BMW/X1 xDrive 20i(586万円~)

 ゆみちぃ部長の「腰に優しいクルマ探訪」の2回目となる今回は、BMWのSUV「X1」をチョイスしてみました。SUV大好き部長は、きっと気に入ってくれるハズ!


◆BMWのSUVを知るにはまずエントリーの「X1」から

 なぜ今回、BMWのX1をセレクトしたのか。コトの発端は、お仕事で寺坂ユミさんを撮影されているプロカメラマンが、「ASCII.jp自動車部」の記事を見つけたことに起因します。

そして、その方が寺坂ユミさんにオススメのクルマを聞いてきたのだとか。その件があってからというもの、何かにつけて「BMWに乗りたい!」と言うようになった、というわけです。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのロゴを見て笑顔のゆみちぃ部長

 突如BMWに興味を抱いた、ワガママ部長の希望を叶えるべく、エントリーとなるX1をお借りしてきた、というわけです。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
部員Kがイチバン欲しいBMW「M2」。Mなのでスポーツモデル、2なのでエントリーモデル、ということになるのですが、1000万円近いお値段でエントリーというところにBMWのおそろしさを覚えます

 「BMWの商品構成ってどういう感じなのですか?」と尋ねる部長。「数字の前にXがついたらSUVで、MとZがついたらスポーツ系のモデル。アルファベットがつかなかったら、普通のセダンかクーペですね」と、ザックリと説明。そのうえで「頭の数字が1、3、5、7と奇数だったらコンサバティブなデザイン、2、4、6、8と偶数だったらクーペスタイルになります。数字が大きいほどボディーサイズが大きくて、値段も高いです」と、おおまかなBMWの掟を伝授。


 「なるほど! つまりX1ということは、BMWでイチバン安いSUVということですね」と、ゆみちぃ部長は実に飲み込みが早くて助かります。イチバン安いといっても586万円以上はするわけで、十分に高いのですが。


◆BMW X1はスポーツモデルも存在

 2023年2月に日本に上陸した新型BMW X1。X1としては通算3代目にあたるモデルで、2シリーズ アクティブツアラーなどと共通の、FFプラットフォームを採用しています。

パワートレインは2L 直4ガソリンターボエンジンのほか、2L 直4ディーゼルターボ、そしてバッテリーEVの3種類が主なラインアップ。駆動方式はすべてxDrive(4WD)となります。


 グレードでパワートレインの仕様に関わらず「Xライン」とスポーツ系の「Mスポーツ」を用意。2つのグレードに上下はなく、価格も同じ。ちなみに「もっとパワーを!」という御仁にはエンジンの最高出力を317PSにまで高め、さらに連続可変ダンパー「Mアダプティブサスペンション」を備えた「X1 M35i xDrive」が用意されています。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW

 BMWのSUVの中で、イチバン安くてイチバン小さいといっても、寸法は全長4500mm、全幅1835mm、全高1645mmと、Hondaの「ZR-V」とほぼ同寸。いわゆるミドルクラスSUVに属します。逆にいえば、日本において「実用面と道幅から考えて、このくらいの大きさが限界」な気がします。というのも、これより大きなクルマになると、駐車場や細い道などで少なからず苦労することになるから。


 都内には、こういう場所は意外と多く「クルマは簡単に大きくなるけど、道はそうはいかない」と思うわけで、その限界値がX1ぐらいのミドルクラスSUVだと思う次第です。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
キドニーグリルと、ゆみちぃ部長

 話を戻しましょう。BMWといえばキドニーグリル。

この大型グリルに、ゆみちぃ部長はときめいたようです。「遠くで見てBMWだって、わかりますね! 所有感があります」というように、とにかく目立ちますし誰もが知っている。しゃちほこを金色にしてしまう国で生まれ育った、ゆみちぃ部長的に「目立つ」ことは重要な要素です。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
次期X2のキドニーグリルは光るようになります

 このキドニーグリル、最上位のXMをはじめ、今年発売予定のX2など、最近では光るようになりました。「これだと夜でもBMWだって、わかりますね」と思いきや「さすがに夜光るのは……」と、やや引いたようです。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
SUVらしいサイドビュー
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
バックドアは大きく開口する
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
ラゲッジスペースの容量は540L
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
後席の背もたれを倒せば1600Lに拡大
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
広い荷室空間に満足のゆみちぃ部長
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
バックドアはボタン1つで開閉できる「オートマチックテールゲートオペレーション」を採用
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
後席を倒した様子。完全フラットにはならない

 BMWの奇数はコンサバティブなデザインとお話しました。ということで、スタイリングはクロカンテイスト。ゆみちぃ部長的には「これは荷物がいっぱい載りそう」というわけで、大好きなスタイリングです。荷室の容量は540Lで、後席を倒せば1600Lへと大幅に拡大。ただ完全フルフラットにはならず、車中泊は難しそう。


