長らく「コンパクトセダンの教科書」と言われているメルセデス・ベンツのCクラス。それはSUVが隆盛の現代でも言えるのでしょうか。
SUV人気の中で問われる「セダン」の立ち位置
日本国内におけるメルセデス・ベンツの販売比率のうち、SUVは5割を超えるのだとか。事実、2024年に最も販売した(選ばれた)車種はGLCなのだそうです。確かにGLCはとても良いクルマで、それに異を唱えるつもりはありません。
さて、型番のとおりGLCとCクラスは同じプラットフォームで作られている兄弟車。価格はCクラスが720万円からであるのに対し、GLCが819万円からと約100万円の差があります。「イマドキのCクラスは700万円もするのか」と、溜め息を漏らしつつも「GLCより安くてオトクかも。四輪駆動じゃないけど、雪道に行かないし」とも思ったものです。Luxuryグレードを見るまでは……。
オプション満載で900万円オーバーの衝撃
車両に入っていた資料を見たところ、お借りしたディーゼルモデルが914万円でした! さらにオプションの「ドライバーズパッケージ」(27万7000円)と、外装色「ソーダライトブルー(メタリック)」(11万円)が加わり、オプション装備を含む車両価格が952万7000円。さらに保証プラス(13万2000円)とメンテナンスプラス(22万円)が加わると、なんと987万9000円です。
「イマドキのCクラスは……」と思っていた不肖は完全に思考停止。「何がどうなって200万円以上も高くなるんだ!」と、資料を再度見直したところ、どうやらオプションフル装備のクルマであることが発覚。
外装面ではAMGラインパッケージと19インチホイールの採用が注目ポイントのよう。「このホイールを洗うとき、大変だろうなぁ」と思いつつも、カッコ良さにニンマリしそう。
インテリアは上質な本革シートが標準装備で、3種類のカラーバリエーションからセレクト可能とのこと。もちろん「シートベンチレーター(運転席・助手席、シートヒーター機能含む)」も備わっています。インテリアトリムにはブラックオープンポアウッドインテリアトリムを新採用しているそうです。これもまたカッコ良くてニンマリです。
五感を満たす「Luxury」な装備群
天井を見上げると「パノラミックスライディングルーフ」を発見。操作はルームミラー近くの天井スイッチで行ないます。その近くに、輸入車としては珍しいSOSボタンがありました。
ドイツのハイエンドオーディオブランド「ブルメスター」の手による「Burmester 3D サラウンドサウンドシステム」も標準搭載。このオーディオシステムのすごいところは、音を聴きながら利用者好みのサウンドチューニング機能「パーソナルサウンドプロファイル」が作れるところ。ドラムはこんな感じ、ベースはこんな感じとイジったところ、確かに好みっぽい音に。ちなみに調整せずとも、純正カーオーディオとしては、かなり良い音がします!
そのほか「DIGITALライト(ウルトラハイビーム付き)」や「アダプティブハイビームアシスト・プラス」やヘッドアップディスプレイを含める「セーフティービジョンパッケージ」も標準装備。室内の豪華装備だけでなく、安全面でも抜かりなしというわけです。
と、約200万円の上積み分がわかったところで、車両を見てみましょう。
もはや黒子? 存在を忘れるほど滑らかなディーゼル
C220dという型番の通り、搭載するエンジンは2L 直列4気筒 ディーゼルターボ+ISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)によるマイルドハイブリッド。エンジンの最高出力は200PS、最大トルクは44.9kgf・m。モーターの最高出力は20PS、最大トルクは21.2kgf・mとのことで、走り始めはモーター、そこからディーゼルに変わるようで、メルセデスのディーゼルは元々滑らかなのですが、アイドリングストップからの振動は皆無なうえにレスポンスも上々。
メーターパネルの回転計と外に出て音を聞かない限り、ディーゼルエンジンだと見抜ける人はいないでしょう。
セダンではなくSUVを選ぶ理由のひとつに、リアのラゲッジスペース(トランク)の狭さを挙げる人がいるとか。確かに荷室はSUVより開口部が狭いものの、思いのほか奥行きがあり、普通に使う分には十分な収納力でしす。
またSUVと違ってバックドア付近に段差がありますが、それほど高くはありません。後席をラゲッジ側から倒せるのは◎ですが、フルフラットにはならず、荷物を滑らせて運転席側までもっていくことは難しいようです。個人的には12Vアクセサリーソケットが用意されていないのが残念でした。
意外と広い居住性と、進化したインターフェース
後席は高級感があり、また足元も広い印象です。エアコンの送風口も用意されていますが、温度調整機能はなく、またUSBポートもないのは残念なところ。
ステアリングホイールはリモコンボタンがいっぱい。F1マシンのようにスイッチが多く、最初はかなり戸惑うかも。ですが使いこなしていくと、かなり便利。
スマホと車両はワイヤレスで接続可能。ワイヤレス接続でAndroid Autoが利用できる車種はいまだに少ないのですが、ココに対応してくるあたり、さすがメルセデスです。
メルセデスに触れて感心するのは遮音性の高さ。その理由のひとつが、ぶ厚いゴムパッキンです。これにより密閉度を高めているのでしょう。ちなみに、ドアにはパターンプロジェクターが仕込まれており、地面にスリーポインテッドスターが映し出されます。
【まとめ】「GLCよりコッチ!」と言い切れる極上の乗り心地
Cクラスの良さは、日本にピッタリのサイズ感。拙宅近くの狭いワリには、最近大幅値上げした駐車場でもスンナリ枠に収まります。近年のメルセデスは大きいモデルが多いだけに、このサイズはうれしい限り。バック時、モニターに鳥瞰画面が出ますので車庫入れもラクラクです。
走り始めて感じるのは乗り心地の良さ。SUVのGLCとはまったく異なるもので、GLCの方が遥かにスポーティー。あまりの乗り心地の良さに「これはEクラスでは?」と勘違いするほど。このサイズのセダンで、Cクラスを超えるモデルは思い浮かびません! しかも静かなことに驚き。コンパクトセダンのお手本と言われるだけはある、納得のデキです。
乗る前まで「メルセデスのGLC、めちゃくちゃ良かったなぁ」だったのですが、Cクラスセダンに乗ってから「買うなら絶対コッチ!」と思った次第。メルセデスのSUVを考えていらっしゃる方は、ぜひ一度、乗り比べてみてはいかがでしょうか?
そして、選ぶならLuxuryグレード。確かに高いですがオプションを色々積むなら、最初からこちらを選択した方が少しオトクなようです。
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