クルマ好き女子の矢田部明子です。今回はHondaのSUV「ZR-V」を3日間お借りしたので、レビューします。現在も納期が半年以上という人気のZR-Vの実力は果たしてどうなのか? 良かった点&気になったところを忖度なくお伝えします。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Honda「ZR-V」ってどんなクルマ?
同じHondaのSUVである「ヴェゼル」と「CR-V」の真ん中くらいの、ちょうどいいあんばいのサイズです。パワートレインはハイブリッドの「e:HEV」と1.5LのVTECターボエンジンの2種類がラインナップされ、どちらも街乗り&遠出に最適です。悪路でも安心感のある実用性があるのでシーンを選ばず、使い勝手のよい車内空間が魅力となっています。
それでは、細かくチェックしていきましょ~!
ZR-Vの魅力 その1
個性的なフロントを含めたデザイン

名付けて、銀河帝国デザイン(個人的な見解です)。正面から見ると、ダースベーダーみたいな顔をしているとは思いませんか? 迫力のあるデザインですが、派手ではなくスタイリッシュとな面持ちとなっているのが◎。グリルの縦のラインがメッキになると、もっと派手な感じになっていたかも?

横からの眺めは、良い意味でフロントほどインパクトはなく、スッキリまとまっています。横に必要以上にラインが入っていないので、シンプルかつ都会的な雰囲気です。

タイヤ周りの出っ張りは、乱流を抑えるためにボディーの形状をあえて変えているのだとか。

リアライトは、ストームトルーパーの目のようです。

個人的に気になったのは、エンブレムの内側の枠が青くなっていることです。ボディー色のせいなのか、ここだけやけに目立つと感じました。

ハニカムデザインが採用されていたり、オレンジ色のステッチがあしらってあるなど、高級感&遊び心のある車内となっています。

天井に付いているライトは丸型になっていて、ラウンジ感があります。

運転席から助手席まで水平に操作ボタンが付いているため、どこに何があるのかが分かりやすく、使いやすいです。
ZR-Vの魅力 その2
ゆったりとした居住性

前席シートの調整は電動になっていて、運転席を1番うしろにスライドすると、足元のゆとりはかなりあります。座面を1番下にした状態だとヘッドクリアランスは拳5個分、1番上にすると拳3個分くらいあります。

運転席側ドアハンドルの横には、シートポジションが登録できるボタンがあります。わざわざ調整しなくても、ボタンを押せば自動で自分のシートポジションになるのはGOOD!

運転席側のシートを1番後ろまでスライドした状態で、膝からシートまでの距離は拳2.3個分くらいです。

前席シートを1番前にスライドした状態で、膝からシートまでの距離は拳6個分くらいあり、かなり広々と座ることができます。一方で、後席真ん中に座った場合、膝からセンターコンソールまでの距離は拳2個分くらいです。この席に座る人は、小柄な人がいいかも。
ZR-Vの魅力 その3
痒いところに手が届く使い勝手

運転席ドア内側には、ペットボトルが入ります。取り出す際に、アームレスト下部分に引っかからないように角度がついています。

センターコンソール前方には、Qi充電が。ドリンクホルダーにはペットボトルが2本入りますが、紙パックは入りません。

中央部分には両サイドにUSBポートがあります。

後方には、箱ティッシュが入るくらいのフタ付き収納スペースがあります。

後席両サイドのドア内側には、ペットボトルが1本ずつ入るドリンクホルダーがあります。なんと、ココには紙パックが入りました!

助手席シート背後には、雑誌や冊子などが入れられるサイズ感のポケットがあります。深さがあるのも◎。

センターコンソールの後席側には、USBポートとエアコン送風口があります。

後席真ん中のアームレストには、大きいサイズのペットボトル(コンビニに売っているHotドリンク)は入りませんでした。600mlのペットボトルは入ります。
ZR-Vの魅力 その4
小柄な女性なら寝転べる積載量

ZR-Vはリアゲート下部にセンサーがあり、足を奥へ入れると開けることができます。リアゲート先端には予約ボタンが付いており、リアゲートを開けたまま離れると自動で閉めてくれるという機能もついています。

荷室両サイドには、MAX3kgの重さまでかけられるフックが付いています。

私が乗り込むと上の写真のようになります。

後席を前方へ倒すと、荷室はさらに広くなります。床はフラットではなく、前席へ行くにつれて角度がついています。158cmの私が縦に寝転ぶと、ちょうど収まります。
ZR-Vの魅力 その5
安定感と安心感のある走行性能

お借りした車両はスタッドレスタイヤを装着していたのですが、走行中はとても静かでした。高速道路を走っているときもピタッと安定し横揺れせず、スムーズに加速してくれます。
車体が大きいので小回りが効かないのでは? と思っていましたが、それを感じさせないくらい駐車場でも停めやすかったです。というのも、シフトレバーのところにあるviewボタンを活用しまくったからです(笑)。
びっくりしたのは燃費が良いことで、なんと21km/Lと、お財布にかなり優しくなっています。
ZR-Vのレビューをしましたが、いかがだったでしょうか? この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。
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筆者紹介:矢田部明子
中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!
クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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