スズキのスライドドア付き軽ハイトワゴン「ワゴンRスマイル」に、特別仕様車「クリームコーデ」が追加されました。スイーツのような甘さと可愛さを感じるネーミングですが、どのような特徴があるのでしょうか。

甘党男子(?)の筆者が試乗してきました。


クリームコーデはどんなクルマ?
スイーツのようなカラーリングとデザインのワゴンRです

 スズキが5月7日に発売した特別仕様車「ワゴンRスマイル クリームコーデ」は、2024年12月に一部改良を受けた最新仕様のワゴンRスマイルをベースとしたもの。つまり、フロントグリルやフロントバンパーのビジュアルが変更された、改良型初の特別仕様車なのです。


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ワゴンRスマイルに、新たなカラーコーデを加えたのが、特別仕様車「クリームコーデ」

 特別仕様車の特徴は、可愛い系キャラであるスマイルに、おしゃれなクリームデザートをモチーフとした配色を施したもの。大きな変更はありませんが、エクステリアではフロントグリル、フロントピラー、ホイールキャップにソフトベージュ色を採用しているのが標準車との違いです。


スイーツのようなクルマ! スズキ「ワゴンRスマイル」のクリームコーデはオジサンでも乗って楽しい
本来はボディー同色となるフロントグリルも「ソフトベージュ」に。より愛嬌が増したと思いませんか?

 ボディーカラーは、試乗車の「モスグレーメタリック」に加え、「オフブルーメタリック」と「トープグレージュメタリック」の3色を設定。すべてがルーフからは「ソフトベージュ」で統一されています。ちなみに「トープグレージュメタリック」以外の2色は、特別仕様車だけしか選べないカラーコーデとなります。


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ソフトベージュルーフに備えられた黒いアンテナがワンポイントに
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羽のようにも見えるメッキモールは、標準車にも備わるもの

 インテリアにも、ベージュのコーディネートが使われており、さらにアクセントカラーとしてシャンパンゴールドも加えられています。もちろん、コノコーデも特別仕様車だけのもの。


 ベージュ仕様となるのは、インパネカラーパネル、フロントドアアームレスト、オーディオガーニッシュ(オーディオパネル)の3ヵ所。アクセントカラーのシャンパンゴールドは、インパネカラーパネルガーニッシュ、エアコンサイドルーバーガーニッシュ、ドアトリムカラーガーニッシュ(前席のみ)の3ヵ所となります。

コクピット回りがベージュとなるので、室内も明るい印象となるので、より広さも感じられます。


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ベージュ基調となり、明るいコクピット

安全装備も充実! 安心して高速道路も一般道も走れる

 ベースモデルは、最上位グレードの「ハイブリッドX」なので、装備も充実。安全装備では、全車速追従機能・停止保持機能付ACCや車線維持支援機能、電動パーキングブレーキなども標準搭載。さらに6スピーカーシステム、後席左右電動スライドドア、360度プレミアムUV&IRカットガラス、シートヒーター付きフロントシート、LEDサイドターンランプ付きドアミラーなどの機能を備えています。


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フロントシートはベンチシート風なので、広々。アームレストは収納可能
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リヤシートも広々。スライド機構付きで荷室と足元の広さを調整できます
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東京ドームの室内を彷彿させる? ステッチ入りの天井
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運転席側の後席はテーブル付き。おひとり様でのランチスペースにも使えます
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便利な左右電動スライドドア付き
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荷室はコンパクトですが、シート位置の調整とバックレストを倒すことで拡大可能

カワイイだけじゃない! 乗り心地改善のため
タイヤやサスペンションなども変更に

 デビュー時以来となる、ワゴンRスマイルとのドライブ。元々可愛いゆるキャラ路線なので、男性からすると、正直、ちょっと可愛すぎる。ただクリームコーデの場合、グリルがボディー同色ではなくなったことで、よりクラシカルなクルマぽい表情に。なので、同車をカスタムベースにするのも面白いかもしれません。


 クリームと呼ばれますが、スイーツに例えるならば、カスタードクリームよりもクッキーの色味という感じ。一番、スイーツぽい色味なのは、クリームソーダぽい雰囲気のあるオフブルーメタリックかも。


 試乗車は、メーカーオプションの全方位モニター付き9インチナビゲーションシステム付き車なので、なんとカラー表示のヘッドアップディスプレイまで装着。その表示内容は、メーターパネル内のサブモニター同様に変更できるのもポイントです。


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ワゴンRスマイルのメーカーオプションは、一部ボディーカラーとナビパッケージのみに

 内装では、ダッシュボードやドアトリムにステッチが施されており、シャンパンゴールドのアクセントとも相性バツグンで、ちょっとクラシカルな風味が強まっているのも良い感じ。いつも感心させられるのですが、このステッチは、偽物! ステッチ風の模様なのだから、スズキのアイデアと技術に驚かされます。


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 標準車との違いは、専用のカラーコーデだけなのですが、「クリームコーデ」が改良型初の試乗となるので、走りの面も見ていきましょう。スペック上の変更はありませんが、乗り心地改善のために、タイヤの変更とサスペンションのチューニング、減衰接着剤の追加をしているようです。


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 発売初期のモデルは、乗り心地が硬めで路面からなどの振動も伝わりやすい印象でした。ところが、最新仕様ではその角を削り、少し磨きをかけたように乗り心地がややソフトとなり、走行中の振動も軽減されています。


 もちろん、劇的な変化とはいきませんが、スマイル持つ穏やかなキャラクターにふさわしい乗り味に改善されたと思います。同時に、コーナー時の車体のロール感にも滑らかさが与えられたようで、走行中の安心感も増しました。


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タイヤを含め、煮詰め直された改良型。ホイールキャップのカラーリングは、クリームコーデ専用品

 エンジンはNAのみのため、マイルドハイブリッドのモーターアシストも、加速の大きな助けに。

アクセルをしっかり踏み込めば、日常領域ではさほどパワー不足は感じません。モーターアシストが燃費に貢献するのは、アクセルの踏み込みを丁寧したとき。すぐに燃費が向上するので、ゆるやかな加速を多用すれば、そのぶん、お財布にも優しくなります。


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 価格は、ツートンカラーの「ハイブリッドX」と同等の200万円以下(2WDが186万4500円、4WDが198万4400円)というお買い得な設定。


 このカラーコーデは特別仕様車だけのもの。同車でカフェやスイーツ巡りに出かけてみるのも楽しいかも。お持ち帰りだけの店舗でも大丈夫。後席のテーブルが、あなただけのカフェに早変わりしてくれ、重宝することでしょう。


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フロントガラスも大きいだけでなく、Aピラーのガラスも大きいので視界も良好!

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