2023年も、色々なクルマを取材したASCII.jp自動車部。どのクルマも魅力に溢れていましたが、一方で「このクルマが好き」というのはあります。

だって人間だもの。ということで、出演者の新 唯(あらた・ゆい)さん、寺坂ユミさんと、担当編集の部員Sことスピーディー末岡、撮影係兼書記の部員Kこと栗原祥光の4名が、それぞれのベスト5を選出しました。


 これはクルマの良しあしではなく、選出したクルマを通じて「各人のクルマの好み」や「クルマに求めていること」を読み取って頂けますと幸いです。


【新 唯の場合】やっぱりスポーツなオープンカーが好き!

 ND型ロードスターのオーナーである唯さんが選んだ5台は、ほとんどがスポーツカー。一方SUVにも興味が湧いているようです。それでは選ばれたクルマをご紹介しましょう。


ポルシェ/911 Carrera Cabriolet

ASCII.jp自動車部が勝手に選ぶ! 今年乗ったクルマ・オ...の画像はこちら >>

 「ポルシェ911は、私がクルマが好きになるきっかけになった車種です。ですから、この時に乗った911は、大好きなオープンカーでもあるし、ボディーカラーが好きなホワイトだったこともあって、私の夢に出てくる理想のクルマそのものでした。これは贔屓かもしれないけれど、良い悪いとかではなく、何にも負けない。あと運転していてワクワクが止まりませんでした」


BMW/Z4 sDrive20i Mスポーツ

ASCII.jp自動車部が勝手に選ぶ! 今年乗ったクルマ・オブ・ザ・イヤー

 「BMW Z4は2シーターなんだけれども、運転席と助手席の後ろに大きな荷物のスペースがちゃんとあるのがイイですね。あと運転がしやすかったです。見た目は大きいですが、運転してみるとそこまで大きく感じなくて、運転しづらいとは感じませんでした。ブレーキやアクセルも、私の苦手なふにゃっとするタイプじゃなかったです。何より見た目がカッコいいです!」


ボルボ/XC60 PHEV

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 「ボルボは聞いたことがあったし、見たこともあったけれど、初めて乗って“こんなに良かったんだ”って思いました。意外性で言ったら私の中でイチバンかもしれません。EVですけど、普通に運転がしやすかったですね。

見た目もカッコよくて、内装は広々としてンプルで良かったです。でも、クリスタルみたいなレバーが余計だったかな(笑)。乗り心地もよかったですね」


マツダ/CX60(マイルドハイブリッド)

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 「マツダのCXシリーズの中で、イチバン顔が好みなタイプですね。今までは車高が低くて小回りが利くクルマが好きだったけれど、CX60は真逆で。だけどすごくカッコイイ。あれを見てからSUVが欲しいと思いました。だからマツダが今年やったクルマプレゼントに応募しました。外れちゃいましたけど(笑)。お値段もそんな高くないんだと思いましたし。私はマツダの内装のセンスがすごく好きで。上品さであったり、変なダサさがないんですよね、私的に。後席が広いのもいいですね。後ろに乗った時に狭いのはイヤですから。

人を乗せた時に快適に乗ってほしくて。だから結構、後ろの広さとか乗り心地は重視しちゃいます」


日産/フェアレディZ NISMO

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 「カッコいい! 日産車の中ではイチバンです。見た目の割には乗りやすかったですね。試乗はオートマだったということもあるけど、街乗りでも比較的快適でしたね。荷室がとても広かったのが印象的です。MT設定があるので、いつか乗ってみたいです」


【寺坂ユミ(ゆみちぃ部長)】電気自動車に目覚める!

 ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長こと、寺坂ユミさん。彼女が選んだうち、なんと3台が電気自動車。EVの静粛性を高く評価されているようです。


ポルシェ/タイカン

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 「今年1番の大イベント! 富士スピードウェイを走った思い入れのあるクルマだから。近未来感あるスタイリッシュな内装と、ペタッと滑らかでスーッと伸びていく走りがすごく良かった」


日産/NISSAN GT-R NISMO Special Edition(MY2022)

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 「パワフルでアクセルを踏む楽しさがあった! エンジン音がカッコよくて、運転している時に、外国の人に写真を撮ってもらったのもうれしかったです」


テスラ/Model 3

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 「ナビの性能がすごく良い! 周りの歩行者やクルマを表示してくれる機能で、一気に好きになった。

加速もパワフルで、ローンチコントロールしたかのようなGを感じるのも楽しかった」


BMW/X1

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 「この金額(586万円)で、このクオリティーはすごいと思った。大きさも適度で、硬い走りが守られている感があってよかったです」


FIAT/500e

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 「カワイイ! 見た目がとにかく好き! セレスティアルブルーという色がドンピシャで私に合っていて、今でも忘れられません」


【部員K(栗原祥光)】クルマにオリジナリティを求めたい

 配車係という立場上、イチバンクルマに触れている部員K。運転しながら思うのは「これでなければ味わえない個性や魅力があるか」ということ。あと実用性と走りの良さが気になるようです。


BMW/M2

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 「実用性とスポーツ走行の両方が高度に両立した、夢のようなクルマでした。何より、シルキー・シックスの魅力が味わえて、そのフィールは感動モノでしたね。BMWの上位グレードのような重厚さは少ないのですが、カジュアルなハンドリングはホントに気持ちよく、ボディーサイズと相まって日本の道にピッタリのBMWと言いたいですね。お金に余裕があったら即買いするレベルで欲しい1台です!」


