クルマ好きアラサー女子の矢田部明子です。今回は、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」についてレポートしていきたいと思います。13日間乗ってみてわかった、良かったこと&悪かったことをお伝えできればと思います。購入をご検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!


ハイゼットカーゴはこんなクルマ

 「ハイゼット」シリーズは、1960年にダイハツ初の軽四輪自動車として登場し、農業や配送業など、いわゆる「働くクルマ」として活躍しています。一方で、最近では趣味のクルマとして購入する方も増えてきています。できるだけたくさんの荷物を効率的に積みたい! というニーズに応えるべく、車体形状のスクエア化やクラス最大の積載スペースを実現し、新たに登場しました。


 そんなハイゼットカーゴを日常使いしてきたので、そこで気付いたハイゼットのあれこれを紹介します。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

ハイゼットカーゴがスゴイ理由 その1
維持費&ランニングコスト

 ハイゼットカーゴは、「軽自動車」ではなく「軽商用車」という区分になります。軽商用車のメリットは、なんといっても「維持費の安さ」です。たとえば自動車税ですが、軽乗用車が1万800円なのに対し、軽商用車は5000円と、かなりオトクです。ちなみに、普通車の商用車は1年車検ですが、軽商用車は乗用車と同じく2年車検となります。


 維持費も安い&車両価格も安い、お財布に優しいクルマとなっています。


ハイゼットカーゴがスゴイ理由 その2
スムーズな加速のCVT

商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 ノンターボモデルには「5MT」もラインナップされていますが、私がオススメしたいのは「CVT」です。これが、かなり乗りやすくてGoodでした。商用車独特のネガな部分を感じず、良い意味で商業車っぽくないなという印象を受けたからです。


 たとえば、荷物(約90kg)を積載しても加速がもたつく&アクセルを踏んでもスピードが上がらないなどがないので高速道路も楽々なこと。軽自動車と比べると少し突き上げ感はあるものの、ガタガタした揺れがないので長時間乗っていてもお尻が痛くならず(ムズムズ痒くなる感じです)乗り心地が良いこと。エンジンの唸る音などがせず、車内が快適に過ごせることなどです。乗り味はスポーティーな感じで、ええっ!? 商業車なのに!? と同席のカメラマンと驚いていました。


 CVTを搭載しただけではなく、ダイハツの軽商用車として初めてプラットフォームに「DNGA」を採用しボディー剛性を高めるなど、ユーザーの声を聞き改善していった努力の結果なんでしょうね。


ハイゼットカーゴがスゴイ理由 その3
車内の居住性

商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 158cmの私が座ると、運転席&助手席&後席の足元のスペースはかなり広々でした。ちなみに、前席のヘッドクリアランスは「こぶし6.5個分」もあります。シートの座り心地は、低反発枕の少し硬い版というイメージが分かりやすいと思います。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 少し気になったのは、タイヤの上の部分がボコっと出っ張っていることです。乗り込む時に足が当たってしまうので、少し乗りにくいと感じる人もいるかもしれません。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 ほかには、後席のマットが床にフィットしていないので、めちゃくちゃ動く&足にひかかってつまづきそうになるのは残念な部分でした。


 収納は、ドリンクホルダーやメモ帳を置けるスペースなど、これだけはあった方がいいというアイテムがついています。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 ただ、1番ショックだったのは、ドリンクホルダーに紙パックが置けないこと。私は運送のバイトをしているのですが、夏は水分を沢山摂るので価格の高いペットボトル(150円が相場)よりも、紙パック(98円が相場)を買うようにしているからです。50円、されど50円……。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 メモ置き場として使える収納は、微妙に傾斜がついていているので、ブレーキを踏んでもずり落ちてこないようになっています。細かな所まで考えられていてGoodです。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 私が手をかけている所には、ファイルなどを置けるようになっています。運送中は、荷物受領書などの分厚いファイルを何個も持たなければいけないので、この収納は助かります!


ハイゼットカーゴがスゴイ理由 その4
商用バンならではの積載力

 実際に使ってみて感じたのは、ボディーサイズに制限のある軽自動車ながら、極限まで広さや大きさを追求しているということです。それでは、詳しく見ていきましょう。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 開口部が大きい&積み込み口が低いので、大きな荷物の積み降ろしが楽なのも◎。ちなみに、荷室の長さ・幅・高さのサイズは軽キャブオーバーバンの中でナンバーワンなのだとか。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 内装のバックドアの部分や、私が指を差しているサイドの部分には絨毯生地が貼ってあります。荷物をギュッと詰め込んでも、傷がつきにくくなっています。なにより、商品も傷つきにくくなりGood!


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 後席を倒すと、フルフラットになります。下がクッションになっているので、正座をしてもまったく痛くありません。フルフラットになるし、車中泊するにはもってこいです。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 身長158cmの私が寝転んでみると、こんな感じ。まっすぐ寝ても足元には少し余裕があります。なんと、タタミなら9枚、みかん箱なら68箱、ビールケースなら36ケースも積み込むことができるんです。一度に多くの荷物を積んで運べるというのは、本当に助かります。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

 キーをポケットに入れておけば、バックドアに付いている黒いボタンを押して開け閉めすることができます。わざわざ、キーの開閉ボタンを押さなくてもよいので、これは重宝しそうです。


 1つ残念な点をあげるとすれば、シートアレンジをする時に力がいることです。結構重いので、私みたいな非力な女子が動かすには気合いが必要です。


【まとめ】運送にはうってつけの商用車!

 維持費や走行性能街なども抜群ですが、白やシルバーのボディカラーは街中でよく見かけるので、ちょっと休憩(サボリではない)してもバレにくいというのも良い点です。ハイゼットカーゴの購入を検討している方がいらっしゃいましたら、ぜひこの記事を参考にして下さると嬉しいです。


 ということで、今回は「ハイゼット カーゴ」の長期レビューをしました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。



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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!


 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。


商用車ゆえの使い勝手! ダイハツ「ハイゼットカーゴ」長期レビュー

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