八芳園は10月1日のグランドオープンに向けて、9月17日にプレス向けイベントを行い、新施設を公開した。
本リニューアルは創業以来最大規模となるもので、婚姻数減少時代にあっても「祝う文化」を次世代へ紡ぎ、人生のあらゆる節目に寄り添う「生涯式場」への進化を目指すとともに、婚礼事業のみにとどまらない、新たな施設やサービスを用いたMICE事業の強化に取り組む。
また、白金台から広がるさらなるエリア展開を推進し、多様性・国際性に対応する、地域と時代に根ざした文化の継承と創造にも取り組んでいく。
八芳園は、約400年の歴史を持つ日本庭園とともに、1943年の創業以来80年以上にわたり、日本文化とおもてなしを体現してきた。

2000年代からは国際会議やビジネスイベント等のMICE事業を展開しており、今回のリニューアルは、ビジネスイベントの強化につながるもので、日本庭園を望む会員制特別フロア「CLUB FLOOR」を新設している。


4Fの「CLUB FLOOR」への専用エントランスは、木を活かしたエスカレーター、庭園を一望することができる「ROOFTOP TERRACE」を新設した。


5Fには「STUDIO KOKU」を新設。全長約20メートルのLEDウォールがダイナミックな視覚演出を可能にし、印象的なプレゼンテーションやイベントが実現可能だ。併設されている「LOUNGE KOKU」では、庭園を眺めながら、ドリンクやリフレッシュメントを楽しめる。「STUDIO KOKU」は約562平米で、収容人数はスクール140名、シアター322名、サイドテーブル付きで189名となる。



6Fはシンプルで洗練された雰囲気の「HALL HAKU」で、いろいろなビジネスイベントに対応できる柔軟な空間。併設された「BAR HAKU」では、庭園を望む特別な空間の中で、ウェルカムカクテルを楽しめる。「HALL HAKU」は約520平米で収容人数は着席(円卓)で256名、立食で300名。




設定としては、5Fで発表会やコンベンションを行ない、6Fで食事を提供する懇親会をというしつらえである。
ブライダルでも使われるメインロビーも一新し、、福岡県大川市の伝統工芸「大川組子」と八芳園の庭園が融合した空間となった。「光風庭伝(こうふうていでん)」と名付けられたこの組子アートは、日本を代表する水墨画家・小林東雲氏と、福岡県大川市の組子職人・木下正人氏のコラボレーションにより手がけられた作品だ。


「松」「竹林」「太陽」「月」など、八芳園の庭園に息づく景色を描いた小林氏の水墨画をもとに、木下氏が受け継がれる技術と発想により緻密な組子細工で表現している。

メインロビーから続く3階には、新たなレストラン「ALL DAY DINING FUDO」をオープンする。テーマは「旬の食材で今を感じるひとさら」で、自治体の生産者から直送される厳選素材を、店内の高温石窯で仕上げる。店内は席によって、隠れ家的な雰囲気や、オープンキッチンのシェフの活気を間近に感じるなど、一つの空間で多彩なシーンを体感できる。


庭園には新たに「Celebration Hall -The GARDEN-」が完成。こちらも10月から利用可能となる。山﨑健太郎デザインワークショップの設計で、「源(みなもと) - ものごとのはじまり」をコンセプトに、ホール内には日本庭園を巡る水の源とその畔に佇む誓いの空間をイメージした水盤があり、天井には大きな開口部を設置。

水盤には太陽の光が降り注ぎ、その水面には光の柔らかな輝きや木々の影が揺れ、庭園の清らかな風に包まれる穏やかで神聖な祝福の場となっている。

光と自然が差し込む2つのバンケット、「HAKOU(1階) 」「KIOTO(2階)」もリニューアルした。庭園の池にうつりこむ淡くゆらぐ月の光を表現した「HAKOU」は、金と黒を基調とした大胆かつシックな空間。


また、八芳園は、JR東日本との協業として、高輪ゲートウェイ駅前の、「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、「割烹BUTAI」と「八芳園洋菓子店」を9月12日にオープンした。

BUTAIでは料理人が目の前で仕上げる「江戸」をテーマとした日本料理を提供。八芳園洋菓子店では旬の果物のタルトや和三盆糖を使ったプリンロール、ショコラ、パンなど、常時約100種のオリジナルスイーツを提供する。





★MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称
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