サッカー、ラグビーなど様々なチームスポーツに応用できる、生態心理学や動的システム理論を取り入れた画期的なトレーニング理論の書。従来の指導法を根本から見直す新しいアプローチを提案。


株式会社カンゼン(東京都千代田区)は、従来の指導法を見直し、さまざまな分野の学問を掛け合わせた新しいスポーツの捉え方を提唱する『チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』を2025年7月8日に刊行します。


画像 : https://newscast.jp/attachments/nER9WYWREis70vwj7rFH.jpg
『チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』 書影


古典的なコーチたちよ、さようなら

革新的な概念を適用し、「自己組織化」を「最適化」せよ!!
近年、生態心理学、動的システム理論、制約主導アプローチなどの革新的な概念が研究領域を切り開き、これらの概念的ベースはチームスポーツにも応用可能であることが示されている。チームスポーツのコーチは、この現代的な枠組みに基づき、選手とチームを複雑系として捉え、コーディネーションダイナミクスを用いて自己組織化を最適化しなければならない。はたしてあなたは、トレーニング戦略を抜本的に見直し、チームスポーツ特有のトレーニング理論と実践を発展させることができるか?


サンプルページ

画像 : https://newscast.jp/attachments/ywncX8871n8VKpKMtt53.jpg
はじめに(エディ・ジョーンズ ラグビー日本代表ヘッドコーチ)


画像 : https://newscast.jp/attachments/oAPUCfDMzwMk74qLet01.jpg
一章 チームスポーツにおける還元主義的パラダイム


画像 : https://newscast.jp/attachments/XsJfFazrK2cLlsJ6fvAE.jpg
二章 チームスポーツの新たなトレーニング理論と実践に向けて―複雑系をベースとしたもうひとつの選択肢―


画像 : https://newscast.jp/attachments/YnRYTqhTXbnYB6nxTT3C.jpg
五章 個人間の協調(集団的なプレー)


画像 : https://newscast.jp/attachments/WghpHipEBKjmPpOEvJ0J.jpg
六章 チームスポーツにおけるトレーニング課題の設計


目次

画像 : https://newscast.jp/attachments/T4J9W2AzqpMDO3oCC3uY.jpg
『チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』 目次①


画像 : https://newscast.jp/attachments/slWFJDuw0ZNusJOUOGPS.jpg
『チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』 目次②


訳者はじめに
チームスポーツにおける「バルセロナ学派」の発見
序論
一章 チームスポーツにおける還元主義的パラダイム
伝統的アプローチ
還元主義的思考のスポーツ科学への応用
チームスポーツ研究における古典的モデル
【ケーススタディⅠ】より多く走れば「よりフィットしている」と言えるのか?
二章 チームスポーツの新たなトレーニング理論と実践に向けて―複雑系をベースとしたもうひとつの選択肢―
チームスポーツ研究における還元主義的アプローチの限界
チームスポーツにおけるゲームのダイナミクス
複雑系思考の変遷
複雑系
アスリート(競技者)という複雑系
複雑系としてのチームスポーツ
【ケーススタディⅡ】最も多く走る選手がベストプレーヤーと言えるのか?
三章 コーディネーションダイナミクス
コーディネーションダイナミクスによって何がわかるのだろうか?
コーディネーションダイナミクスの進化
コーディネーションダイナミクスのチームスポーツへの適用
【ケーススタディⅢ】エリートチームにおける自己組織化
四章 個人内の協調(個人プレー)
動きと技術を教える古典的なモデル
身体的な学習とコントロール
チームスポーツの文脈における機能的動作
チームスポーツにおける技術的なアクション
試合中の戦術的相互作用
【ケーススタディⅣ】多ければ良いというわけではない
五章 個人間の協調(集団的なプレー)
チームスポーツにおけるパフォーマンス分析
インターパーソナル・コーディネーション(対人協調)の研究アプローチ
個人間協調の分析規模
戦術分析:試合中の対人間ダイナミクス
チームスポーツにおいて対人的コーディネーションを測定するための変数
状況変数
運動・活動変数
相互作用変数
【ケーススタディⅤ】統計データ上の勝利が必ずしも試合の勝利を意味するわけではない
六章 チームスポーツにおけるトレーニング課題の設計
従来のトレーニングパラダイムから複雑性を考慮したトレーニングパラダイムへの移行
学習のダイナミクス
学習とトレーニングの基本原則
代表的で有意義な環境のデザイン
管理された経験における制約の操作
独立・自立した選手の育成
適応性を増大させるための変動
個人内のコーディネーショントレーニング
チームスポーツにおける筋力トレーニング
コーディネーショントレーニングの転移
【ケーススタディⅥ】競技の分析をベースにした文脈的トレーニングの課題設計
七章 チームスポーツのトレーニング戦略
従来のピリオダイゼーションモデル
チームスポーツにおける伝統的なピリオダイゼーションモデルの限界
構造化トレーニング
戦術的ピリオダイゼーション
チームスポーツにおけるその他の複雑性トレーニング戦略
【ケーススタディⅦ】チームスポーツにおける「マネーボール効果」
訳者おわりに


プロフィール

■著者 ハビエル・マロ(Javier Mallo)
1976年12月13日生まれ、スペイン出身。スポーツ・フィジカル・サイエンス博士号、理学療法学士。2013年以降、レアル・マドリードでフィットネスコーチを務め、以前にはマンチェスター・シティ、アトレティコ・マドリードなどで経験を積んできた。トップレベルの実践経験を著書、国際学会、マドリード工科大学での講義で発表し、従来のトレーニングに対する代替となるアプローチを発展させるための理論的ツールを提供している。
■訳者 マーレー志雄(まーれー・しおん)
1993年生まれ、滋賀県出身。2016年にイングランドのサウサンプトンに渡り、ソレント大学大学院にてスポーツサイエンスとパフォーマンスコーチングを勉強。2020年に帰国し、Jリーグフットボール本部育成部で主に「Project DNA」の通訳や指導者/マネジメント人材の養成などJリーグのアカデミーに関する仕事に従事。2025年からジュビロ磐田のトップチームで監督・コーチの通訳を務める。訳書に『最高のコーチになるためのスポーツコーチング学知っておくべき「フレームワーク」と「スキル」』(小社)。


■訳者 結城康平(ゆうき・こうへい)
1990年生まれ、宮崎県出身。スコットランドへの留学を経て、フットボールライターとしての活動を開始。海外の文献や論文を読み解くスキルを活かしてヨーロッパの思想や戦術を日本に紹介しながら、通訳・翻訳・編集・インタビュアーとしても活躍の幅を広げている。著書に『欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて』(ソル・メディア)など。


書誌情報

書名:『チームスポーツトレーニング 複雑系スポーツにおける現代的トレーニング戦略』
ISBN:978-4-86255-768-1
著者:ハビエル・マロ(Javier Mallo)
訳者:マーレー志雄、結城康平
ページ数:440P
判型:四六判
定価:2,970円(本体2,700円+税)
発売日:2025年7月8日
出版社:カンゼン
商品URL:https://www.kanzen.jp/book/b10136756.html


Rakutenブックス : https://books.rakuten.co.jp/rb/18262890/


Amazon : https://www.amazon.co.jp/dp/4862557686


【この件に関する問い合わせ先】

株式会社カンゼン
宣伝プロモーション部
担当:伊藤真
TEL:03-5295-7723
MAIL:ito@kanzen.jp

編集部おすすめ