JEEP/グランドチェロキー サミットリザーブ4xe

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 「どこにでも行けそうなたくましさと、ラグジーで快適な乗り味が両立していて、このクルマでなければ味わえない魅力に溢れていました。室内の上質さもさることながら、McINTOSHカーオーディオの音の良さにも驚き! PHEVシステムを搭載しているので、EV走行時はめっぽう静かなのも◎。その昔、豊かなアメリカにあこがれていた気持ちを呼び起こさせてくれました」


Honda/ZR-V e:HEV

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 「現実的に、自分がクルマを買い替える際、後席に人が乗る、荷物が多い、車中泊をする、など考えると、全長4.7m前後、価格は300万円前後の国産ミドルクラスSUVを選ぶと思います。その中でHondaのZR-V e:HEVは、足回りの良さ、適度なパワー感で好印象。Hondaらしい運転の楽しさ、気持ちよさが味わる1台でした。フロントマスクはいまだに違和感を覚えるのですが、このクルマを選ぶと思います」



マツダ/MX-30 Rotary-EV

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 「PHEV車の中には、EVの時は静かだけど、エンジンが回り始めた途端にションボリしちゃうものがあったりします。それはエンジンを動かすのですから当然、仕方のないことなのですが。その中で発電機にロータリーエンジンを使ったMX-30は、かなり静粛性が高いという印象を受けました。そしてインテリアやエクステリアのよさ、使い勝手のよいサイズ感で、マツダでなければできないクルマに仕上がっているように思います。

これも素直に欲しい1台ですね」



トヨタ/クラウン・クロスオーバー

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 「スポーティーな走りも、コンフォートな走りも対応できる仕上がりに、ただただ圧倒されました。これほど日本の路面状況にあったクルマは、ほかにないかもしれない、と思わせる乗り味のよさは、本当に感動的! “いつかはクラウン”とは、クルマ選びの終着点のことだったか、と思い知らされた気分です」


【部員S(スピーディー末岡)】スマホもクルマもスペック至上主義!


マクラーレン/GT

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 「以前乗ったマクラーレン 570Sがかなり気を張って乗らないといけなかったので、構えていたところ、GTの名のとおり、ロングドライブでも疲れないし、乗り心地が非常に良くて驚きました。走りは言うまでもなくとんでもなく速いんだけど、恐さを感じない速さというか。ゆっくり流してると快適だし、目を三角にして走ることもできる。こんなに気を遣わずに乗れるマクラーレン、間違いなく今年乗ったクルマの中で一番記憶に残りました。約2700万円というお値段も記憶に残りましたが。つい先日、GTSというグレードにモデルチェンジしたようです」



ポルシェ/マカンGTS

ASCII.jp自動車部が勝手に選ぶ! 今年乗ったクルマ・オブ・ザ・イヤー

 「ポルシェで唯一乗ったことがないモデルがマカンだったので、イベント取材のタイミングで借りました。カイエンより小さいのですが、それでもSUVに乗り慣れていない筆者には大きすぎで。しかし、カッチリとした走り、車内の快適性など、SUVといえどポルシェはポルシェなんだと、SUV嫌いだっただけど認めざるを得ない完成度でした。上から目線ですが。次期モデルはEVになるようなので、それはそれで非常に楽しみですし、次はモデルチェンジしたカイエンにも乗ってみたいなと」



マツダ/MX-30 Rotary EV

ASCII.jp自動車部が勝手に選ぶ! 今年乗ったクルマ・オブ・ザ・イヤー

 「RE(ロータリーエンジン)好きとしては、無条件でベスト5に入れさせてもらいました。走りとか快適性とかあるとは思うんですが、REをこの時代に復活させた、それだけで筆者の中では高評価なのです。過去、RX-7(FC3S)に乗っていましたが、それを思い出す……ところまではいきませんが(シングルローターだし)、世界に誇るRE技術をアップデートして新型車に載せるなんて、マツダには感謝しかありません」



ヒョンデ/KONA

ASCII.jp自動車部が勝手に選ぶ! 今年乗ったクルマ・オブ・ザ・イヤー

 「ヒョンデのEV「IONIQ 5」を試乗したとき、「ふーん、こんなもんか」とあまりピンとこなかったのですが、この「KONA」に乗ったときは脳天にガツンと来ました。フロントマスクはあまり好きではないのですが、とにかく乗り心地が適度に柔らかく、カーブを曲がるときのロールも絶妙、さらにワンペダル動作も気持ちイイ加減速で、久々にEVで気に入る車両が出てきました。

あとは安っぽくないインテリアだったり、スマホと連動で駐車できたり、最大で625kmの航続距離と、これで400万切る価格(グレードは一番下のCasual)は、国内メーカーも頑張らないと厳しいなと、余計な心配をしてしまったほどです」



トヨタ/シエンタ

ASCII.jp自動車部が勝手に選ぶ! 今年乗ったクルマ・オブ・ザ・イヤー

 「スペック厨のクセに?」と思われるかもしれませんが、今年家族が増えたので、本当ならこういうクルマに乗らないといけないんだろうな、と。もちろん、クルマ好きとして乗りたいクルマに乗るので買わないとは思いますが、広くて快適で乗り降りしやすく、車内の使い勝手もいいクルマに触れていると、こういうクルマを買った世界線を想像してしまいます」



★★★

 以上、ASCII.jp自動車部が選ぶ2023年のベスト5でした。2024年も多種多様なクルマの試乗レポートをお届けますので、よろしくお願いいたします!

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