Honda/ZR-V e:HEV 363万4400円~

 HondaのミドルサイズSUV「ZR-V」。SUVだから荷物も乗るし、走りもイイとあって、個人的にお気に入りの1台。

なのですが、ひとつだけ気になることがあります。それは「車中泊がしづらい」こと。


 ですが、とあるアイテムを使うことで、車中泊ができるクルマに大変身! そのアイテムとともに、「ZR-V e:HEV」の個人的お気に入りグレードを紹介します。


後席を倒しても奥行きは約160cm程度

「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい

 ZR-Vの魅力は、後席を倒すとフロントからリアに向かって若干の下り傾斜ではありますが「ほぼフルフラット」になること。しかも段差があまりないので、頭を運転席/助手席側にすれば、そのまま寝ることができそうです。もちろん、そのまま寝ると背中が痛くなりますけれど……。


 ですが、問題なのは背もたれを倒した時の奥行きが約160cmしかなく、このまま足を伸ばして寝ようとすると、頭が落っこちます。斜め方向であれば約190cmありますので、大抵の人はそのまま寝れますが、今度は荷物の整理がしづらいという問題が出てきます。


 ならばどうすればよいか。助手席を一番前に出すと、約40cmの隙間ができます。この隙間に何かしらのモノを置けば、頭が安定すると考えました。では何がいいのか?


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい
「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい
「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい

 見つけた答えは「無印良品」の「再生ポリプロピレン入り 頑丈収納ボックス 小」(1990円)です。これが「ZR-Vで就寝するためだけに作られた」と思えるほどのシンデレラフィット! 高さもピッタリで、置くと奥行き方向で約2mの就寝スペースができあがるのです。

あとは枕なり寝袋を用意するだけ。


 この頑丈収納ボックスの良いところは、入手が容易なこと。そして容積が約30リットルあり、水物を入れても平気なこと。クーラーボックスのような保温機能がないのは残念ですが、なにより頑丈で椅子やテーブルとしても使えるので、1個持っているとかなり重宝します。


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい
「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい
「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい

 ということで、車中泊をしてみました。枕はもちろん無印良品収納ボックスの上。ちょっと高さが足りないかもと思いましたが、そこは何かしらのクッションがあれば大丈夫。


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい
車内であぐらがかけるので、PCで作業もできます
「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい
跡がついてしまうのが玉にキズ。しばらくすると元に戻ります

 ただ、サイズがギリギリなので、助手席の後ろに跡がついてしまうのが残念なところ。ですがしばらくすると消えてくれるので一安心です。これはイイ! ということ「車中泊できるSUVが欲しい」人に、ZR-V+無印良品はアリです!


ZR-Vを買うなら「e:HEV X」に決定!

 では、ZR-Vを買うなら何がいいか。まずはパワートレイン選びから始めましょう。

ガソリンエンジンかハイブリッド(e:HEV)では、燃費の差が結構あるので、個人的にはハイブリッドを選びたいところ。続いて四駆か二駆か。雪道を走るなら四駆を選びますが、ウインタースポーツはおろか、雪道を走ることが滅多にないので二駆の方が安いし、少し燃費がよいようです。


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい

 問題は「X」グレードか「Z」グレードか。価格差は約50万円なので、結構大きな違いといえそうです。違いはXがファブリックシート、Zが本革シートであるほか、Honda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器やBOSEのカーオーディオシステム、ステアリングヒーター、パワーシートの有無といったところ。ほかにもありますが……。


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい

 両グレードに触れましたが、驚いたことに本革シートよりファブリックシートの方が座面が柔らかいようで、街乗りははるかに快適なのです。しかも、夏場はペタペタしません。ただ、問題はナビでして、オススメという純正ナビ「LXM-247VFLi」は31万200円もします。これを取り付けると価格差が約20万円しかなくなるわけで、それにETC2.0車載器をつけたら、さらに価格差がなくなってくるのです。20万円で全盛り仕様か、実に悩ましい問題です。


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい

 ですが、長距離移動の乗り心地を考え「ファブリックシートのX」が個人的ベストチョイスと判断。長距離移動して「お尻が痛くない、蒸れづらい、疲れづらい」というのが、何より重要ではないでしょうか。


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい

 色々使えるZR-Vを検討されている方、またはSUVを検討されている方の参考になれば幸いです。


「ZR-V+無印良品」の組合せは、車中泊できるSUVが欲しい人にオススメしたい
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