BMWの中核を担うコンパクトセダン「3シリーズ」が50年を迎えました。そこで、現在販売している7代目をチェックしてみました。


誕生50周年を迎えた7代目
多彩なパワートレインを用意

 現行の3シリーズが登場したのは2019年のこと。2022年にフェイスリフト(マイナーチェンジ)が行なわれ、外装のほかインフォテインメントを変更。そして、MTが廃止されました。3シリーズは7~10年周期でフルモデルチェンジしていること、そして昨年2シリーズがリニューアルしたので、次は3シリーズだと思います。


 3シリーズは「318i M Sport」「320i M Sport」「320d xDrive M Sport」「330e M Sport」「M340i xDrive」の5車種がラインナップされています。主な違いはパワートレインで、318iと320iが2L 直4ターボ、320dが2L 直4ディーゼルターボ、330eが2L 直4ターボエンジンにモーターのプラグインハイブリッド。そしてM340iが、みんな大好き3L 直6ターボエンジン車になります。


 そしてxDriveが4WD、ほかはFRになります。今回お借りしたのは320i M Sportという中間グレードです。ちなみに、318iと320iの違いはエンジン出力と一部装備品、そして装着オプションの有無。価格は690万円で、試乗車は約150万円分のオプションが加わり836万8000円でした。


予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由
ボディーサイズは全長4720×全幅1825×全高1440mm、ホイールベースは2850mm
予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由
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メルセデス・ベンツ Cクラス

 ライバルにあたるメルセデス・ベンツのCクラスは、全長4785×全幅1820×全高1435mm。ほぼ同じサイズといっても良いでしょう。

ただ、Cクラスは742万円~ですので、BMWの方が少しお求めやすくなっています。なお、Cクラスの詳細については、以下の記事をご参照ください。(Cクラスに900万円出す価値はあるか? 豪華装備の「C220d Luxury」に見る、SUVにはないセダンの底力)。


充実のラゲッジと
気が利く後席のヘッドレスト

予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由
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 ラゲッジの容量は480Lと、かなりの大容量。12Vアクセサリーソケットの用意がないのは残念ですが、トランクスペース側から後席が倒せるので使い勝手は良好です。


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 タイヤはミシュラン「パイロット・スポーツ4S」が装着されています。ホイールサイズは19インチと大径です。


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 2L 直列4気筒ターボエンジンは縦置きで配置。最高出力は184PS、最大トルクは300N・mと数字だけでいえば心もとないかもですが、トルクが1350rpmからピークを迎えるので不満はないでしょう。燃料はハイオクのみで、ガソリンタンク容量は59Lです。


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 後席は意外と足元が広くて好印象。背が高い人が乗っても、天井に頭が当たるようなことはありません。エアコンのほかUSB Type-Cを2系統用意されているのもGoodです。


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 感心したのはヘッドレストで、使わない時は倒すことができます。細かな部分ですが、ルームミラーから見える後席の視界が段違い! これはナイスアイデアです。


デジタル化された運転席と便利なETC内蔵ミラー

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 ちょっとスポーティーな運転席。オプションのMスポーツ・シート・パッケージ(38万円)の座り心地は、メルセデスCクラスよりも幅が広く、大柄の方でもホールド感バツグンです。


予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由
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 カーブドディスプレイは角度が絶妙。太陽の影響で見づらくなることもありません。対応アプリはApple CarPlayのみでAndroid Autoは非対応です。


予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由
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 ボタン類は少なく、エアコン送風口の下とセンターコンソールにいくつかある程度。デフロスターはボタン式ですが、エアコンの温度や風量はタッチスクリーンで操作します。温度は簡単に変わりますが、風量はちょっと面倒。特にナビ画面が消えてしまいます。これは他社でもあるあるでして、風量調整と温度調整はナビ画面から遷移しないでほしいと思います。


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 センターコンソールはシンプルそのもの。

シフトセレクターは上下に動くスイッチ式で、パーキングに入れれば自動的にパーキングブレーキが動作するタイプ。Dレンジにしてアクセルを踏めば自動解除します。


 レバー式ではない電動パーキングを採用した3シリーズはこの世代からなのですが、動作はとてもスムースです。車両と接続できるUSBはType-Aで、スマホトレイはワイヤレス対応です。


予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由
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 走行モードセレクターはボタン式で、コンフォートやスポーツなどが選べます。さらにリラックスなど色々なモードを用意します。さらにそれぞれに細かく調整ができる個別設定が可能です。


予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由
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 天井面をみると大型の室内灯とSOSボタンを発見。ルームミラーは少し大きく厚みのあるもの。これはETCカードリーダーがミラーに内蔵されているから。使うとこれが実に便利で、いちいちグローブボックスに手を入れて……というわずらわしさから解放されます。


 しかも、ミラーの上に高速料金などを表示する窓が用意されているのも◎。

他社もこの方式にしてほしいものです。


「駆けぬける歓び」を体感
Cクラスとのキャラクターの違い

予算700万円台からの輸入セダン選び。BMW「3シリーズ」がメルセデス「Cクラス」より“運転が楽しい”理由

 やや硬質で地面に吸い付くかのような乗り味は、さすがBMWといったところ。BMWって楽しいと思わせるうまさがある世界、そう「駆けぬける歓び」が詰まっています。燃費は街乗り8割、高速2割走行でリッター12km程度。国産ハイブリッドに慣れた目からすると不満がありますが、2L ターボエンジン車としては十分です。高速道路での運転支援(ハンドル支援)のでき栄えもよく、渋滞時(50km/h)ではハンズオフも可能なのも◎。


 メルセデスCクラスと比べると、よりドライバーファーストの傾向。つまり後席に乗る人からすると、Cクラスの方が好ましいですが、運転する立場ならBMWの方が面白い! そしてシートなどはBMWの方がゆったりめです。これはBMWの設計基準は身長185cmであることに由来するでしょう。


 熟成に熟成を重ねたクルマの良さが味わえる3シリーズ。なるほど、50年生き続けてきただけのことはあります。


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