クルマ好き女子の矢田部明子です。今回はスズキのSUV「クロスビー」についてレポートします。クロスビーといえば、クリクリお目々&コロンとしたフォルムが愛らしいクロスオーバースタイルのSUV。ハスラーに似ているという声もチラホラありますが、1000ccのエンジンを搭載した普通車なのです。そんなクロスビーに2週間試乗してきたので、良かった点&悪かった点をお伝えいたします。購入をご検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてください!


スズキ「クロスビー」ってこんなクルマ

 コンパクトSUVに、ワゴンという要素がプラスされた「クロスビー」。小さめのボディーを活かしつつ、スズキらしい工夫がたくさん施されています。実用的で快適な車内空間や、コンパクトで運転しやすいサイズ感など、日常使いにはピッタリな仕様になっているほかに、コンパクトSUVにありがちな“運転しやすいけど、後席や荷室は少し狭い”というネガを潰したクルマでもあります。それでは、さっそく詳細を見ていきましょ~。


スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
今回試乗したのは「クロスビー HYBRID MZ(4WD)」

クロスビーのオススメポイント その1
見切りもよく、スムーズに走る走行性能

 アイポイントが高いので遠くまで見渡せますが、フロントガラスの面積が小さいので、視界が狭く感じるのが少し残念でした。ただ、見切りは良くて運転しやすかったです。発進もスムーズ&軽やかに走ってくれるので、街乗りのみならず、高速道路でも大活躍でした。


スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる

 パワフルでスポーティーな走りの「スポーツモード」、雪道走行用の「スノーモード」、ブレーキペダルを踏まなくても自動的にスピードを約7km/hに制御してくれる「ヒルディセントコントロール」、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートしてくれる「グリップコントロール」など、走行モードが多いのも魅力です。


クロスビーのオススメポイント その2
SUVならではの広々とした車内空間

 小さくてコロンとした見た目とは裏腹に、車内は広々しているので過ごしやすくて◎。なのですが……、私にはシートが柔らかすぎて、長時間運転すると腰が痛くなりました。


スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
シートを真ん中まで下げた状態にして158cmの私が座ると、膝からダッシュボードまでの距離は 拳3個分で、ピーンと足を伸ばして座ることができます
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
座面を1番下げると、頭上には拳5個分のスペースがあります
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
うれしいのは、前席だけではなく後席も広いこと! 私のドライビングポジション(真ん中より少し前)だと、膝から運転席までの距離は拳5.5個分でした。広い! 後席ヘッドクリアランスは、拳3.5個分です
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
リア窓が小さいので、圧迫感があるほどまではいきませんが、車内は暗いかなという印象は受けました

クロスビーのオススメポイント その3
無駄な収納がない必要最低限の使い勝手

 むやみやたらと収納をつけるのではなく、あったらいいな、というところに収納が用意されています。


スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
私が大好きな、ハンドル下のこのスペース! 長財布がすっぽり入るので駐車場でお金を払う時に取り出しやすいし、外から見えにくい場所なので、防犯上の面からみてもGoodです
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
助手席と運転席の間の溝には、バックがすっぽり収まるので、バック置きとして重宝しました
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
ドリンクホルダーには、紙パックも置けます。コスパ◎な、紙パックドリンク大好きな矢田部としてはうれしいポイントです
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
ちなみに、助手席の座面をパカッと開けると、こんな収納が! 見られるとマズイ物を隠しておくのに最適かも?(笑)
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる

 後席収納の大きな特徴は、ドリンクホルダーが8個もあることです。それが悪いというわけではなく、こんなに飲み物を飲む人はいるのだろうか? と、疑問に思いました(笑)。


スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
気になったのは、前席の後ろについているテーブルが、下から上に引き上げる仕様になっていることです。これにより、テーブルのすぐ下についている袋から荷物が取り出しにくかったです
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
ハザードボタンやエアコンボタンの1つ1つに縁がついているので、押し間違えることがない&サイズが大きいので押しやすいです
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
ドアの開口部が広いので、乗り込みやすいのも◎

クロスビーのオススメポイント その4
シートアレンジと積載能力

 このサイズをとことん活かして、シートアレンジがよく考えられていました。また、操作に力がいらないのも◎。ということで、まずは荷室チェックから。


スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
158cmの私が座るとこんな感じで、足先には余裕があります。後席を1番前までスライドさせると、スーツケースも積むことができます♪
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
荷室の床をパカッと開けると、さらに収納が! 深さがあるので、観葉植物などの高さのある荷物も積むことができます
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
長さのある荷物を積みたい時は、こんなシートアレンジも! 助手席の座面を上げて、背もたれを倒します
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
そうすることで、サーフボードやスキー板のような長さのある荷物も、楽々に積むことができます
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
床面素材は樹脂製で、汚れてもサッと拭き取れるようになっていてGood!
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
後席を倒すと、こうなります。斜めに寝転ぶと頭が少し出るので、車中泊は無理そうです。床面はフルフラットになるので、荷物は積み込みやすかったです
スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる
車中泊にオススメかなと思うのは、助手席を倒し、後席をリクライニングさせる方法です。これが1番寝やすかったです

 ということで、今回は「クロスビー」の長期レビューをしました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。



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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!


 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。


スズキのコンパクトSUV「クロスビー」は大量のペットボトルが収納できる

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