Hondaは原付一種の電動二輪パーソナルコミューター「ICON e:(アイコン イー)」を、全国のHonda二輪EV取扱店で3月23日に発売した。着脱式バッテリーを動力用電源として採用し、車載状態とバッテリー単体の両方で充電できる点が大きな特徴。

メーカー希望小売価格は22万円で、車両本体に加えて走行に必要な着脱式バッテリーと充電器を各1個含む参考価格として案内している。


 ICON e:は、「Easier and Economical Commuter」を開発コンセプトに掲げた電動二輪車。多様なライフスタイルに寄り添う使い勝手の良さを目指して開発されたとしており、通勤や通学、買い物といった日常的な移動手段としての実用性を前面に打ち出している。


着脱式バッテリーとインホイールモーターで
日常使いしやすいEVに

 動力用電源には着脱式バッテリーを採用し、充電は車体に搭載したままでも、バッテリー単体でも可能。100Vの外部電源でゼロから満充電までの所要時間は約8時間としている。後輪にはコンパクトなインホイールモーターを採用し、パワーコントロールユニットがモーター出力を効率的に制御することで、一充電あたり81kmの走行距離を実現した。なお、この数値は30km/h定地走行テスト値という。


 電動モビリティとしての特徴も強く意識されている。Hondaは、走行時にCO2を排出しないクリーンさに加え、モーターならではの静粛性や振動の少ない快適な乗り心地を訴求する。さらに、スイッチひとつで切り替え可能なECONモードも搭載し、スロットル操作に対するモーター出力を抑えることで省エネ走行にも配慮した。


26L収納やUSBソケットを備え
通勤・通学の実用性を強化

 日常利用に向けた装備も充実している。シート下には、ヘルメットなどを収納できる26Lのラゲッジボックスを装備したほか、フロント部内側には500mlのペットボトルが入るフロントインナーラックを設けた。さらに、携帯端末の充電に便利なUSB Type-Aソケットも標準装備している。


 車体まわりでは、主要部品の配置を最適化することでシンプルかつスリムなパッケージを実現したという。

余裕のあるシートスペースとフラットなフロアスペースにより、自由度の高いライディングポジションを提供するとしている。ブレーキには、前後輪に適切な割合で制動力を配分するHonda独自のコンビブレーキを採用し、フロントにはディスクブレーキを備える。


先進的なデザインと3色展開で
新しい“街の足”を訴求

 デザイン面では、HondaはICON e:を「コンパクトかつEVらしい先進的なデザイン」と位置付ける。灯火器には高輝度なLEDを採用し、ヘッドライトは凹凸のないフラッシュサーフェスのシンプルな造形とした。


 メーターには反転液晶表示のフルデジタルメーターを採用し、スピードやバッテリー残量などを見やすく表示する。買い物袋などを掛けられるコンビニフックも備え、細かな利便性にも配慮したとする。


 カラーバリエーションは、パールスノーフレークホワイト、ポセイドンブラックメタリック、キャンディラスターレッドの3色を用意する。販売計画台数は国内年間2200台。原付一種の電動モデルとして、取り回しのしやすさと実用装備、家庭でも扱いやすい充電方式を組み合わせた1台として展開していく構えだ。


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