Hondaは2024年6月に発売を予定しているコンパクトミニバン「FREED」の情報を解禁。この夏の話題を集めること間違いナシの3代目FREEDをチェックしてきました!
グレード体系はAIRとCROSSTARの2車種

FREEDは同社の「モビリオ」後継モデルとして2008年に登場。5ナンバーサイズ(全長4700×全幅1700×全高2000mm)という運転しやすいサイズでありながら、ゆとりのある室内空間のコンパクトミニバンとして人気を集めました。
2代目は2016年にデビュー。3列シート車の「FREED」と2列シート車の「FREED+」、そしてクロスオーバースタイルの「FREED CROSSTAR」という3つの個性で、30代の子育て層をメインに、広い荷室からレジャー目的に買い求めるなど、幅広いユーザーからの支持を集めました。それゆえ現行Hondaラインアップでは最長寿モデルですが、数年前から「モデルチェンジするのでは?」という声が聞かれました。そしてこの度、8年ぶりとなるモデルチェンジを果たしました。


今回のモデルチェンジでは、まずグレード体系を見直して正統進化の「AIR」と、個性や機能価値を重視したアウトドアテイストの「CROSSTAR」とシンプル化。従来の2列シート5人乗り「FREED+」は「CROSSTAR」に内包。結果「3列7人乗りベンチシート、または6人乗りキャプテンシートはAIR」、「2列5人乗り、または3列6人乗りはCROSSTAR」という体系になりました。



STEPWGN AIRを彷彿させるフロントフェイスのAIR。ボディーサイズは全長4310×全幅1720×全高1755mmと、全長で45mm、全幅で25mmのサイズアップ。印象的なのは、3列目のリアクォーターウインドウが大型化しているという点。
また車外のアンテナは、2代目はバーアンテナでしたが、3代目はシャークフィンアンテナとなりました。





CROSSTARはSUVテイストを強めた印象。


バックドアの開閉は写真のとおり。なお、パワーゲートには対応していないのは前作同様です。
3列目シートの収納でリアウィンドウを塞がなくなった





3列目シートの収納方法は前作と同様の跳ね上げ式。ですが跳ね上げ位置は前作よりも90mm下げられ1390mmに。多くの方にとって目線よりも低い位置となり取り付けがラクになったほか、リアクォーターウインドウを塞がなくなり明るい車内空間に貢献しています。



室内長が30mm伸長、シート幅に至っては65mm拡大したこともあってか、3列目シートは大きな男性が座っても比較的快適な印象。また2列目シートのヘッドレストとシート肩口のボリュームを減らしたことと、リアクォーターウインドウが大型化により閉塞感が減少しています。
アメニティは両サイドにドリンクホルダーを用意。なお、USB端子の姿は見当たりませんでした。
キャプテンシートが快適で絶対2列目に乗りたくなる


2列目シートは7人乗りと5人乗りがベンチシートタイプ、6人乗りがキャプテンシートタイプを採用。キャプテンシートタイプですと車内の前後移動がラクにできます。なお、キャプテンシートとは左右が独立しており、肘掛けなどがついているシートのことです。


天井面はライバルがサーキュレーターであるのに対し、FREEDはエアコンの送風口を配置。

前作と同様、2列目窓にはプライバシーシェードを用意。夏の日差しを和らげる効果も期待できます。


2列目シートは前後に大きく可動し、3列目へのアクセスを容易にしています。


運転席の背中面にはUSB Type-C端子を配置。スマホの充電にとても便利です。

純正オプションとして、ドリンクホルダーも用意されている小さなテーブルがラインアップされています。
スッキリとして見晴らしがいい運転席






運転席は最近のHondaらしいカジュアルリビング系。大きなパッド(助手席のダッシュボード)が目を惹くスッキリとしたデザイン。広がり感があるだけでなく、車幅感覚のつかみやすくなっています。そのパッド部分ですがAIRはファブリックであるのに対し、CROSSTARはグリーンの合皮っぽい素材が用いられています。




インテリアカラーは、AIRは明るいベージュ系とブラック系の2種類。CROSSTARはブラック系のみで、オレンジのステッチが入ります。



ステアリングホイールはFITなどでおなじみの2本スポーク。メーターはLCDで、こちらもFITなどで見かけるタイプです。シフトはレバー式で、エアコンなどは操作系ごとにゾーニングされているので使いやすそうです。



大きなソフトパットはボックスティッシュが余裕で入る大きさ。グローブボックスは大きさも十分に開口します。
アウトドア系の装備が多数装備されたCROSSTAR








アウトドアテイスト溢れるFREED CROSSTARを、家族のクルマだけにするのはもったいない! そういわんばかりに、テールゲートターフやルーフラック、トランクサイドボックス、テールゲートに取り付けるユーティリティフックをはじめとするアウトドアに便利な純正アクセサリーも多数用意する模様。
そのほか運転席と助手席の間に取り付ける折りたたみセンターテーブルやリア席用モニターなど車内を魅力的にするアイテムもラインアップする様子。

売れまくっていると言われるトヨタ・シエンタに対し、Hondaが放つ渾身のコンパクトミニバンFREED。ASCII.jpでは試乗車の準備ができ次第、すぐにレビューをする予定です!
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