SUV大好きアイドルのゆみちぃこと寺坂ユミさん(純情のアフィリア)。過去にアウディとBMWのSUVを試乗してきました。
大家族向けの大型SUV「GLE」
メルセデス・ベンツ日本によると、国内販売車のうち約半分がSUVなのだとか。それを反映してかコンパクトなGLAから大型のGLS、セレブや芸能人に人気のGクラス、さらにはBEV(バッテリー駆動EV)のEQAやEQEなどなど、ニーズに合わせて豊富なラインナップを用意しています。
人気モデルは5人乗りで日本の道にもギリギリ対応できるボディーサイズが魅力の「GLC」。ですが「もっと快適な大型ラグジュアリーモデルが欲しい」「7人乗れなきゃダメなんだ――」と求める声もあるようで、その上位として3列シートのGLEが用意されているのです。
価格は1268万円~とかなり高額。同じ3列シートのGLB(644万円~)の倍、5人乗りのGLCとは300万円差。なるほど、上手い値付けができているというわけです。



ボディーサイズは全長4925×全幅2020×全高1795mm、ホイールベースは2995mmで、車重はなんと2410kg。車幅2メートルを超えてくると、対向車線のない道のすれ違いや、コインパーキングに苦労するわけで……。
ライバルはBMWの「X5」やアウディの「Q7」でしょうか。ゆみちぃはBMW X5に試乗済みですので、そちらとの比較になります。


まずは2列目シートを折りたたんで、3列目シートに乗り込んでいただきました。乗降に苦労するものの、なんとか着座。「思ったよりは広いですが、やっぱり狭いですよね」というように、基本的には子供向けといったところ。驚いたのはシートの上質さで、そこはメルセデスとしても譲れない部分なのでしょう。
高いレベルで“普通のクルマ”




2列目は快適そのもの。別取材で試乗しているGLCとは比べ物にならないほどの広さがあります。高級感のある“おもてなし”空間に「とても快適ですね」とゆみちぃ。文句ナシの満点笑顔です。収納時にフラットになるよう、シートが少し平べったい印象です。もちろんUSBのサービスレセプタクル、エアコン送風口も用意されています。




運転席も広々。シートはナッパレザーと本革のコンビネーションで上質そのもの。Cクラスとは違うことを教えてくれます。



荷室は3列目を出している時はそうでもありませんが、収納すれば広々。3列目シートは床面と一体化したようなフラットに収納が可能。展開や収納は手動ですが、頻繁に3列目をいじることはないでしょう。2列目まで倒すと1928リッターの容積を確保。キャンプ用品に加えて、自転車も入れておでかけしたくなります。

ディーゼルのエンジン音が気になるが
乗り心地の良さはSUVの中でもトップクラス

BMW X5の重厚さとは異なる、中庸の乗り心地であるとゆみちぃ。「普通ですね」と語ります。ですが、その普通がとんでもなくハイレベル。「Gクラスより、こっちの方が乗り心地がよくてイイですね。普段使いならGLEです」とのこと。その話を聞きながら「とんでもない娘さんに育ってしまったものだ……」と思った取材スタッフたち。


パワートレインは、3L 直6 DOHC 16バルブ ディーゼルターボにモーターの組合せ。エンジンの最高出力は367PSで、それにブースト時にモーターの20PSが加わります。

しかしそういう数字は、かなり飛ばさないかぎり無意味なもので、飛ばし屋ではないゆみちぃ的には「GLEの方が、少しだけエンジン音が気になるかな」とも。これはディーゼルとガソリンの差もあるので、単純比較はできません。

とにかく「普通」という言葉を紡ぐゆみちぃ。Cクラスがセダンのスタンダードとなったように、SUVもGLEがスタンダードになるのでは、と思った次第。目立った個性ではなく、総合的な完成度で魅了する、GLE 450dはそのようなクルマであると、ゆみちぃは感じられたようでした。

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寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。こだわりが強く、興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載でお気に入りの1台を探す予定。