香川県高松市を拠点とする株式会社ONDO(本社:香川県高松市鍛冶屋町7-4、代表取締役:谷益美)は、公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団(以下、てらす財団)との連携のもと、てらす財団初の「冠基金」として、地域社会の未来を担う人材育成と地域課題の解決に貢献する新たな取り組み「ONDO次世代リーダー応援ファンド」を設立いたしました。

本ファンドは、香川県内で活動する学生チームによる主体的なチャレンジを支援するもので、年間総額80万円規模の助成を通じて、学生ならではの柔軟な発想と行動力を引き出し、香川の未来を切り拓く「地域課題に対して主体的に行動を起こし、周囲を巻き込みながら解決に導く人材」の育成を目指します。
(てらす財団公開の要項より)

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設立記念写真

1. ファンド設立の背景:香川県の地域課題と次世代育成の必要性
香川県は、若者の県外流出や人口減少といった課題に直面しています。県内からは、「若者が集い楽しく暮らすレジャー施設が少ない。大学が少ない。魅力ある大企業が少ない」といった声や、「若者が学びたいより、ただ香川県を出たいと思っているのではないか」という切実な意見も聞かれます(※1)。

実際、県の人口は減少傾向にあり、労働力不足や市場縮小といった経済への影響も懸念されています。企業からは人材不足の声が多く聞かれ、新たな産業の担い手確保は喫緊の課題です。同時に、新旧住民間のつながりの希薄化や地域コミュニティの活力低下も指摘されており、地域社会全体の持続可能性への意識が高まっています。

このような背景のもと、「ONDO次世代リーダー応援ファンド」は、地域課題に対する学生ならではの柔軟な発想と行動力を引き出し、香川県の未来を切り拓くための具体的な一歩を後押しすることを目的としています。これは単なる資金提供ではなく、地域の将来への投資であり、若者が主体的に関わることで地域に新しい活力を生み出す試みです。

※1:ご提言等の内容(香川県の人口減少対策について) - 香川県
https://www.pref.kagawa.lg.jp/kocho/kocho/koe/k0284061006.html

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/438467/LL_img_438467_2.jpeg
ONDO学生向け講義風景1

2. 株式会社ONDOの地域貢献活動と本ファンドへの想い
株式会社ONDOは、「研修を通して全てのチームに学びと成長を提供し、場を盛り上げ、音頭をとって、チームをより良い未来へと導くこと」を企業理念として掲げています。本ファンド設立は、この理念を地域社会、特に未来を担う若者たちへと広げ、彼らが主体的に地域課題に取り組み、実践的な経験を積むことを支援したいという強い想いから生まれました。

これまでもONDOは、地域に根差した活動を展開してきました。
例えば、多様な人々が対等な立場で語り合い、相互理解を深める場として「せとうち哲学カフェ」を運営し、地域社会における知的な交流と学びの機会を提供してきました。

さらに、2024年からは「かがわ里海づくりパートナー」として、かがわ里海大学と連携し、里海づくりに関わる人や興味を持つ人々をつなぐ情報発信ポータルサイト「せとうち里海プロジェクト」の運営を開始しました。このプロジェクトは、イベントの集客やPRといった課題を解決し、里海保全活動の輪を広げることを目的としています。

代表の谷は、約10年前から里海づくりに関わり、行政や地域の人々との連携を深める中で、「かがわの里海づくり」に育ててもらったと語っており、その経験が今回のポータルサイト運営や、人と人をつなぐ役割への意識に繋がっています。これらの活動は、地域の人々が主体的に関わり、共に学び、行動する場を創出するというONDOの姿勢を具体的に示すものです。

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かがわ里海づくりパートナー

3. たかまつ讃岐てらす財団「ONDO次世代リーダー応援ファンド」の概要と特徴
本ファンドは、既存の助成制度とは一線を画す3つのユニークな特徴を有しています。

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たかまつ讃岐てらす財団

特徴1:実践重視の支援 ― 「やってみる!」精神を育む
本ファンドの最大の特徴は、「動いてみる」「やってみる」という学生の主体的なチャレンジを応援する点にあります。「次世代リーダー」とは、単に知識が豊富なだけでなく、「地域課題に対して主体的に行動を起こし、周囲を巻き込みながら解決に導くことができる人材」です。対象は3名以上の学生チームとし、仲間との協働を通じて多様な視点やスキルを活かす経験を重視します。

