることもありませんし、気に入ったからと購入することもできません。


アイドル、ポルシェに乗る

 ところで「何でゆみちぃ部長がポルシェに乗るの?」という疑問を懐かれた貴方はASCII.jp掲載のほか記事も読まれている素敵な読者様。ですが実はゆみちぃ部長、ポルシェに縁がないわけではないのです。さかのぼること今年7月のこと。都内でポルシェの純EV車「タイカン クロスツーリスモ」のジャパンプレミアが行なわれたのですが、ゆみちぃ部長は部員Sに拉致られ記者として参加していたのです。


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ポルシェ タイカン クロスツーリスモ

 綺麗な車体にゆみちぃ部長は、ときめきメモリアル。手持ちのスマホで色々な場所を撮ったり、自撮りしたり。そしてよせばいいのにASCII.jpのクルマ取材後にいつもやっている「納車しました。」ツイートをかましてしまったのです。




 このツイートを見つけたポルシェジャパンの「中の人」は、すかさず反応。なんとゆみちぃ部長のツイートに「いいね」をしたばかりか、フォローしたではありませんか!


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ポルシェジャパンのフォロー中のところに、ゆみちぃの名が!

 通知を受けたゆみちぃ部長。「や、ヤバいっす。自動車メーカーから初めてフォローされたっす。しかもそれがポルシェ……」とドキドキしっぱなし。こうして“貴方がいいねと言ったから、7月29日はポルシェ記念日”となったのでした。


サーキット取材なのに台風直撃の悲劇

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到着したゆみちぃ部長

 「当日はサーキット走行をするから、肌が露出しない格好で来てね」という部員Kの言い付けをきちんと守ったゆみちぃ部長。というのも、サーキット走行は危険で、万が一のことがあったら大変だから長袖長ズボン、スニーカーはお約束です。が、運営事務局から参加者に対し木更津市副市長が来るからカジュアルフォーマルでというドレスコードに関するメールが届きました。なのですが、手違いでゆみちぃ部長には伝わらず。何も知らず集合場所にダンスレッスン時などに着用するジャージ姿での登場したゆみちぃ部長の姿を見た部員Kは「その姿はマズいっスよ」の一言と、その理由に普段胆が据わっているゆみちぃ部長も「え……どうしましょう」と、テンションダダ下がり。


 さらにテンションがダダ下げたのが、台風直撃による暴風雨。東京湾アクアラインは通行止めとなり、都内から湾岸線でぐるりと行くわけですが、あまりの雨で前が見えないほど。普段は後部座席でマネージャーの隣に座り、最近のでき事を喋り倒すゆみちぃ部長なのですが、ドレスコードと大雨により「あの、今日中止になりませんか?」と言い出す始末。道中の車内は、重く淀んだ空気が流れます。


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トヨタと激闘を繰り広げたマシンとゆみちぃ

 会場にはポルシェがいっぱい夢いっぱい。その中で「何ですか? このクルマ」と部長が指を差したのは、ポルシェが2014~2017年にかけてFIA世界耐久選手権 (WEC) で使用したプロトタイプカー、919ハイブリッド。2016年のル・マン24時間レースでトヨタとの死闘を演じたのは、あまりに有名な話です。この919ハイブリッドをはじめ、他にもポルシェがいっぱい。これには部長もテンション爆上がり! それでは部長とともに、施設内を回りましょう。


実際にメンテナンスをするピットに
レストランやカフェも併設

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ピットエリア
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広いスペースに置かれたポルシェ・タイカン
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タイヤも大量にストック
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最新式のタイヤチェンジャーを用意
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ポルシェを撮るゆみちぃ部長

 まずはピットから。ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京には、約40台のポルシェが用意されているのですが、その整備をここでします。整備といっても、エンジンを下して、というような重整備ではなく、オイル交換やタイヤ交換、そして洗車といった簡単だとか。作業ミスを減らすため白を基調とした空間は、ピットというよりディーラーといった雰囲気。ゆみちぃ部長も思わずスマホでパチリ。


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2階には、木更津とポルシェの取り組みについてのパネルが用意されていた
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2階のオープンスペースでくつろぐゆみちぃ部長

