一般社団法人日本ブルーフラッグ協会(代表理事:片山 清宏)は、2025年4月10日付けで、国内15か所(海水浴場12か所、マリーナ3か所)がブルーフラッグ認証を取得したことを発表しました。このうち、吉里吉里海岸海水浴場(岩手県大槌町)とヤンマーサンセットマリーナ(滋賀県守山市)は、初めての認証取得となります。


ブルーフラッグは、海水浴場・マリーナ・観光船舶を対象とした世界で最も歴史ある国際的な環境認証制度であり、水質や安全性、環境教育、管理体制などに関する厳格な基準を満たすことで取得することができます。日本ブルーフラッグ協会は、認証取得を支援する専門団体として、2025年度の新規取得に向けた申請のサポートを実施しました。

今回の認証取得にあたっては、2024年11月に国際NGO FEE(本部:デンマーク)へ申請が提出され、2025年1月の国内審査委員会(運営:一般社団法人JARTA/京都府)、および4月の国際審査委員会の審査を経て、申請された15か所すべてに対して認証が付与されました。


■2025年度新規取得は2か所
(1)吉里吉里海岸海水浴場(岩手県大槌町):2025年取得
吉里吉里海岸海水浴場は、穏やかな海、白く美しい海岸線が特徴の海水浴場です。砂浜を歩くと「キリキリ」となる鳴き砂のアイヌ語が「吉里吉里」の由来とも言われています。2011年に東日本大震災による被害を受けるものの、地域の大切な海を守るという熱心な活動によりほどなく再開しました。

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吉里吉里海岸海水浴場(画像提供:岩手県大槌町)

(2)ヤンマーサンセットマリーナ(滋賀県守山市):2025年取得(湖のマリーナでの取得はアジア初)
ヤンマーサンセットマリーナは、1968年に日本最大の湖「琵琶湖」の湖畔に誕生した、クラブハウスとホテルを融合させたリゾート施設です。琵琶湖の自然環境を最大限活用し、安心・安全を基礎とした心地よい「水」に繋がる体験を提供しています。湖面に映る夕日を眺めながらリラックスしたワンランク上の時間を過ごすことができます。

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ヤンマーサンセットマリーナ(画像提供:ヤンマーサンセットマリーナ)

■ブルーフラッグ認証の継続更新取得(13か所)
(1)由比ガ浜海水浴場(神奈川県鎌倉市):2016年から10年連続取得(アジア初取得)
(2)若狭和田ビーチ(福井県高浜町):2016年から10年連続取得(アジア初取得)
(3)須磨海水浴場(兵庫県神戸市):2019年から7年連続取得
(4)本須賀海水浴場(千葉県山武市):2019年から7年連続取得
(5)逗子海水浴場(神奈川県逗子市):2022年から4年連続取得
(6)リビエラ逗子マリーナ(神奈川県逗子市):2022年から4年連続取得(マリーナでアジア初取得)
(7)興津海水浴場(千葉県勝浦市):2023年から3年連続取得
(8)小田の浜海水浴場(宮城県気仙沼市):2023年から3年連続取得
(9)サンオーレそではま海水浴場(宮城県南三陸町):2023年から3年連続取得
(10)菖蒲田海水浴場(宮城県七ヶ浜町):2023年から3年連続取得
(11)高田松原海水浴場(岩手県陸前高田市):2024年から2年連続取得
(12)二色の浜海水浴場(大阪府貝塚市):2024年から2年連続取得
(13)リビエラシーボニアマリーナ(神奈川県三浦市):2024年から2年連続取得

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BLUE FLAG MAP 2025

■国際環境認証ブルーフラッグとは
ブルーフラッグとは、国際NGO FEE(国際環境教育基金)が実施する海水浴場・マリーナ・観光船舶を対象とした世界で最も歴史ある国際環境認証制度です。認証基準を達成すると取得でき、毎年の審査を通じて、海水浴場やマリーナ等における持続可能な発展を目指し運営されています。

ブルーフラッグは1985年にフランスで誕生し、2025年3月時点で、世界51か国、5,036か所が取得。
特にヨーロッパでの認知度は高く、ブルーフラッグ海水浴場は「きれいで安全で誰もが楽しめる優しい海水浴場」として、多くの人々がバカンスに訪れます。ブルーフラッグを取得するためには地元自治体や海水浴場・マリーナ・観光船舶の管理・運営者等が中心となり、厳しい基準を達成することが求められます。多くの基準設定にもかかわらず世界中でブルーフラッグの掲揚が増えています。これはブルーフラッグを取得する過程で周辺地域の関係者が関与することにより、地域の経済的側面と環境的側面を両立させる持続可能な発展につながると高く評価された結果だと言えます。

ブルーフラッグ認証プログラムは、SDGsの17ゴールのすべてに関連しており、FEEでは、UNEP(国連環境計画)やUNWTO(国連世界観光機関)等との連携のもと、世界各国において推進しています。海水浴場では4分野(水質、環境マネジメント、環境教育と情報、安全性とサービス)33項目、マリーナでは6分野37項目、観光船舶では5分野51項目の認証基準があり、毎年審査を受けて更新する必要があります。基準を満たした海水浴場・マリーナ・観光船舶は国際基準の証しである旗を掲げることができます。詳細な認証基準は日本ブルーフラッグ協会ホームページをご覧ください。


■一般社団法人日本ブルーフラッグ協会とは
日本ブルーフラッグ協会は、海水浴場・マリーナ・観光船舶を対象とする国際環境認証「ブルーフラッグ」の取得支援を専門とする日本で唯一の団体です。当協会では、日本のブルーフラッグ国内運営組織である一般社団法人JARTAと連携し、ブルーフラッグの取得支援及び普及促進を通じて、海辺からのSDGsの実現に貢献するとともに、日本の海の豊かさを守り、持続可能な社会の発展に寄与していきます。

ホームページ: https://blueflag-japan.org/


●お問い合わせ先
一般社団法人日本ブルーフラッグ協会
所在地 : 〒251-0027 神奈川県藤沢市鵠沼桜が岡3-9-29
代表理事 : 片山 清宏
電話番号 : 090-9017-2459
メールアドレス: info@blueflag-japan.org
ホームページ : https://blueflag-japan.org/
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