Modulo誕生から10周年
お祝いするために全国からオーナーが集合!
ホンダアクセスのコンプリートカーブランド「Modulo X」の誕生10周年を記念したファンミーティングが、代官山T-SITE(東京都)で開催されました。Honda車の中でもModulo Xを選ばれる方は、どのような方々なのでしょう。
代官山T-SITE(代官山 蔦屋書店)では、不定期でテーマを決めた自動車のオフ会「モーニングクルーズ」を実施しています。



ここで、Modulo Xの歴史について振り返りましょう。レーシングドライバーの土屋圭市さんをアドバイザーとして迎え、Hondaを知るエンジニアが作り上げたHonda純正のコンプリートカー、それがModulo Xです。






Modulo Xシリーズは2013年1月に発売したN-BOX Modulo Xから始まり、N-ONE、STEP WGN、FREED、S660、VEZEL、FITの7モデルを展開。現在はFREED Modulo Xのみ販売しています。蔦屋書店の入り口には最初のN-BOXとS660 Modulo Xの最終形態「S660 Modulo X Version.Z」が展示され、多くの人が興味深くクルマをチェックしていました。

当日は土屋圭市氏やホンダアクセスの開発者たちによる別室でのトークショーが行なわれることから、参加するにはあらかじめ申し込みが必要でした。これが担当者の予想をはるかに超える応募があったのだとか。
代官山蔦屋の駐車場を埋め尽くすModulo Xたち


駐車場には各モデルがズラッと勢ぞろい。圧巻はS660 Modulo X Version.Zが最も多く集まったこと! あっという間に終売してしまったクルマなので、街中でもなかなか見ないクルマなのに……壮観です!
当日は好天に恵まれたためか、朗らかな雰囲気。オーナーの年齢層はやや高めで、気さくで気負うところのないカジュアルな方々ばかり。「色々なクルマに乗ってModulo Xに行きつきました」という声を多く耳にしました。




会場では寄せ書きコーナーが設置され、オーナーたちが祝福のメッセージを記帳されていました。その隣ではスタッフが、Modulo Xオーナーにクルマの魅力や行った場所などのビデオメッセージを撮影していました。おそらくサーキットや自動車関連イベントのModuloブースで、そのコメントを見聞きすることができるのでしょう。




会場には開発裏話のパネルが展示されており、オーナー達は興味津々でチェック。自分のクルマがどういうコンセプトで作られたのか、というのが明示され「なるほど」と感心する人の姿を多く見かけました。
ドライバーと開発者がそれぞれの目線でトーク


土屋さんと開発責任者の福田さん、開発エンジニアの湯沢さんは、オーナーたちと談笑。その中には、今後の開発に役立つような話も多くあったそうで、湯沢さんはニコニコ。福田さんも、自分が手掛けたクルマたちを見て目を細めて終始笑顔です。それは「オーナーに話に耳を傾ける」というより、単なるクルマ好き同士のオフ会トークそのもの。この人たち、本当にクルマが好きなんだな、と強く感じました。



カーライフ・ジャーナリストのまるも亜希子さんを司会に、土屋さん、福田さん、湯沢さんのトークショーが行なわれました。Modulo Xが誕生した経緯や、開発の体制、開発中の裏話など興味深い話題が盛りだくさん。



思い出に残る開発はSTEPWGNだとか。最初の開発車両に乗った土屋さんは「こんなクルマじゃ、後席でポップコーンが飛び散って大変だよ」と福田さんにお話されたのだとか。福田さんは「土屋さんは速く走るだけじゃなく、実際にクルマを使われる方のことも考えていらっしゃる。それがスゴいんですよ」と語るものの「でも走って楽しいクルマじゃないとHondaのクルマじゃないですからね」と、ちょっとだけ抵抗をされるなど、お互いの関係を感じる楽しいひと時でした。


最後に福田さんは「みなさん、優しい方ばかりで。Modulo Xのオーナーの方は、Hondaファンとも違うんだなと思いました。今日色々とお話をさせていただいて、どういうところでModulo Xが刺さりましたか? というのが聞けてすごくよかったです。開発をやっていく上で、刺さること、あと共感すること、感動することのできるクルマ、(心に)刺さるクルマ、精神の部分に対して大事に進めていきたいと思います」と謝辞。
湯沢さんは「本当にこだわってモノを作りたいと思います。
これからもModuloブランドが続くことを祈って

冒頭にも書きましたが、現在Modulo XはFREEDだけ。FIT Modulo XはFITのマイナーチェンジにより、わずか1年半程度の販売期間で終売となってしまいました。以前からVEZELの開発を進めていたのですが、半導体不足などの影響により開発中止を決断したのだとか。
量販車ならともかく、Modulo Xグレードは覚悟を決めた人が買うのですから、いつまでも待てると思いますし、Modulo Xが出るだろうからVEZELを買い控えている方っていらっしゃると思うのです。それこそ機会損失な気がするのですが……。

Modulo Xオーナーの幸せそうな顔を見て「これからもModulo Xを続けてほしい」と願わずにはいられませんでした。


参加したオーナーの愛車を一挙公開!











































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