今やクルマもネットにつながるのは当たり前の時代。各社、クルマのコネクテッドサービスを展開していますが、メーカーごとに特徴が違います。
コネクテッドサービス第1回は、ダイハツが提供する「ダイハツコネクト」です。いったい、どのようなサービスなのかを解説するとともに、使った感想をレポートします。
対応車載機器とアプリがあれば、無料で利用できる
ダイハツが用意する「ダイハツコネクト」は、対応のダイハツ車と車載機器(スマホ連携ディスプレイオーディオ/ナビ)、そしてスマートフォンとダイハツコネクトのアプリがあれば、誰もが無料で利用できます。
今回は、「タント ファンクロス」の広報車を借りてテストしました。クルマにはメーカーオプションのスマホ連携ディスプレイオーディオが装備されていたので、これと自分のスマートフォンをつないで利用します。
ちなみに、他車種であっても「ムーヴ」「ムーヴキャンバス」「タフト」「タント」の現行モデルなら機能がフルに利用できます。また、「ロッキー」「トール」「ハイゼット/アトレー」は、残念ながら一部機能のみに限られているようです。
利用開始の事前準備は、アプリのダウンロードと会員登録です。別にオーナーではなくても、問題なく登録ができました。まずは、サービス利用に車両を登録する必要があります。
今回の試乗では、スマホ連携ディスプレイオーディオにナビ機能がないので、常にApple CarPlayを充電も兼ねて有線接続で利用しました。広報車にはHDMI端子もあったので、そちらに接続すればミラーリング機能を使って、ディスプレイでYouTubeなどのさまざまなアプリを表示できます。
「ダイハツコネクト」に用意された4種のサービス
「ダイハツコネクト」には、「つないでサポート」「つないでケア」「見えるマイカー」「見えるドライブ」という4種のサービスが用意されています。そして、それぞれのサービスには、また複数の機能が備えられているのです。
それぞれの機能を挙げれば、以下のような内容です。
●つないでサポート:事故・故障センターの有人スタッフにつなぐ、「事故対応サポート」と「故障対応サポート」という機能に、ドアロック忘れなどを告知する「うっかりアシスト」と、先進運転支援システムであるスマートアシストの機能回数の作動状況を知らせる「スマアシレポート」が用意されています。
●つないでケア:愛車の車検とメンテナンスの時期を知らせる「車検点検通知」と「メンテナンス通知」、そしてリコールを知らせる「リコール通知」「リコールフォロー機能」があります。
●見えるマイカー:愛車の状況を知らせる「マイカー情報確認」「駐車位置確認」「走行履歴」という機能が備わっています。
●見えるドライブ:離れた場所にある愛車の状況や運転状況を知らせる「運転見守り」という機能があります。
実際の「ダイハツコネクト」のアプリのトップ画面には、上記の4種のサービスに加えてダイハツのディーラー情報を知らせる「ストア情報」、取り扱い説明書とリコール情報を読める「調べる」という2つのサービスのボタンも用意されています。
どこを走って、どこに停めて、どんな状況か一目瞭然
「ダイハツコネクト」のトップ画面の一番上にあるのが「見えるマイカー」の情報です。愛車の写真(自分で撮影することも可能)の下に、燃料の残量と航続可能距離、平均燃費などの「マイカー情報」があり、その下に「駐車位置確認」「走行履歴」が表示されています。ここで便利なのが、「駐車位置情報」です。これはGoogleマップを利用した、愛車の駐車位置と、スマートフォンを持っている自分の場所を表示するというもの。広い駐車場で、愛車の位置がわからなくなったときに、とても便利な機能です。
また、「走行履歴」には驚かされました。なんと、出発と到着の場所が、住所で記録されているのです。しかも、1回だけでなく、走行履歴すべてが記録されます。いつ、どこにクルマで行ったのかが赤裸々に残ります。外出記録を残しておきたい人には、うれしい機能となります。
記録しない設定もできますし、1件ずつ手作業で削除できます。
また、「つないでサポート」の機能のひとつにある「うっかりアシスト」も便利な機能でした。駐車した愛車のドアロックとハザードランプの点灯、ボンネットの開閉を、アプリに知らせてくれます。「そういえば、ドアロックしたっけ?」と不安になるときは、アプリをチェックすればOKというわけです。アプリに通知もされるので、まさに「うっかり」を防止してくれます。
こうした便利な機能を、見守りとして使うのが「見えるドライブ」の「運転見守り」という機能です。離れた実家にいる親や家族の様子を、クルマを通じてアプリでチェックし、見守るというものです。確認できるのは「エンジンの始動・帰宅」「エアバッグの展開・故障」「設定したエリアからの逸脱」「スマアシレポート」「走行履歴」「現在地」というもの。クルマがどこにあるのか、どんな状況なのかが一目瞭然です。
【まとめ】エンタメ機能はないものの実用的な機能が充実
「ダイハツコネクト」を試してみて良いなと思ったのが、無料でありながらも、非常に実用性が高いことです。クルマをどこに停めたのか? ドアはロックしてあったのか? どこに行ったのか? などの情報が、アプリで手軽に確認できます。
今ハヤリのAI音声アシスタントの活用や、エンタメ的な派手な機能はありませんが、安心と便利を実現する手堅い機能と言えるのではないでしょうか。ダイハツ車に乗るのであれば、ぜひとも利用したいサービスです。
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筆者紹介:鈴木ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。
最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。









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