既存の活動であっても、新たな工夫や挑戦を盛り込んだ計画であれば申請可能という柔軟性も、若者の「やってみたい」という初期衝動を大切にする本ファンドならではです。

特徴2:公益性の重視 ― 地域社会全体の利益に資する活動を促進
本ファンドは、てらす財団の選考基準に基づき「公益性」を重視します。採択されるプロジェクトは、特定の個人や団体の利益のためだけでなく、より広い地域社会への貢献が期待されるものです。


香川県自体も、地域コミュニティの活性化や住民の主体的参加を促す取り組みを支援しており、本ファンドの方向性は県の施策とも軌を一にしています(※2)。コミュニティ財団による若者支援の事例としては、就職・住宅・コミュニティの三方向から若者をサポートする大阪のプロジェクト(※3)や、京都での若年性認知症サポートファンドの設立などがあり(※4)、これらは地域課題解決に向けた具体的な成果を生んでいます。本ファンドも、香川の地域課題に光を当て、その解決に向けた学生のアイデアを実現することで、具体的な公益の実現を目指します。

特徴3:香川への地域貢献 ― 地域に根差し、地域を担う人材を育成
本ファンドは、てらす財団の選考基準に基づき、活動の舞台を香川県内に限定し「地域性」を明確に打ち出しています。これは、てらす財団の「香川のいいものを残していきたい」という設立コンセプトとも深く共鳴するものです。

若者の県外流出が課題とされる中、本ファンドは学生が地元香川で実践的な活動に取り組む機会を提供することで、地域への愛着や関心を育み、将来的な地域定着、あるいは一度県外へ出たとしても再び地域に関わる「関係人口」としての繋がりを維持することに貢献します。

瀬戸内国際芸術祭のように、地域資源を活かした取り組みが国内外から注目を集めた事例もあり、香川県内でもSetouchi-i-Baseのような若者の起業や地元就職を支援する動きが見られます。本ファンドは、こうした大きな流れを草の根レベルで補完し、学生の小さな「やってみる」が地域に新たな価値を生み出すきっかけとなることを期待しています。

※2:令和6年度香川県魅力ある地域づくり団体育成支援事業補助金について
https://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/hojokin/miryokuaruchiikidukuri/r6_miryokuarutiikidukuri.html
※3:公営住宅のコミュニティを支える、新たな仕組みづくり ―若者自立支援の実践を通して―
https://www.toyotafound.or.jp/activity/evaluation/joint00_contribution03.html
※4:市民コミュニティ財団が支える共助の社会 ~官民の役割分担とそれを支える仕組み~
https://www.npo-homepage.go.jp/uploads/report33_3_02.pdf


4. 株式会社ONDOと公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団の連携について
本ファンドは、株式会社ONDOからの寄付金を原資に設立された、てらす財団にとっては初の「冠基金」認定プロジェクトとなります。

株式会社ONDO 代表取締役 谷益美のコメント:
「当社は、研修やファシリテーションを通じて、個人や組織が持つ可能性を最大限に引き出し、より良い未来へ導くことを使命としています。これまでも『せとうち哲学カフェ』での対話の場の提供や、『せとうち里海プロジェクト』での情報発信支援など、地域の方々と共に学び、行動する機会を大切にしてきました。この度の『ONDO次世代リーダー応援ファンド』は、その想いをさらに広げ、未来を担う若者たちが地域課題に主体的に取り組み、周囲を巻き込みながら解決へと導く経験を積むことを後押しするものです。
『動いてみる』『やってみる』という主体的な挑戦こそが、真のリーダーシップを育むと確信しています。
このファンドが、香川の学生にとって、最初の一歩を踏み出す勇気と、それを実現するための具体的な支援となることを心から願っています。これは香川の未来への、そしてそこで輝く『人』への投資です。」

公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団 代表理事 大美光代様のコメント:
「てらす財団は、『どこかの「誰か」ではなく、市民が「みんな」でお金を出し合ってつくる市民コミュニティ財団』です。私たちは、地域課題の解決に取り組む多様な活動を支援し、誰もが安心して未来を選択できる社会を目指しています。株式会社ONDO様のような、地域への熱い想いを持つ企業様からのご寄付を原資に、記念すべき最初の冠基金として若者の挑戦を応援できることを大変嬉しく思います。このファンドを通じて、学生たちの斬新なアイデアが実現され、未来の選択肢が増えたり、「地方でも面白いことはできるし応援してくれる人はいる!」という経験になることを期待しています。」


