ダイハツ車のオーナー向けに用意されたコネクテッド・サービスが「ダイハツコネクト」

 今やクルマもネットにつながるのは当たり前の時代。各社、クルマのコネクテッドサービスを展開していますが、メーカーごとに特徴が違います。

そこで、単なるクルマの試乗レポではなく、ASCII.jpらしくコネクテッドサービスに焦点を当てた記事を不定期に掲載していきます。


 コネクテッドサービス第1回は、ダイハツが提供する「ダイハツコネクト」です。いったい、どのようなサービスなのかを解説するとともに、使った感想をレポートします。


対応車載機器とアプリがあれば、無料で利用できる

 ダイハツが用意する「ダイハツコネクト」は、対応のダイハツ車と車載機器(スマホ連携ディスプレイオーディオ/ナビ)、そしてスマートフォンとダイハツコネクトのアプリがあれば、誰もが無料で利用できます。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「ダイハツコネクト」はスマートフォンのアプリを使って利用する。利用は無料

 今回は、「タント ファンクロス」の広報車を借りてテストしました。クルマにはメーカーオプションのスマホ連携ディスプレイオーディオが装備されていたので、これと自分のスマートフォンをつないで利用します。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
試乗したのは最新の「タントファンクロス」。利便性の高い「タント」をベースに、よりファンに仕上げられたモデル
スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「タント ファンクロス」は、オレンジの差し色を使ったインテリアなど、遊び心に溢れたデザインも魅力となる

 ちなみに、他車種であっても「ムーヴ」「ムーヴキャンバス」「タフト」「タント」の現行モデルなら機能がフルに利用できます。また、「ロッキー」「トール」「ハイゼット/アトレー」は、残念ながら一部機能のみに限られているようです。


 利用開始の事前準備は、アプリのダウンロードと会員登録です。別にオーナーではなくても、問題なく登録ができました。まずは、サービス利用に車両を登録する必要があります。

車両の登録は、車検証にあるQRコードを読み込むだけ。その後、スマートフォンとスマホ連携ディスプレイオーディオをBluetoothでペアリングします。最初に設定してしまえば、そのあとは自動で接続してくれます。


 今回の試乗では、スマホ連携ディスプレイオーディオにナビ機能がないので、常にApple CarPlayを充電も兼ねて有線接続で利用しました。広報車にはHDMI端子もあったので、そちらに接続すればミラーリング機能を使って、ディスプレイでYouTubeなどのさまざまなアプリを表示できます。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
ディスプレイオーディオの横にあるHDMI端子に、スマートフォンを接続すればミラーリングが使える。YouTubeなど、ディスプレイオーディオに対応しないアプリも画面で視聴できる

「ダイハツコネクト」に用意された4種のサービス

 「ダイハツコネクト」には、「つないでサポート」「つないでケア」「見えるマイカー」「見えるドライブ」という4種のサービスが用意されています。そして、それぞれのサービスには、また複数の機能が備えられているのです。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「ダイハツコネクト」は、「見えるマイカー」「つないでケア」「つないでサポート」「見えるドライブ」の4種のサービスを基本に「ストア情報」と「調べる」機能が利用できる

 それぞれの機能を挙げれば、以下のような内容です。


●つないでサポート:事故・故障センターの有人スタッフにつなぐ、「事故対応サポート」と「故障対応サポート」という機能に、ドアロック忘れなどを告知する「うっかりアシスト」と、先進運転支援システムであるスマートアシストの機能回数の作動状況を知らせる「スマアシレポート」が用意されています。


●つないでケア:愛車の車検とメンテナンスの時期を知らせる「車検点検通知」と「メンテナンス通知」、そしてリコールを知らせる「リコール通知」「リコールフォロー機能」があります。


●見えるマイカー:愛車の状況を知らせる「マイカー情報確認」「駐車位置確認」「走行履歴」という機能が備わっています。


●見えるドライブ:離れた場所にある愛車の状況や運転状況を知らせる「運転見守り」という機能があります。


 実際の「ダイハツコネクト」のアプリのトップ画面には、上記の4種のサービスに加えてダイハツのディーラー情報を知らせる「ストア情報」、取り扱い説明書とリコール情報を読める「調べる」という2つのサービスのボタンも用意されています。