 階段で2階に上がると、まず目に飛び込んでくるのは広い待合いスペース。ゆったりのんびり、ポルシェの書籍などを楽しむことができます。


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ガラスの向こうに見えるレストラン
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レストランのメニュー
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オトナな空間で気取るゆみちぃ部長

 そしてレストラン。サーキット全体を見ながら、美味しい料理が楽しめる贅沢な空間です。バーカウンターも用意されており、ここでお酒を飲みながら……って飲酒運転はイケマセン。ゆみちぃ部長はペリエを注文し、部員Kに「〇〇カレンダーの表紙みたいな感じで撮って」とオーダー。オトナゆみちぃ部長をご堪能いただければと存じます。


プロレーサーも使うシミュレーターが楽しめる

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シミュレーターを体験するゆみちぃ部長
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シミュレーターに乗車するゆみちぃ部長
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世界各地のコースが楽しめる
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乗車できるポルシェ

 2階の施設で注目はシミュレーター。ここでは約5000円で30分間、世界各地のコースをポルシェでドライビングすることができます。ゲーム好きのゆみちぃ部長、ここは腕の見せ所です! ちなみにドライビングゲームは、中学生の頃にハマったという「頭文字D アーケードステージ」以来だそうで、グランツーリスモは持っていないのだとか。ちなみに頭文字D アーケードステージではS2000を使っていたとのこと。このシミュレーター、わずかですが車体が前後に動くようです。ちなみにシートはレカロ製。


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富士スピードウェイの1コーナーをイン気味からフルブレーキング!

 今回は特別に、富士スピードウェイを舞台に「メディア対抗レース大会」が開催されることに。まずは練習走行として2周走ります。インストラクターから「150mの看板が見えたらフルブレーキングして……」というアドバイスをもらったのですが「看板って、どれですか?」と言っている間にコースアウト。ですが飲み込みはかなり早く、ダンロップコーナー以外はライン通りに走行できるように。これには部員Sも驚き。


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富士のインフィールド区間を走行するゆみちぃ部長

 練習走行の結果、ゆみちぃ部長はセカンドグリッドを獲得。「純情レーシング」の看板を背負い、2ラップのレースの火ぶたが切って落とされました。ローンチコントロールを使い、スタートダッシュに成功したゆみちぃ部長。早々にトップに立ちますが、1コーナー進入で、アウト側から追い抜きにかかってきたポールシッターと接触! ガードレールに突き刺さってしまいます。その後、3番手まで順位を落としてしまいます。


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ストレートでアクセルを踏みぬく部長。速度は200km/hオーバーを記録

 最終コーナーを綺麗に立ち上がりメインストレートへ。最近、部員Sから絶対読むように、と言われた漫画のセリフ「赤坂ストレート、300km/hトライ――――ッ」と叫びながら、約1.5kmある御殿場(正しくは駿東郡小山町)の直線でアクセルを踏みぬくゆみちぃ部長。ここで逆転に成功! 300km/hに到達する前にフルブレーキングで1コーナーへ侵入。その後、コースアウトすることなく、純情レーシングは見事2位でフィニッシュしました。初めてのシミュレーターで2位は凄い! 部員SとKは以前スーパーオートバックスのシミュレーターでまっすぐ走らせることができませんでしたからね。


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2位でフィニッシュしたゆみちぃ部長

 「足と腕が痛いんですけれど……」と部長はポツリ。「でも面白かったし、何度もぶつかっても修理代がかからないのはイイですね。ここでコースを覚えて、レースに挑むんですね」とプロ仕様のシミュレーターに納得の表情でした。


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MTGルーム
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どっかの偉い人のポーズをとるゆみちぃ部長

 施設内には、歴代ポルシェの型番にちなんだ会議スペースも用意されており、さらに最近流行りのワーケーションに適した場所も準備されています。つまりオフ会のMTGスペースにも適応できるというわけですね。というわけで壇上に上がったゆみちぃ部長は、謎の演説を開始。「ジーク・ポルシェ!」という雄叫びを上げて締めくくったのでした。


