■採択事業について
事業名 :令和7年度「スマートバイオ創薬等研究支援事業」
研究課題名 :タンパク質補充療法の課題を克服する
Gain of Function 酵素mRNA治療薬の開発
研究開発代表者 :東北大学教授 梅津 光央
研究開発期間(予定):最大4年度(令和7年度~令和10年度)
研究開発費総額(令和7年度予定):54,000千円(税込)(間接経費を含まない)
希少疾患の約80%を占める遺伝性疾患の治療法の一つとして、欠損タンパク質やその類似タンパク質の投与によるタンパク質補充療法が行われていますが、対象疾患の限定性や安全性、製造の複雑さなど多くの課題があります。
本mRNA治療法は、多数の遺伝性疾患にも応用可能な新しいモダリティとして展開が期待されます。
■aiProtein(R)技術について
レボルカの独自技術aiProtein(R)は、人工知能と進化分子工学を高度に融合させた高機能タンパク質創製技術です。天然タンパク質は、20種のアミノ酸が一本の鎖のようにつながり、それが折りたたまれた構造をもつことで生物機能を有するようになります。タンパク質は数億年以上の時間をかけて進化し高度な機能を有する物質になったと考えられています。2024年ノーベル化学賞を受賞したAlphaFoldは、AIによりアミノ酸のつながり方(配列)とその構造の関係について大きな技術突破となりました。しかし、いまだ配列と機能の関係をひも解くAI技術は開発途上です。レボルカの人工知能は、限られた数の配列-機能相関のデータで訓練されることで、機能が向上したタンパク質の配列を予測することが可能です。
さらに、aiProtein(R)によって複数の機能を同時に向上させることも実証されています。この技術は、医薬品、工業用に高度に最適化された機能を有する全く新しいタンパク質を創製できる非常に強力で低コストな方法です。
■株式会社レボルカについて
RevolKaという名は、ラテン語の「進化(evolutio)」とアイヌ語の「育てる(reska)」をもとにした造語です。会社のロゴは、胎児が生育していく姿から、「育てる(reskaのR)」が「進化(evolutionのe)」を大事に育んでいることをイメージしたものです。私たちは、生命が機能分子として選択したタンパク質を、人工知能技術を道先案内として自然界ではたどり着けなかったフロンティアへ「進化させ」、医薬を中心とする様々な分野が求める機能分子として「育てて」いきます。
詳しくは、株式会社レボルカのホームページ( https://www.revolka.com )をご覧ください。
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