5. 助成事業の概要と応募について
「ONDO次世代リーダー応援ファンド」は、香川県内で活動する、あるいはこれから活動しようとする学生チームの皆さんの熱意あるチャレンジを待っています。

<概要>
ファンド名 :ONDO次世代リーダー応援ファンド
対象 :香川県内で活動する学生3名以上のチーム(小学生、
中学生、高校生、大学生相当の年代で組織。
未成年のみのチームは成人の責任者明記必須)
助成額 :1プロジェクト上限10万円(最大8件、総額80万円)
プロジェクトの骨子:「やってみる」という主体的チャレンジ、地域性、
公益性を反映し、地域課題解決に貢献するプロジェクト
事前相談 :必須(オンライン可)。申請前に事務局との相談を実施。
申請締切 :2025年6月30日(月)17時
結果通知 :2025年7月18日(夏休み前の採否通知で、学生の計画的な
活動を支援)
問い合わせ・申請先:公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団
( info@sanuki-tellus.jp )

<応募方法と今後のスケジュール>
本ファンドへの申請を検討されているチームは、まず、下記のメールアドレスに事前相談希望の旨をご連絡ください。件名は『ONDO 次世代リーダー応援ファンド事前相談』としてください。日程調整のうえ、本助成の説明と申請内容の相談を実施します。
この事前相談は、学生の皆さんが持つアイデアをより具体化し、実現可能性を高めるための重要なステップであり、本ファンドの大きな特徴の一つです。
・事前相談・申請メールアドレス : info@sanuki-tellus.jp
・申請受付期間 : 2025年5月1日~6月30日(17時締切)
・選考会(プレゼンテーション発表): 2025年7月13日(日)午後。
オンライン(Zoom)にて実施。
・プロジェクト実施期間 : 選考結果通知日~2026年3月31日
・報告書提出 : 2026年4月17日(17時締切)、必須
・報告会 : 2026年5月(予定)、必須
詳細は、てらす財団ホームページにてご確認ください。


6. 株式会社ONDOについて
株式会社ONDOは、香川県高松市に本社を置き、コーチング、ファシリテーション、研修プログラムの提供などを通じて、個人や組織の成長を支援する企業です。当社は、全てのチームに学びと成長の機会を提供し、場を盛り上げ、音頭をとることで、チームをより良い未来へと導くことを目指しています。これまでも「せとうち哲学カフェ」の運営や「せとうち里海プロジェクト」への参画など、地域に根差した活動を積極的に行っています。本ファンドの設立は、この企業理念と地域への想いをさらに発展させるものです。
・所在地 : 〒760-0028 香川県高松市鍛冶屋町7-4
・電話番号 : 087-887-4883
・メールアドレス: info@ondo.company
・URL : https://ondo.company/


7. 公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団について
公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団(通称:てらす財団)は、「どこかの『誰か』ではなく、市民が「みんな」でお金を出しあってつくる市民コミュニティ財団」をコンセプトに、市民からの寄付を主な原資として運営されています。地域課題の解決に取り組む活動団体への助成や伴走支援を行い、誰もが自分の未来を安心して選択できる社会を目指しています。今後も「冠基金(寄付者が関心のある地域課題に対して、寄付者の名を冠した基金を作って地域を応援できる仕組み)」の運営を通して、地域に根差した多様なプロジェクトを支援するプラットフォームとしての役割を一層強化します。
・所在地 : 〒760-0017 香川県高松市番町1丁目5-1 四番丁スクエア内
・電話番号 : 080-8191-7517(平日10:00~17:00/土日祝、年末年始を除く)
・メールアドレス: info@sanuki-tellus.jp
・URL : https://sanuki-tellus.jp/

8. 本リリースに関するお問い合わせ先
「ONDO次世代リーダー応援ファンド」に関するお問い合わせ、および事前相談のご連絡は、下記までお願いいたします。

公益財団法人たかまつ讃岐てらす財団
メールアドレス: info@sanuki-tellus.jp
電話番号 : 080-8191-7517(平日10:00~17:00)
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