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完成したセミナーハウス


近畿大学水産研究所富山実験場(富山県射水市)では、令和6年(2024年)1月に発生した能登半島地震で大きな被害を受けた宿舎の代わりとして、新たにセミナーハウスを設置しました。その竣工式を、令和7年(2025年)9月9日(火)に挙行します。


【本件のポイント】
●令和6年(2024年)1月に発生した能登半島地震で被災した宿舎に代わるセミナーハウスが完成
●実習や研究で訪れる学生や共同研究者のための宿泊室を完備
●完成を祝う竣工式を挙行し、能登半島地震からの復興への一歩とする
【本件の内容】
近畿大学水産研究所富山実験場は、本学の水産研究所施設のなかで唯一日本海側に位置し、6番目の実験場として平成3年(1991年)に開設されました。水深100メートルから汲み上げた深層水を活用し、アカムツ(ノドグロ)やマアナゴの完全養殖達成に向けた研究に取り組んでいます。
令和6年(2024年)1月1日に発生した能登半島地震により、富山実験場内は全て断水し、施設などが損傷しました。震災直後は職員総出で仮配管を組み、生き残った研究対象魚等を使用可能な水槽に集約して、魚の生命維持に取り組みました。また、地盤沈下の影響で飼育棟内の水槽につながる配水管が破損し、研究対象のサクラマスやアカムツ(ノドグロ)、マアナゴの多くが死にました。実験場内のトイレもすべて使用できなくなり、学生宿舎は傾いてしまいました。その後、復旧を進めていますが、トイレは現在も仮設のまま使用しています。
このたび完成したセミナーハウスは、1階建てで実習や研究で訪れる学生、共同研究者のための宿泊施設を備えています。セミナーハウスの整備により、学生、教職員や共同研究者にとって、より充実した研究環境の向上を目指します。
【建物概要】
建物名称 :富山セミナーハウス
建築面積 :136.14㎡
延床面積 :133.94㎡
構造・規模  :木造1階建て
施工   :株式会社カネソ(富山県射水市)
【式典概要】
日時  :令和7年(2025年)9月9日(火)11:00~12:00
場所  :近畿大学水産研究所富山実験場 セミナーハウス食堂
     (富山県射水市海竜町3番、富山地方鉄道バス14系統「堀岡中町」から徒歩約12分)
出席予定:学校法人近畿大学 常任理事       逵浩康(つじひろやす)
     学校法人近畿大学 大学運営本部長    木地平浩次(きじひらこうじ)
     近畿大学水産研究所長、富山実験場長     家戸敬太郎(かとけいたろう)
     株式会社カネソ 代表取締役       竹内正明(たけうちまさあき)氏
     株式会社カネソ 高岡展示場取締役店長  竹内康浩(たけうちやすひろ)氏
【関連リンク】
水産研究所 教授 家戸敬太郎(カトケイタロウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/180-kato-keitarou.html
水産研究所富山実験場
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/aqua-research/laboratory/toyama/

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