◆後席は広いしリクライニングもするが……

BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
スライド量は前後に130mm

 ゆみちぃ部長は、腰を痛めて以来「後席の居心地」をとても重視しています。その点において、X1の広さはCセグメントSUVトップクラスといえるもの。

シートも前後に移動しますし、さらにリクライニング機構だってあります。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
足元も広い
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
エアコンの送風口の下にUSB-C充電ポートを配置
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
中央部の床面は、やや盛り上がっている
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
乗り降りする際、やや段差が大きく、そして足の出し入れがしづらいという
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
着座した部長
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
オプションで電動パノラマガラスサンルーフ(17万2000円)が用意されている
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
後席ドア内張り

 後席は十分すぎるほど広いし、シートにはリクライニング機構もある。アメニティも問題ナシ、革の質感もイイ感じ。何より室内の雰囲気が実にイイ感じで「スピーカー部分などにある格子模様みたいなのがカッコいい。このセンスのよさがBMWですね」とニッコリ。


 しかし、「5人乗りなのに、フロアー中央が盛り上がっているんですね。真ん中に座る人はお子様限定ですね」から始まり、「ドアのところの段差が結構おおきいですね。あとシート先端とドアの開口部分が思ったより狭くて、乗り降りが少ししづらいかも」というではありませんか。


 4WDだからドライブシャフトが真ん中通るから中央が盛り上がりますし、サイドシルが盛り上がるのは衝突安全基準によるものなのですが、そんな言い訳は彼女に通用しません。そしてトドメが「リクライニング量が足りない。もっと倒れてほしい」と重箱の隅を突きまくります。


 実はX1ほど倒れるクルマも珍しく、同じくらい倒れるのはトヨタの「ハリヤー」とレクサスの「RX」でしょうか。

そもそも後席リクライニング機構そのものが珍しいのですが……。さらに倒れるクルマは、メルセデス・ベンツの「GLE」とJEEPの「グランドチェロキー」程度しか思い浮かばない部員Kです。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
運転席の様子
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
ドア内張り
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
運転席の様子
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
電動シートを採用
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
シフトモードセレクターなどは2段式
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
アームレストを開けたところ
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
ドリンクホルダー
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
運転席に座るゆみちぃ部長

 次に運転席に着座。「おぉ、BMW」と、感動したようです。「インテリアがとても素敵です!」と、ここでも称賛の声をあげます。「近未来的なのですが、高級感があっていいですね」と、シンプルながらコクピット感のある、それでいて上質な空間にウットリ。収納部分を、またしても重箱の隅をつつくようにチェックすると「アームレストの収納が助手席側に開口するんですか?」と、素朴な疑問。もともと左ハンドルのクルマですからね……。


◆スマホ連動はiPhoneCarPlayがメイン

BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW

 操作系をチェックしましょう。走行モードセレクターはイマドキなシーソースイッチ式。メーターパネルは昨今のBMWではおなじみのカーブドディスプレイです。「ノングレアだったら見やすいのに」というのはスマホにうるさい部員S。「でも、光沢の方が高級感ありますよ」とゆみちぃ部長。

ディスプレイを語るアイドルは、ゆみちぃ部長だけでしょう。


 ステアリングリモコンまわりは、かなりスッキリしていて、クルーズコントロールも、あれこれボタンを押さなくても、一発で速度と車線監視が決まります。いちいちセットボタンを押さなくてよいのはホントに便利。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
スマホトレイ。一見ワイヤレス充電対応に見えるが、そうではない
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
スマホを置く際は、バーに挟む
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
USB-C充電に対応
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
車両の電源をオフにしても、USB充電は可能のようだ
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
Apple CarPlayには対応するが、Android AUTOは非対応
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
Apple CarPlayを起動した状態
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
ワイヤレスApple CarPlayに対応
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
Amazonのアレクサにも対応する
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
Androidを接続すると、アプリをインストールして連絡先同期が始まる
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
車両の音楽再生アプリで、スマホの音楽を再生しているところ

 ASCII.jpらしく、車両のスマホ対応チェックしましょう。スマホトレイは挟み込み式でサイズを問わないのが◎。その一方でワイヤレス充電に非対応なのが残念なところ。ひょっとしたらオプション設定であるのかもしれません。


 ワイヤレスApple CarPlayには対応していますが、Android AUTOは非対応で、Android端末を接続するとBMWアプリのインストール指示がなされ、そして連絡先の同期が始まります。さすがに個人情報を広報車に残したくないので、今回同期しませんでしたが、その後はBluetoothでコントロールできるようです。


