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韓国の船舶データソリューション専門企業 LAB021 は、韓国を代表する船舶管理会社 KLCSM と提携し、KLCSMが管理する大部分の船隊にデータ基盤の環境規制対応プラットフォーム 「Vessellink」 を導入することを決定した。
今回の契約は、 EU ETS、FuelEU Maritime、EU MRV、IMO DCSといった国際規制が急速に強化される中、データに基づく先制的な対応を可能にする重要な措置である。

また、韓国発スのマートシップソリューションが国際的に高い競争力を認められたことを示すものである。
現在、海運業界はEU ETS(排出権取引制度)、FuelEU Maritime、EU MRV、IMO DCSといった国際規制が同時に強化される複雑な状況に直面している。EU ETSは2024年から段階的に海運を対象に含め、2027年からは全排出量の報告と排出権の提出が義務化される。FuelEU Maritimeは2025年から船舶燃料の温室効果ガス排出強度を段階的に削減することを求めている。さらに、2025年4月にIMOで承認された中期措置(Net-Zero Framework)は2027年から本格施行され、燃料選択や運航方式が船社のコスト構造や収益性に直結する新たな体制への移行が進む。
このように規制はますます精緻化し、その範囲も拡大しており、船社や管理会社には単なる報告を超えたデータに基づく戦略的対応が不可欠となっている。
Vessellinkは、船舶および陸上から発生する多様なデータ(VDR、航海機器、エンジン・燃料計測など)をISO 19848規格に準拠したデータレイクに統合し、IMOやEUが要求する規制報告書を自動作成・検証する。さらに、排出権需要の予測、規制リスクのシミュレーション、最適な航路・速力の提案を通じて、燃料費と排出コストの同時削減を支援する。また、電子署名や監査証跡機能により、検証機関や規制当局とのデータ信頼性を確保し、船主との透明なコミュニケーションを実現する。
今回の契約により、KLCSMは管理船隊の大部分に「Vessellink」を導入し、単なる規制対応を超えて、データドリブンな経営基盤を構築することになる。SMグループ海運部門の中核企業であるKLCSMは、LNG運搬船を含む多様な船種の管理実績を積み重ね、ISOおよび国際海事安全規則に準拠した専門サービスを提供してきた。今回の導入によって、国際規制が本格化する前にデータインフラを先行整備し、排出コストの最小化や船隊ポートフォリオの最適化を実現することで、競争力を一層高めることが期待される。

KLCSM関係者は次のように述べている。「多層化する国際規制環境において、データの信頼性・即時性・追跡可能性は管理会社にとって不可欠な能力です。Vessellinkを導入することで、規制リスクを体系的に管理し、船主との信頼をさらに強化していきます。」LAB021は「VessellinkはEU ETS、FuelEU、IMO中期措置を単一のデータパイプラインで管理できるプラットフォームへと進化している。今後は規制遵守にとどまらず、コスト削減と運航最適化を結び付ける統合意思決定ソリューションとして高度化していく」とコメントした。
今回の協力は、Vessellinkが単なる規制対応ツールを超え、韓国を代表するスマートシップソリューションとして世界的な地位を確立したことを示すものである。LAB021は今後もグローバルな船社・管理会社との連携を拡大し、海運のデジタル化と環境規制対応において世界市場をリードしていく計画だ。


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スターマリンPR
_吉田麻貴(日本語)maki@starmarinepr.com
_イ・ジンギョン(韓国語)jklee@starmarinepr.com
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