ルノー/アルカナE-TECHエンジニアード(469万円)

 輸入車燃費No.1を謳うルノーのパワーユニット「E-TECH」。それを搭載したSUV「アルカナ E-TECH エンジニアード」に乗り、どれだけ燃費がいいのかを試したくなったので、東京~大阪間の往復、約1000kmを無給油で走り切れるかに挑戦しました。


プチ燃費チャレンジの雪辱を果たすべくをリベンジ

東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
ルノー
アルカナで燃費チャレンジをした昨年の夏……

 今回の企画は、以前ルノー・ジャポンがメディア向けに、アルカナで「プチ燃費チャレンジ」を行なったことに端を発します。我らASCII.jpは、なみいる自動車媒体の後塵を拝しつつも、リッター30km近い燃費に驚いたのでありました(ルノー「アルカナ」で媒体対抗燃費チャレンジ開催! ASCII.jpも参加した結果!?)。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
ルノー
オートメッセ大阪に行ってきました!

 それから月日が経ち、筆者は大阪で行なわれるオートメッセの取材をすることに(大阪オートメッセで見たコテコテのカスタムカーと美しきアテンダントたち)。


 東京から会場であるインテックス大阪(最寄り駅は「中ふ頭」)まで公共交通機関を使うと、東京から新大阪まで片道1万4210円。そこから中ふ頭まで430円の1万4640円。往復で2万9280円かかります。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
ルノー
NEXCO東日本「ドラぷら」によると、ETC2.0で深夜割引を使えば片道8060円+ガソリン代で大阪に行けるみたい

 ですがクルマだと東名高速の東京料金所から、阪神高速の南港北ICまで深夜割引料金で8060円(割引なしで1万1140円)+燃料費+駐車場代で行ける模様。ガソリン代次第では電車より少しだけ安く行けそう。


 また新幹線で行った場合、朝6時の新幹線(のぞみ1号)に乗って会場に到着するのは9時12分。イベント開始は9時ですので「重役出勤」となりますが、クルマなら時間の制約がありません。夜中に移動して朝に着けばいいのですから。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
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アルカナなら、高速道路でリッター30km近くは行ける(希望的観測)

 問題は何のクルマで行くかということ。ガソリン代削減を考えるとディーゼルエンジン車やトヨタ・ヤリスあたりの好燃費コンパクトカーが選択肢に上がります。


カメラ機材もあるしSUVで燃費のいいアルカナで行こう!

 その時、プチ燃費チャレンジのアルカナを思い出し「アルカナのガソリンタンクは50リッターあるからリッター30kmなら1500km走れる! カタログ値の22.8km/L(WLTCモード)でも1140kmは行ける!」と思い立った次第。これなら高速道路で高いガソリン代を支払わなくて済みます。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
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東名高速の環八用賀入口近くにあるENEOS
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燃料はハイオクガソリンです
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ここでオドメーターをゼロにリセットします

 思い立ったが吉日、作戦実行です。夜の8時に東名高速・環八用賀入口近くのガソリンスタンドでハイオク満タン。ここで距離計をゼロにセットします。ちなみに、この時点でのクルマの総走行距離は12123km。帰る頃には13000kmになっているでしょう。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
ルノー
いざ東名高速へ!

 そこから一路インテックス大阪へ向かいます。燃費レースですので、追い越し車線巡行はせず、トラックや夜行バスのうしろにつけて、あとはアダプティブクルーズコントロールで走行。


 こうすることで空気抵抗を減らしつつ、時速は80km/h以下に保たれる、というわけです。120km/h区間でも、燃費が悪くなるのでそんな速度は出しません。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
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最寄りの南港北ICへ
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インテックス大阪に到着!
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なんだこの駐車場列は!?

 乗り心地やシートに不満はなく、ひたすら移動するだけ。途中経過は省きますが、何度か休憩を挟んでインテックス大阪付近に到着したのは朝6時頃でした。

会場の駐車場に停めたかったのですが、すでに長蛇の列で無理そう。


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タイムズ24に停めることに
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駐車場に停めたアルカナ

 そこで会場に近いタイムズインテックス大阪中ふ頭という、大型の立体駐車場に停めることにしたのですが、平日は24時まで600円のところ、特定日ということで2000円に! 背に腹はかえられません。


睡魔に襲われて爆睡するも
無事に東京到着! 無給油チャンレジ達成!

 ひととおり取材をした筆者は、16時少し前に会場を出て堺に寄り道しつつも大阪の地を離れました。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
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刈谷SAでご飯のつもりでしたが、名古屋めしを食べることは叶わず
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東京料金所に到着。寝すぎて朝になっていました……

 ですが阪神高速に乗ったところ、渋滞にひっかかりゲンナリ。前日から夜通し走った疲れも相まって、途中の刈谷SAで仮眠というか爆睡。気持ちがリフレッシュしたところで再度東京へ。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
ルノー
環八通り沿いで給油
東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
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ガソリンは残っています! しかも給油ランプがついていません!

 都心部へ行く道を国道246号ではなく、目黒通り方面へ。第3京浜入口近くにある出光のセルフ上野毛SSで給油をしました。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
ルノー
ガソリン代は7226円

 結果発表ーー! 給油量は41.77Lで燃料代は7226円。ともあれ東京~大阪間の無給油往復は達成! しかも給油ランプが付いていません! これはスゴイ!


ひとりでクルマ移動はコスパが悪いが
複数人での移動は燃費のいいクルマが最高

 さて、お金の話をしましょう。高速料金が片道8060円ですので1万6120円。これに燃料費と駐車場代を足すと2万5346円となりました。

公共交通機関だと2万9280円ですので、3934円安く往復できた、ということになります。ただし時間はめちゃくちゃかかりましたが……(普通に走って6時間、往復12時間)。ひとりで行くなら公共交通機関、複数人ならアルカナが圧倒的にオトクですね。


 気になる燃費ですが、走行距離は997kmでしたので、リッターあたり23.86kmが実測値となりました。リッター30kmは程遠い結果になりましたが、カタログのWLTCモード22.8km/Lとほぼ同値であることに驚きです。


 運転して気づいたのは、燃費計を見る限り最も燃費が良いのは70km/h巡行をしている時。かといってそれはトラックよりも遅いので「遅いトラックを見つけて後ろにつける」ことが、アルカナで燃費を稼ぐコツといえそうです。


東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証
ルノー
アルカナに搭載するE-TECHユニット

 CセグメントSUVで1000km無給油が達成できたこと、しかも輸入車で、ということに驚き。企画倒れにならなかったことにホッとしています。


 経済的でオシャレなSUVが欲しいという人にルノー・アルカナは好適な1台といえそうですよ。


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