ダイハツ ムーヴ キャンバス

 クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、およそ6年ぶりのフルモデルチェンジを受けて登場した、ダイハツ「ムーヴ キャンバス」についてレポートします。1日1台は街中で見かけることがあるというくらい、乗っている人が多いムーヴ キャンバス。どこがどう変わったのか? 使い勝手はどうなのか? 包み隠さずお伝えしていきます。購入をご検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてください!


ダイハツ「ムーヴ キャンバス」はこんな車

 1代目のコロンとした丸いフォルムなど、女性受けする可愛らしさを受け継ぎつつ、すっきりと洗練されたデザインの「ストライプス」。上質で落ち着いた雰囲気のする「セオリー」が新たに登場しました。初代が登場したのが2016年と7年前だったため、今どきの軽自動車に付いている最新機能が装備されていなかったのですが、今回のフルモデルチェンジで機能面でもかなりパワーアップしています。ということで、試乗した感想をあけすけなくお伝えしていきましょう!


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー

 それでは、細かくチェックしていきましょ~!


ムーヴ キャンバスのオススメポイント その1
可愛らしさにスタイリッシュさが加わった

 1代目の可愛らしさを受け継ぎつつ、少しだけスタイリッシュさを取り入れたデザインとなっています。それでは、大きく変わったと思うところ&お気に入りポイントをご紹介していきます!


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー

 まずは、フロントデザインです。丸が基調のデザインであることに変わりないのですが、メッキグリルの丸エンブレムが「CANBUS」のロゴエンブレムに変更されています。個人的に、あの丸エンブレムが大好きだったので、個人的には少しショックでした……。


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
フォグランプ部分も、丸いライト周りをメッキグリルで囲っていましたが、四角いメッキグリルの中に丸いライトがあるというデザインに変わっています
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続きまして、サイドです。アクセントで入っているメッキ&ワーゲンバスを思わせる出で立ちがGood
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擦りやすい部分にサイドモールが付いているので、ガリッといってしまってもココを替えればOK! これはうれしいです!
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最後にリアです。ライトの色合い&ロゴの場所が変わったのと、全体的に少し四角いフォルムになっていました

 カラーバリエーションも豊富で、ピンクだと女の子っぽい雰囲気になりますが、レイクブルーメタリックだと、大人っぽくて男性にも似合う色味となっています。どれにしようか迷うのも、楽しいですよね♪


 今回お借りしたのはストライプスというグレードですが、セオリーというグレードも◎。ストライプスと比べると、男らしい雰囲気が漂います。こちらも要チェックです♪


ムーヴ キャンバスのオススメポイント その2
自動で解錠できるスライドドア

ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー

 鍵を持ってクルマに近づくだけでパワースライドドアが自動で解錠し、オープンするという「ウェルカムオープン」機能が最高なんです。上の画像にある「時計」ボタンを長押しするだけでOK。両手が荷物で塞がっているときは、かなり助かる機能でした。


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー

 ほかには、パワースライドドアが閉まりきる前に、鍵に付いているロックボタンを押すと「閉まりきるのを待つ→ロックをかける」という手順を踏まなくても、自動ロックをすることが可能です。パワースライドドアは挟み込みを防ぐためにゆっくり閉まるようになっているので、スライドドアが閉まるまでロックをかけるのを待たなくてよいというのはうれしいポイントです。


 鍵に「オープン&クローズ」ボタンも付いているので、長押しするとスライドドアの操作が可能です。鍵を携帯していれば、運転席ドアハンドルに触れただけで開閉することができます。


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
ドアノブをガチャっと引く&ドアノブの下部分に付いている黒いボタンを押すと自動で開閉してくれます

ムーヴ キャンバスのオススメポイント その3
初代から大幅に向上した使い勝手

 車内は白を基調としていて、明るく開放感があります。また初代と比べて、使い勝手がかなりアップしていました。


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
ナビ上には、マスクを収納しておけるスペースがあります
ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー

 運転席&助手席のドリンクホルダーには、ペットボトルを置くことは可能ですが、紙パックは置けません。ただ、なんと! なんと!! 暖かい飲み物が冷めないように、上の画像のボタンを押すとドリンクホルダーが暖かくなるんです。これは良い!


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
ちなみに、センターコンソール下部分の収納には、ギリギリ紙パックが入ります
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USBソケットも付いていますが、ワイヤレス充電器Qiがあるので出番は少なそうです。私のスマホはQiに対応していませんでしたが、そういう人にいいかもしれません
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助手席前には、小物を置ける机があります
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後席下には、MAX5kgまで置ける引き出しがあります。ここにスーパーの荷物などを置けば、カーブで倒れて食材が出るということもありません
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助手席後には、MAX3kgの荷重に耐えられるフックが◎
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両サイドドア部分には、ドリンクホルダーが設置してあります

ムーヴ キャンバスのオススメポイント その4
座り心地のいいシートと積載性能

 シートは柔らかめで、座り心地は最高でした。スウェード柄なので、大人可愛くてキュンとしてしまいます。


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
座面を1番下まで下げた状態にして158cmの私が座ると、ヘッドクリアランスはこぶし3.2個分。1番上まで上げるとこぶし2個分のスペースがあります
ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
それでは続きまして後席です。前席を1番後ろに下げると、膝から前席までの距離はこぶし2.5個分。1番前に出すとこぶし6個分。ヘッドクリアランスはこぶし2個分とやや狭めです

 次は荷室をチェックしていきます。後席を1番前まで出すと下の写真のようになります。


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
足を伸ばして座ることができるし、スーツケースも楽々で積めます。ちなみに、荷室の板を剥がすと、靴などを収納できるスペースもあります
ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
後席を倒すとこんな感じ。寝れはしないけど……、寝転べはします(笑)

 床面はフルフラットにはならず、ボコボコしているので、荷物を積む時に積みにくいというのはありました。また、絨毯生地なので、汚れが付くと拭き取りが大変そうです


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
後席を1番後ろまで下げて、前席をリクライニングさせると車内を広々使えます。ただ、フルフラットにはならず、ボコボコしているので寝るとなると……という感じでした

ムーヴ キャンバスのオススメポイント その5
街中ならNAモデルでも快適な走行性能

 走行性能で1番注目したいのは、ターボモデルがラインアップに加わったところ! もともとは、街中を走るためのクルマというのがコンセプトだったため、今までターボモデルがなかったんです……。ただ、ユーザーにアンケートをとったところ、ターボが欲しいという声が多かったため満を持して登場したのだとか。


ユーザーの声を受けて大幅改良されたダイハツ「ムーヴ キャンバス」を長期レビュー
しかし、ターボをお借りすることができなかったため、今回はNAモデルでレビューをしています

 ゆっくり発進と停止&ロールも緩やかで、運転しやすかったです。ボンネットが短いので、車両感覚が掴みやすい&運転席からボンネットの両端が見えるので、駐車するときに助かりました。


 今回は新型ムーヴ キャンバスの長期レビューをお届けしました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。



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筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!


 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。


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