ポルシェグッズ満載のオフィシャルショップ

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ショップの様子
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ポルシェのウェアを選ぶゆみちぃ部長
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はい、かわいい

 1階にはピット、エントランスのほか、ポルシェグッズのショップもあります。服を選ぶ様子は、まるでオフ日のブティックで見かける姿そのもの。こうして服を眺めている時「こちらがオススメですよ」と、ポルシェジャパン広報が用意したのが、ポルシェベアーのぬいぐるみ(約3万円)。こうして、ゆみちぃ部長とぬいぐるみのツーショット撮影が始まったのですが、カメラマン役の部員Kの後ろには、いつしかスマホを持った同行マネージャーと部員S、さらにポルシェジャパン広報、他媒体までもが「目線お願いしまーす」とパチリする始末。撮影会が開催されていたのでした。


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1階のカフェでひと休み

 撮影会が終わって、奥のカフェでひと休み。あとはサーキット走行のみですが、雨足は弱まることはなく……。残念ながら自身のドライブは中止、カイエンかマカンでインストラクターの横で同乗体験する運びとなりました。


海外サーキットの名所が再現された
オリジナルの外周コース

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コース全景図とゆみちぃ部長

 それでは、サーキットの全貌についてお伝えしましょう。まずはハンドリングトラック。ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京をぐるりと取り囲む、一周2.1kmのコースで、土地の地形を利用した非常にチャレンジングなコースデザインが特徴です。メインストレートを抜けると、緩やかにコーナーを駆け抜けながら登り、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカの名物コーナー「コーク・スクリュー」で一気に下って、メインストレートに戻ります。


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ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京のヘアピンコーナー「カルーセル」
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ニュルブルクリンク北コースの名物コーナー「カルーセル」を走るポルシェ

 さらにコースには、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースの名物コーナー「カルーセル」を完全再現したヘアピンカーブも用意。完全再現というのは、形だけではなく、土地の下地作りから使われている素材も含めて、という意味です。あのカルーセルを日本で楽しめる! それだけで価値があるというものです。


様々なシチュエーションで
ポルシェを体験できるエリアも多数用意

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ローフリクション ハンドリングトラック

 「ローフリクション ハンドリングトラック」は、ポリッシュ仕上げされたコンクリート表面を持つ周回コース。低速域でオーバーステアとアンダーステアを誘発させて、車両のコントロール方法をトレーニングします。


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オフロードエリア

 「オフロードエリア」は、自然な丘の地形を活かした、最大約40度もの急な斜面を持つタフなオフロードコース。カイエンとマカンといったSUVモデルのパフォーマンスが楽しめます。


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ダイナミックエリア

 「ダイナミックエリア」は、広大な空間なオープンエリアで、スラローム、フルブレーキ、ローンチコントロールなどを楽しむもの。基本的な走行をマスターするのによいでしょう。


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キックプレートスラローム

 「キックプレート」は、埋設された油圧プレートを車両のリアアクスルが通過する瞬間に、センサーがプレートをランダムに左右に動かし、強制的に車をスピン状態にさせるというもの。散水システムで滑りやすくなったコンクリート路面上で車両姿勢をコントロールするトレーニングを行ないます。


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ドリフトサークル

 「ドリフトサークル」は、スプリンクラーシステムによって散水された、低摩擦コンクリートの円周コース。アンダーステアドライビングを安全に体験することができます。また、ダイナミックなポルシェのオーバーステア特性を活かして、ドリフト状態をキープすることも可能なのだそう。微妙なアクセルコントロールをマスターするのに好適でしょう。


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SUVカイエンとゆみちぃ部長
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カイエンの快適さに大満足のゆみちぃ部長
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いざ出発!

