今回は、マツダの「MAZDA2」についてレポートします。ちなみに、こちら“旧型”になります! なぜ新型ではなく旧型をご紹介するかというと、現在中古市場で約80万円からと、お財布に優しいお値段で購入できるからです。もちろん、新型の方がボディーカラーのラインアップが増え、性能が向上していますが、大きな違いは見受けられません。なので、MAZDA2に乗りたいけど、予算が……という方は、旧型が買いです!
ということで、良かった点&気になるところを忖度ナシにお伝えします。購入の参考になるとうれしいです。
それでは、細かくチェックしていきましょう!
MAZDA2の魅力 その1
シンプルでギラつかないデザイン

まずは、ギラギラしていないフロントフェイスが良い! 要所にメッキは使われているものの、ライトの下に黒いライン、外側だけをメッキにするなど、やり過ぎていないのが◎です。

リップスポイラー部分のメッキは途中で途切れているのが、アクセントになっています。

ちなみに、グリルの素材自体がピアノブラックでできているので、塗装が剥げて白っぽくなるということはありません。

余計なところにエッジを効かせず、シンプルで美しい! サイドのデザインを見ていると、そう感じます。全高が高くないので、立体駐車場に停められるというのもGOOD。

給油口のフタを開けると、赤いシールの貼ってあるキャップが。この色は、ハイオクだと黄色、軽油だと緑です。そして赤はレギュラーを意味しています。ガソリンスタンドの給油装置と同じですね。

リアバンパーにはメッキが施されていますが、ワンポイントとして使われているので、シンプルでオシャレです。

リアゲートを開けるためのドアハンドルが内側に隠れているので、スッキリして見えます。また、リアゲートの面積が小さいのでキュッと全体が締まっているように感じます。

内装色はアイボリーやブラック、差し色でカラシ色、メッキがところどころに散りばめられています。外装と同様に、洗練されたオシャレという感じ! サンバイザー下の目につきにくい場所にETCカードリーダーを設置しているのは、“見せない美しさ”にこだわっているからとのこと。
MAZDA2の魅力 その2
ボディーサイズに反して結構広い車内

前席両サイドのドアは開口部が広いので、とても乗り込みやすいです。

シートは、運転手が疲れない姿勢で座れる形状で作られています。私が普段乗っているランドクルーザーがマニュアルなのですが、体を乗り出さないとシフトレバーに手が届かず、左に傾くという変なクセがついてしまっているんです……。
ですが、このシートに座ると出っ張り部分があるので、強制的に真っ直ぐ座らせられます。そして、正しい姿勢で運転すると、長距離運転も疲れません。姿勢矯正という言葉がしっくりきます。

足周りには十分なスペースがあり、座面を1番下にした状態でヘッドクリアランスは拳4個分くらいです。1番上にすると拳2.5個分くらいあります。

後席ドア開口部は、前席と比べるとあまり開きません。また、ドアが大きいワリには乗り込み口が狭いのが気になります。

シートの形状は前席と同様に、疲れにくい姿勢がとれるようになっています。前席を1番後ろまでスライドした状態だと、膝は前席に当たってしまいます。1番前までスライドすると、拳5個分くらいあります。ヘッドクリアランスは拳2個分くらい。大人の男性が後席に座るとなると、少し狭さを感じてしまいそうです。
ちなみに、MAZDA2はオプションを少し付けて車両価格が198万円くらい。個人的には、ライバル車のフィットよりもコスパが良く、オトクな価格設定になっていると思います。ベースグレードだけ見るとMAZDA2の方が価格がお高めですが、トータルの性能を見比べるとMAZDA2に分があるでしょう。
MAZDA2の魅力 その3
ひととおり揃っている車内の快適装備

前席のドア内側には、ペットボトルが入るドリンクホルダーと、ちょっとした収納スペースがあります。

エアコン調整操作ができるボタン類がシフトレバー上にありますが、それ以外のボタン類が見当たりません。生活感を一切感じないので、車内をスッキリシンプルに演出したい人にはピッタリです。

シフトレバー奥に、USBポートやSDカード挿入口が並んでいます。その下に、ワイヤレス充電ができるスマホトレーがあります。

センターコンソールには、ペットボトルが2本入れられるドリンクホルダーがあります。ドリンクホルダー奥には、紙パックが入るくらいの深めの収納箇所があります!(重要)

そして、センターコンソール後部には、ドリンクホルダーがあります。車内で飲み物を飲みまくっても置き場に困らなさそうです。
MAZDA2の魅力 その4
コンパクトカーだけど見た目以上の積載能力

冒頭で、リアゲートがコンパクトで、デザイン的に良いと書きましたが、実用性でいうと……少し狭めなので気になる人もいるかも。正直、荷物は積み込みにくいです。

荷室の深さがオヘソ部分まであるので、見た目以上に荷物が入ります。

158cmの私が横に座ると、足を伸ばして座ることができます。ちょうどすっぽり!

後席の椅子は、荷室側から前へ倒すことができます。後席を倒すことで荷室の広さは広がりますが、フラットにはなりません。
MAZDA2の魅力 その5
デミオから継承された軽快な走行性能

オルガン式ペダルなので、とても踏みやすいです。また、車両サイズがコンパクトなので、車両感覚が掴みやすく小回りも効きます。駐車する際もラクですし、細い道を走るときも安心です。
足周りは硬めで、路面の状況が伝わってくるのですが不快ではなく、むしろ走りを楽しめるといった表現がしっくりきます。
ということで、「MAZDA2」(前モデル)の長期レビューをしましたが、いかがだったでしょうか? この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。
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筆者紹介:矢田部明子
中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!
クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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