創立60周年を迎えるアウトモビリ・ランボルギーニの新フラグシップスーパースポーツ「Revuelto(レヴエルト)」のジャパンプレミアが6日、都内で開催された。
V12エンジンの血統
アヴェンタドールの後継車「レヴエルト」

レヴエルトは、ランボルギーニのV12スーパースポーツとしては初となるプラグインハイブリッド「HPEV(ハイパフォーマンスEV)にして、アヴェンタドールの後を継ぐフラグシップモデル。






パワートレインは排気量6500㏄の自然吸気エンジンに、フロント2モーター、リア1モーターの組合せ。

トランスミッションは新開発の8速DCT。このミッションの上にリアモーターをマウント。そのため、従来のアヴェンタドール等の同社4WDシステムの構成、ドライバーシートの真後ろにギアボックス、そしてエンジンという並びを逆転させている。ランボルギーニのエモーショナルなサウンドがより近くで楽しむことができるようになった。ちなみ走行モードは全部で18種類も用意! あらゆる走行シーンに対応する。
バッテリーとモーターが追加されたが
前モデルと比べて約10%軽量化に成功




バッテリーは、車両中央部に配置。蓄電容量は3.8kWhで、家庭用AC電源で30分で充電完了。またV12エンジンからの直接充電でも6分で満充電になるという。ちなみに急速充電には対応しておらず、充電ポートはフロントのラゲッジルーム内に設けられている。


ボディーはカーボンモノコックとアルミフレームの組合せ。アヴェンタドールと比べて10%近い軽量化をしていながら、25%以上のねじれ剛性を実現している。





印象的なエクステリアは、過去のモデルをオマージュしつつも、新時代のランボルギーニの方向性を示すもの。アヴェンタドールに比べ空力効率は61%向上、ダウンフォースは66%増加しているという。
















室内もアヴェンタドールと比べて広くなっているのも見逃せないポイント。運転席には12.3インチ、センターに8.4インチのディスプレイに加えて、助手席に9.1インチの追加ディスプレイを配置する。
ついにランボルギーニに先進運転支援システム搭載!

機能面ではランボルギーニとしては初めてADAS(先進運転支援システム)を採用。車線モニタリング機能のほか、アダプティブクルーズコントロールを搭載し、安全なロングクルーズにも対応させた。






カスタマイズ性の高さもランボルギーニの魅力のひとつ。なんと400色のボディカラーに加えて、内装の色、ステッチの色など、数多くのオプションが自由に選ぶことができる。
今後、全車種電動化とCO2排出量削減を目指す



ジャパンプレミアでは、レヴエルトをデザインしたミティア・ボルケルトが挨拶。「レヴエルトは、アドレナリンを目に見える形で表現したもので、そのデザインはランボルギーニの個性的なデザイン言語の未来に向かう扉を拓くモデルです。

気になる価格だが、ランボルギーニ・ジャパンはその金額を公表していないものの、広報によると「最低でも6000万円以上で、それにオプションが加わるのでは」という。デリバリーは来春からを予定しているが、既に日本割り当て分のうち、数年分のバックオーダーを抱えているそうだ。

レヴエルトの誕生をきっかけに、ランボルギーニは2024年までに全モデルの電動化、2025年にCO2排出量を50%削減、さらに2030年までに80%削減を目指している。新フラグシップモデルは、今後のランボルギーニの方向性を示す隊長旗の1台といえそうだ。

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