 ゆみちぃ部長が体験するポルシェは、カイエンという大型のSUV。「なんか、室内が凄いですね」と感嘆の声をあげます。運転をするのは女性のインストラクターさん。「それでは行ってきます」と部員S、マネージャーとともに、元気に出発。定員オーバーのため、部員Kは置いてきぼりです。原稿を書くのは部員Kなのに……写真を撮るのも部員Kなのに……。なんとも理不尽な話です。というわけで、インカー動画をご覧ください(※音声はありません)。




 待っている間、広報さんに色々とお話をうかがいました。まずサーキットのコース体験ですが、車種によって異なるのですが90分で約5万円から。マンツーマンで、希望するコースで、希望する内容を教えてくださるそうです。90分5万円から、という料金は一見「高いなぁ」と思ってしまいます。ですが、ほぼ同じコース距離である筑波サーキットの場合、スポーツ走行が20分5500円ですから、90分走ったら2万2000円。走行後はオイル交換も必要ですし、何より誰も教えてくれません。オイル交換含めて3万円かかるとして、プラス2万円でマンツーマン指導とポルシェのレンタル料が含まれるわけで、これは妥当というより安いと言えるのでは? しかもコークスクリューとカルーセルが楽しめる! 詳細な料金表はポルシェ エクスペリエンスセンター東京の公式ページにて。車種によって料金が違います。


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コースの説明を受けるゆみちぃ部長
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カルーセルに突入する直前

 また、ミッドシップとRRのポルシェの乗り比べ、挙動の違いを体験するコースもあるので、購入する際の参考になるでしょう。ちなみにポルシェは昨年から、新車購入をされた方に、このトレーニング1回分のチケットをプレゼントしているのだとか。自分が手に入れたモデルは、どういうクルマなのか、という学びの機会が与えられているのです。当初「富裕層向けで、ココでマイカーを走らせ壊したら修理代を……」というゲスの勘ぐりをしていたことを深く反省した次第。


 ご紹介の通り、レストランとかショップもあるので、パパがコースで走行している間、ママはカフェで楽しめますし、お子さんもシミュレーター体験だってできます。帰りに木更津にあるアウトレットで買い物、というのもアリでしょう。だんだん魅力的な施設に見えてくるのは、部員Kが洗脳されてしまったから?


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このコースを走るんですよ! とゆみちぃ部長

 そうこうしているうちに、ゆみちぃ部長を乗せたカイエンが戻ってきました。クルマから下りた部長は「楽しかった!」と一言。部員Sも「面白かった!」、同行マネージャーさんも「ポルシェっていいですね!」と原稿のネタの1つにもならない感想ばかり。特に部員Sは、ポルシェ好きゆえに感動して言葉がないほど。マネージャー氏も同じような状態で、男ってこれだから……。


 というわけで、ゆみちぃ部長に掘り下げてもらいましょう。「インストラクターの方が、めっちゃ運転が上手なだけでなく、話が面白くてわかりやすいんですよ。“ここの場所からステアを切ると、クルマがこうなるんですよ”とか言われて見ていると、確かにそうなるし。あとカルーセル? とかいうところ、すごくクルマが傾いて、転がるんじゃないかと。80km/h位で走っていたのですが、クルマが低重心だから、傾いているんですが怖くなかったです」。豪雨の中、カルーセルを80km/hで走行したって一体……。


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ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京の発表会ステージに立つゆみちぃ部長。部員達はゆみちぃ部長オンステージを期待したのですが、残念ながら断られました……

 ポルシェを初体験したゆみちぃ部長は大満足の笑顔。「今日は雨で運転できませんでしたが、次回はぜひ運転しに来てください」という広報の言葉に「ぜひ!」と答えて、会場を後にしました。


千葉にポルシェのサーキットができたので台風だけど走りに行った
タイカンとゆみちぃ部長

 自動車メーカーがサーキットでドライビングスクールを開設することはありますが、常設となると日本ではHondaが鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎで実施している程度です。ドイツのポルシェが、日本でこのような施設を設置したことに志の高さを感じた次第。しかも顧客向けサービスではなく、誰もがポルシェで最高のドライビング体験ができるというのですから。


 ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京は「目標の年間来場者数は1万人」という目標を掲げています。かなりハードルが高いのでは? と思ったのですが、話を聞けば聞くほど「もう一度、行ってみたいな」という気持ちのなったのは、嘘偽りないところ。本当にクルマが好きな方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょう。きっとクルマがもっともっと好きになるハズです。


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寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

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 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近は自動車にも興味を抱く。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載でペーパードライバー脱出を目指しながら、お気に入りの1台を探す予定。


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