GT-Rと並ぶ日産の象徴
フェアレディZの新型をレディが試す!
日産自動車のビッグネーム「フェアレディZ」の14年ぶりとなるモデルチェンジに、多くの自動車ファンが沸きました。なかでも“純ガソリンエンジン”にATだけでなくMTも用意するパワートレーンラインアップに、惜しみない賛辞の声が送られました。
クルマの運転が大好き、体にガソリンが流れるタイプの「ミスSPA!2022」グランプリ・新 唯(あらた・ゆい)さんも、そんな一人です。

「最近、マニュアルのクルマが増えてうれしいですね」と笑顔でシフトレバーを触る唯さん。昨年を振り返ると、トヨタからはGRスープラの6MT仕様、Hondaからはシビック TYPE Rが出ました。スポーツカー好きとしては最高です!



エクステリアを見て「カッコいいですね」と唯さん。あえて過去のオマージュ云々の話はしなかったのですが「いかにもフェアレディZって感じがします」というように、そのオマージュは成功しているといえそうです。新モデルが登場すると「前の方がよかった」という声を一定数耳にするものですが、Zはその割合が少ないような。それは、ユーザーが願うZ像を開発陣がリスペクトしているからでしょう。


乗降性はスポーツカーとしては良い様子。「ドアの開口が広くて、シートのサイドシルがそれほど立っていないから、ラクに乗降できます」とのこと。
飾り気はないがすべてがしっかりとした内装


ダッシュボードの3連メーターなど、インテリアもZらしさに溢れています。「カッコいいですし、いいクルマという感じがシッカリ伝わりますね。特別なクルマに乗っているという演出が見事ですね」とニンマリ。「液晶の画面もカッコいいですし、文句ないです」とのこと。

スイッチ類があるべき場所にあるのも美質。



ナビシステムは最近の日産車らしく使い勝手のよいもの。ワイアレスApple CarPlayにもバッチリ対応しています。

ラゲッジの広さも印象的。ですが、底は浅くて2人分のスーツケースは入りそうですが、ゴルフバッグ2つは難しいかも。「タイヤ4本イケるかなぁ」「助手席に工具とかを入れたら、ワンチャン……」などと言う同行スタッフたち。その様子を見て「どうせサーキット走行なんてしないのに」と、唯さんは冷たい目で見ていました。


ハイブリッドではなく、純ガソリンエンジンなのもファンとしてはうれしいところ。400馬力を超えるV型6気筒の高出力エンジンは迫力満点。「直6じゃないんだよなぁ」などとボヤくスタッフ達ですが、そのスタッフ達とてクルマに興味を抱いた頃のZといったらZ32で、その頃もV型エンジンでした。
クラッチに苦戦も乗り始めると軽快

ということで、クラッチを切り、ギアを1速に入れて、半クラッチで徐行する唯さん。ですが「なんかクラッチがつながる場所が奥で、しかもスグにつながっちゃう印象です」と、少しだけ違和感を覚えた様子。「でも全然平気です」と笑顔でクルマを滑らせます。
「意外と軽快な乗り味なのですね」と、言葉を弾ませながら街を駆け抜けます。筆者の記憶で恐縮ですが、先代は結構重厚な乗り味で安定感抜群という印象を受けたのですが、今回のZは重厚よりも軽快という言葉が似合いそう。言い換えるなら「グランツーリング」というより「スポーツ」のクルマといえそうです。
その証拠? として、フェアレディZには「プロパイロット」は付いていません。「イマドキのクルマで、運転支援がついていないの?」と、スタッフは驚いたのですが「いるんですか?」と、スタッフより若い唯さんは不思議な顔。

「高速道路でラクなんですよ。このクルマ」と声を弾ませながらステアリングを握る唯さん。「直進安定性が高いから、とてもラクですね。そして踏むと適度に良い音がするのもイイです。

両手両足を駆使して操るマニュアルトランスミッション車。オートマチックトランスミッションの方が速く走れる時代になっても、左足でクラッチを切り、左手(もしくは右手)で変速レバーを操る喜びは、何にも代えられません。「やっぱりMTって楽しいですね」と目を細める彼女の姿を見て、その言葉に嘘偽りはなし。「このクルマで色々なところに行きたいですね」と白い歯を見せていました。
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モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。