 驚いたのはアレクサ対応だったこと。家の家電などもアレクサでコントロールできるのでしょう。

Apple CarPlayを使わなくても、スマホの音楽再生は可能ですが、選曲などはちょっと面倒でしたし、何より長いタイトルは表示できないのが残念なところ。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
ルームミラーまわり。SOSボタンも用意されている
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
室内撮影用カメラが設置されている
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
車内の様子を撮影することも可能

 車内を見回した部長は、ルームミラーあたりにカメラがあることを発見。「なんですかコレ?」というと、これはどうもドラレコカメラのよう。そして車内撮影にも使えそうです。つまりお友達とドライブして記念撮影ができる、というわけです。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
エンジンフードを開けたところ
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
2リットル直4ターボエンジンを搭載する
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
給油コック。タンク容量は54L

 エンジンは、2L 直4 DOHC 16バルブ ターボで、最高出力は204PS(150kW)/5000rpm、最大トルクは300N・m(30.6kgf・m)/1450~4500rpm。トランスミッションは7段ATで、四輪駆動というのが動力スペック。燃料は今や贅沢なハイオク専用。ガソリンタンク容量は54Lですから、高速道路でハイオク満タンをしたら1万円コースになります。


 さて、前置きが長くなりましたが、試乗記に移りましょう。


◆SUVでも駆けぬける歓びは変わらず!

BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
運転するゆみちぃ部長

 BMWらしい重厚さよりも、カジュアルで気負いのないクルマという印象。カジュアルといっても、それはBMWというブランドの中であって、乗り味は十分に高級車です。BMWの期待に違わないし、それがブランドというものでしょう。


 ゆみちぃ部長が最初に戸惑ったのは、ペダルの前後関係。ブレーキペダルに合わせると、かかとを軸にアクセルペダルを踏もうとした際に、小さな足だと届かないようなのです。教習所のような「ペダルをきちんと踏み変えましょう」であったり、レーシングドライバーのような左足ブレーキなら問題はありません。「これはちょっと、疲れるかもしれません」と慣れるまで苦労された様子。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW

 乗り味は、硬い柔らかいというと硬め。そのあたりは、実にドイツ車らしいといえます。それが時として後席に座る同乗者にとってはつらい時も。今回、ゆみちぃ部長は主に後席に座っていたのですが、居住性に文句はないものの、シートの硬さも相まって、たとえば高速道路のつなぎ目などでは「うーん、もう少し柔らかいといいのですが」とも。


 運転している時は、そのような不満はないようで、むしろ快適そのもの。おそらく後ろのダンパーが硬いのかもしれません。


 パワー感に不足はまったくナシ。強いて言えば低速トルクが少し細いかなとか、DCTだからか、発進時にほんのわずかギクシャクするかな? というのはあったりしますが、それとて重箱の隅をツンツンした程度の話。驚いたのは、ハイブリッド車ではないのに、街乗りでリッター13kmを記録したこと。リッター10km以下を覚悟していたので、これはうれしい誤算でした。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
パーソナルモード
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
スポーツモード
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
モード切替の画面
BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW
シートマッサージ機能画面

 走行モード切替は「パーソナル」「スポーツ」「エフィシェント」「エクスプレッシブ」「リラックス」「デジタルアート」の6種類。サスペンションは固定減衰なので変わりはないものの、モード変更でアクセルレスポンスやメーターの表示機能、快適装備や疑似エンジン音、イルミネーション、さらにはACC制御まで変えるというからすごい。


 パーソナル、スポーツ、エフィシェントは何となくわかるのですが、エクスプレッシブやリラックス、デジタルアートというのは、何が何やらわからず。部員Kが運転中、助手席に座った部長がリラックスを選ぶと、シートマッサージが作動しはじめたではありませんか! 「な、なに?」と驚くとともに「とめて! 運転中にコレは勘弁!」とひとり大騒ぎ。その慌てぶりに、ゆみちぃ部長は大笑い。ですがモードを切り替えてもマッサージは切り替わらず……。メニュー画面からマッサージ機能を見つけて、事なきを得ました。


BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ
BMW

 「後席の乗り心地が、もう少し柔らかいといいなと思いました。でも運転している時はとても良くて、何より楽しいクルマでした」と、駆けぬける歓びを実感したゆみちぃ部長。「すごくイイクルマですね。でも600万円かぁ……」とソロバンをはじかれていました。


 そして「ほかのBMWのSUVにも乗らないと、このクルマがどういうクルマなのか、わからないですね」とも。過去MINIの全モデルを試乗する「ミニMINI大作戦」を行ないましたが、今度は「BMWのSUV、全部乗る」という、おそろしい企画を言い出したゆみちぃ部長。それくらいBMWが気に入られたようでした。だから、今までゆみちぃ部長にBMWを乗せてこなかったのです。絶対「全部乗りたい!」と言いだすのがわかっていたから……。


■関連サイト


寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近は自動車にも興味を抱く。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載で、お気に入りの1台を探す予定。


編集部おすすめ