春先になると多く開催されるマラソン大会。大会に備えトレーニングをされている方も多いのではないでしょうか。
大会前日に食べたらNGな食べ物
1.脂質の多い料理
脂質の多い食品は体内での消化の始まりが遅く、吸収するのにも時間がかかります。
長距離を走ると心臓はもちろんのこと、カラダ全体が上下に大きく揺さぶられるために様々な臓器にも負担がかかります。内蔵疲労は痛みとして感じにくいものの、回復には走った日から4週間ほどかかると言われています。内蔵への負担を軽くするためにも、前日は油っこい食事は避けましょう。
フライや天ぷらなどの揚げ物、アボカド、枝豆、とうもろこしなどの野菜にも脂質は多く含まれています。タンパク質をお肉から摂るという方は、調理方法を工夫しましょう。茹でたり網焼きにすると余分な脂が落ちるのでおすすめです
2.食物繊維の多い食材
生活習慣病予防やダイエット時には積極的に摂りたい栄養素ですが、マラソン大会前は控えるようにしましょう。食物繊維は、消化が悪く摂りすぎると腸内にガスが溜まりやすくなるので、走っている時に腹痛を起こしたり必要以上にトイレに行きたくなったりすることも。
食物繊維は豆類(おから、豆腐、納豆を含む)、芋類、玄米、根菜類(ごぼう、レンコンなど)、海草類(ひじき、きくらげなど)に多く含まれています。
直前に野菜類を食べるなら、食物繊維の少ないダイコン、トマト、きゅうり、タマネギなどにしましょう。
3.生ものや食べ慣れていないもの
マラソン大会だけに限った事ではないですが、大切な日の前日に食当たりを起こしそうな生ものは避けた方が無難です。
また、普段食べ慣れていないものも胃腸に刺激を与えて体調不良の原因になることも。体質的に牛乳やヨーグルトを食べるとお腹がゆるくなる方も避けましょう。
いかがでしたか?走るためのエネルギーは脂肪を燃焼させることが大切です。前日の夜にはこれらの食品を避け、脂肪を燃焼させる火種となる炭水化物を中心にカラダにやさしい食事を心がけるといいですね。
【執筆者】衞藤 敬子/管理栄養士コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。