トヨタ/カローラ クロス(取材・撮影はZグレード/368万9000円)

 トヨタのカローラクロスがマイナーチェンジ! 今やカローラシリーズの屋台骨を支えるSUVを試乗してみました。結論から言えば「さすがカローラ、死角ナシ!」です。


精悍フェイスと絶妙サイズで
“ちょうどいいSUV”に進化

死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 車両を目の前にして「おぉ、かなり精悍な顔つきになったなぁ」というのが最初の印象。SUVイメージを強調したという「マッドバス」という新色と相まって、より頼もしい印象を受けます。全長4455×全幅1825×全高1620mmというボディーサイズは、普段乗りに不満ナシ。居住性と日本における運転のしやすいベストな大きさといえそう。さすがトヨタです。


死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 荷室のデキ栄えもよく、AC100Vが取り出せるので、移動中にノートパソコンを充電したいというニーズにも対応できます。後席背もたれを倒したとき、完全フルフラットにはならないのですが、段差部分で荷物が引っかからないよう工夫がなされているのがトヨタらしく、抜け目ありません。


全車ハイブリッド+エクストラスノーで雪道も安心

死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 今回のマイナーチェンジによって、全グレードをハイブリッド化。システム最高出力140PS(103kW)は、鋭い加速ではないものの、普段使いにおいて不満ゼロです。


死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 そして、マイナーチェンジで見逃せないポイントが、四駆モデルに「エクストラスノー」というモードが用意されたこと。北国に住んでいる人はもちろん、「私をスキーに連れてって」とレジャーで雪道を走る人にもうれしい機能です。そういえば件の映画ではトヨタの四輪駆動車が大活躍していました。


死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 室内はインパネが大幅にデザインが変わりました。わずかながら質感が向上したような気がします。

さらに取材したZグレードでは、「クラウン」などの上位モデルと同じ12.3インチの液晶式メーターを装備。インフォテインメントディスプレイも10.5インチと大きく、いずれも見やすいという印象を受けました。


死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 そのインフォテインメントディスプレイは、Apple CarPlayとAndroid AUTOに両対応。Appleはワイヤレス接続に対応していました。


シートヒーター+ベンチレーション
USB Type-Cで快適性も最新仕様に

死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 「私をスキーに……」の時に役立つのがシートヒーター。そのスイッチの位置が変わりました。そしてよく見ると、ベンチレーション機能(シートクーラー)も。これはマイナーチェンジ前にはなかったもので、今年のような暑い夏には助かります。


死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 後席シートは質感が向上した印象。そしてUSB充電端子はType-AからType-Cへと変わりました。


死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体

 エクステリアとインテリアの変更、ガソリンエンジングレードの廃止。そして一部ADAS(先進運転支援システム)の変更程度と思っていたのですが、乗り心地が大幅にアップしていたことに驚かされました。


 というのも、製造時のサスメンバーや前後アーム類、スタビリンクなどの締結剛性を上げているらしいのですが、それが確実に効いているのです。

従来よりも「しっとり感」のある乗り味で、特に強い衝撃が入ったときの振る舞いがオトナの一言。


 さらに一部吸音材が追加され、静粛性がアップしているのも見逃せないところ。高速道路で静かになった、と実感できました。


368万円でこの仕上がり!?
ライバル勢を一歩リードする完成度

 試乗を終えて368万円というプライスタグに「本当にその値段なのか?」と見返したほどのデキ栄え。VEZELなど、強豪がひしめき合うセグメントにおいて、カローラクロスは一頭抜きんでた存在です。さすがトヨタ! と思わずにはいられないクルマでした。


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