ルノー/キャプチャー E-TECH FULL HYBRID レザーパック(404万円)

 輸入車で唯一のフルハイブリッドで注目を集めるルノー。日本にはクーペSUV「アルカナ」、コンパクトカー「ルーテシア」が上陸しています。そして今回、大激戦区のコンパクトSUV市場に「キャプチャー」が仲間入りしました。ということで、SUV大好きのアイドル・寺坂ユミさん(純情のアフィリア所属)こと、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長がチェックしてきました。


ドグミッション採用のSUV
インテリアは質素だがチープさはない

 ゆみちぃ部長にとって、ルノーは初めて。「フランスのクルマなんですね」と、どこか目がキラキラ。ちなみにフランスのブランドですが、スペイン産だったりします。ちなみにアルカナは韓国、ルーテシアはトルコと、E-TECHハイブリッド兄弟は生まれがそれぞれ違うのです。


 「色がイイですね。あと見た目も柔らかい感じで、素敵じゃないでしょうか」とエクステリアは合格といったところ。確かにライバルたちと比べても、洗練されたカジュアルさといった雰囲気で、出色のデキといえそう。ちなみにサイズは全長4230×全幅1795×全高1590mmなので、取り回しに苦労することは少ないでしょう。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
E-TECHハイブリッドユニット
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
ドグミッションを採用することで、コンパクト化を達成

 E-TECHハイブリッドは、最高出力94PS/最大トルク15.1kgf・mの1.6リットル直4エンジンと最高出力49PS/最大トルク20.9kgf・mのメインモーター、最高出力20PS/最大トルク5.1kgf・mのサブモーターの組合せ。その動作は低速時はモーター、高速道路などの負荷がかかる場所ではエンジンを動力として用いるフル(パラレル)ハイブリッドで、日産のe-POWERとは異なる独自の方式です。


 パワーユニットからの動力は4段AT+モーター用2段AT構成の「電子制御ドグクラッチマルチモードAT」を介して前輪に伝達。ユニークなのは、通常のミッションはシンクロメッシュというギア同士の回転数を合わせる機構がありますが、それをサブモーターが補うという点。これにより「なんだか複雑だなぁ」というパワートレインは「ガソリンエンジンとあまり変わらないコンパクトさ」を実現したのだとか。ということで、動画で動き方をご覧ください。



ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
キャプチャーの室内
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
キャプチャーの室内
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
キャプチャーの室内

 インテリアは意外とアッサリで、実用性に重きを置いた雰囲気。「日常的なクルマ、という感じでしょうか。あまり気負いしないんですね」というように、輸入ブランド=高級、というイメージとは異なるフレンドリーな室内に興味津々。触ってみると「ダッシュボードの素材が柔らかいんですね」と指で押しながら面白がったりも。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
ステアリングホイール
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
メーターパネル

 ステアリングは3スポークの円形型。ステアリングリモコンが日本車とは逆で、左側にクルーズコントロール、右側にマルチメディア系があります。メーターはフルLCDで見やすいもの。E-TECHの動作状態もここで確認できます。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
ナビ画面

 ナビはディスプレイオーディオ系で、スマホとつなげて利用します。画面は若干運転席側に傾いているので、位置は下ぎみですが、見やすい位置でした。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
シフト回りは2階建てで、下部に収納スペースがある
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
アームレストを開けると小物入れが現れる
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
エアコン調整まわりと2系統のUSBなど

 センターコンソールは2階建て。上手いなぁと思うのは、中央が区切れているところで、華奢に見えるのですが、実際に使ってみると使いやすくて◎。エアコンのダイアルは大きくて見やすく、ボタンも大きいので簡単に操作できますが、左右独立調整機構はない模様。


スマホのサイズによっては
トレイに納まらないのが不満

ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
スマホトレイ
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
スマホのサイズによっては横にして置くことはできない

 ASCII.jp自動車部的に「うーん」と思ったのは、スマホトレイ。というのも、最近の大型端末だと横にして入れることができないから。またワイヤレス充電にも対応していないようで、そこも残念ポイントだったりします。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
後席の様子
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
後席のアメニティー部分

 後席はさすがSUVという広さで文句ナシ。アメニティーをみると、USBのType-Aが2系統のほか、アクセサリーソケットも用意されています。十分すぎますね。


高速道路でも静かな車内
乗り心地は硬めだが不快ではない

ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
運転するゆみちぃ部長

 早速運転してみましょう。「視界が広いですね。そして確かに静か」と、初めてのルノー体験に好印象。「今までいくつかの輸入車に触れましたが、もっとも日本車っぽい雰囲気です。ですから、すんなり受け入れられるんです」と、ゆみちぃ部長。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
高速道路でもチェック
ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
運転支援中の様子

 高速道路で運転支援をチェック。一部日本車の運転支援に怖さを覚えたという、トラウマ部長に使っていただいたところ「おぉ! ちゃんとしている」と笑顔部長に。「車線の真ん中を走ろう、という意思を感じますね。車線の中ならどこを走ってもいい、という感じじゃないから、安心感があります」と分析をされます。「それに高速道路でもクルマが結構静かなのもいいですね。エンジンが動いているというのはわかるのですが、振動は少なめですね」とのこと。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
高速道路を走るゆみちぃ部長

 「乗り心地は、日本車に比べると硬質なのでしょうけれど、接地感というか、しっかり地に足がついている感じですね。あと目線が上下に動く量が少ないようで、疲れにくいクルマだと思いました」と高評価。


 ただ「日本のコンパクトSUVと比べ100万円高いという金額をどう考えるかですね」というように、値段がちょっとお高いのがネックの様子。そう思ってしまうのは、どこか日本車らしさがあるから。でも「見た目もイイし、乗り心地もイイから許せちゃうのかな」と声を弾ませたゆみちぃ部長でした。


ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ
ゆみちぃ部長とキャプチャー

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寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

ドグミッションのコンパクトSUV、ルノー「キャプチャー E-TECH FULL HYBRID」は疲れにくいクルマ

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していなかったが、最近ペーパードライバーを脱出。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、お気に入りの1台を探す予定。


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