どこを走って、どこに停めて、どんな状況か一目瞭然

 「ダイハツコネクト」のトップ画面の一番上にあるのが「見えるマイカー」の情報です。愛車の写真(自分で撮影することも可能)の下に、燃料の残量と航続可能距離、平均燃費などの「マイカー情報」があり、その下に「駐車位置確認」「走行履歴」が表示されています。ここで便利なのが、「駐車位置情報」です。これはGoogleマップを利用した、愛車の駐車位置と、スマートフォンを持っている自分の場所を表示するというもの。広い駐車場で、愛車の位置がわからなくなったときに、とても便利な機能です。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「ダイハツコネクト」では、自車を駐車した場所が、スマートフォンのアプリに通知される
スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「見えるマイカー」の機能のひとつに「走行履歴」がある。マップ上で、走行履歴を確認できる

 また、「走行履歴」には驚かされました。なんと、出発と到着の場所が、住所で記録されているのです。しかも、1回だけでなく、走行履歴すべてが記録されます。いつ、どこにクルマで行ったのかが赤裸々に残ります。外出記録を残しておきたい人には、うれしい機能となります。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「走行履歴」はマップだけでなく、住所付きのテキスト情報でも保存されている

 記録しない設定もできますし、1件ずつ手作業で削除できます。

プライバシーを保護したい人は、「記録なし」に設定することをお忘れなく。


 また、「つないでサポート」の機能のひとつにある「うっかりアシスト」も便利な機能でした。駐車した愛車のドアロックとハザードランプの点灯、ボンネットの開閉を、アプリに知らせてくれます。「そういえば、ドアロックしたっけ?」と不安になるときは、アプリをチェックすればOKというわけです。アプリに通知もされるので、まさに「うっかり」を防止してくれます。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「うっかりアシスト」という機能もある。停車時に、ドアロックをしていない、ハザードランプのつけっぱなし、ボンネットを開けているというときは、アプリに通知が届く
スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「うっかりアシスト」は、停車中の自車の状況を、駐車位置から離れていても確認できる機能だ

 こうした便利な機能を、見守りとして使うのが「見えるドライブ」の「運転見守り」という機能です。離れた実家にいる親や家族の様子を、クルマを通じてアプリでチェックし、見守るというものです。確認できるのは「エンジンの始動・帰宅」「エアバッグの展開・故障」「設定したエリアからの逸脱」「スマアシレポート」「走行履歴」「現在地」というもの。クルマがどこにあるのか、どんな状況なのかが一目瞭然です。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
「スマアシレポート」は、先進運転支援システムの作動状況をカウントするもの。第三者が、自車の運転状況を見守りたいときに役立つ機能だ

【まとめ】エンタメ機能はないものの実用的な機能が充実

 「ダイハツコネクト」を試してみて良いなと思ったのが、無料でありながらも、非常に実用性が高いことです。クルマをどこに停めたのか? ドアはロックしてあったのか? どこに行ったのか? などの情報が、アプリで手軽に確認できます。

しかも、それを第三者が見守りとして活用できるのも、相当に便利な機能と言えるでしょう。離れた実家に、歳をとった親が暮らしている場合(筆者も該当します)に、「実家の親にはダイハツ車に乗ってもらって、見守りサービスを利用する」ことも一考させるような機能です。


スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
ディスプレイオーディオには、エアコンやオーディオ操作などを音声で操作する機能も備わっている。ハンドルにあるマイクボタンを押して、発声すると認識してくれる

 今ハヤリのAI音声アシスタントの活用や、エンタメ的な派手な機能はありませんが、安心と便利を実現する手堅い機能と言えるのではないでしょうか。ダイハツ車に乗るのであれば、ぜひとも利用したいサービスです。


■関連サイト


筆者紹介:鈴木ケンイチ

 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。

新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。


 最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。



スマホとクルマの連携! ダイハツコネクトはアプリで走行履歴やクルマの場所がわかる
編集部おすすめ