ノエビアグループは、北海道・暑寒別岳の「ニリンソウ」の花、葉、茎から抽出したエキスに、新しい肌細胞をつくり続ける表皮幹細胞を活性化し、肌の再生力を高める効果を発見しました。これにより、加齢に伴い低下するターンオーバーが改善され、若々しくすこやかな肌に導く効果が期待できます。

この研究成果の一部は、2025年9月14日から15日にかけて開催された「日本生薬学会第71回年会」で発表しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/544970/LL_img_544970_1.png
研究成果の概要

【研究背景】
~新しい肌細胞をつくり続ける「表皮幹細胞」に着目~
ノエビアグループは、「肌本来の美しさを引き出す」ことを目指し、長年にわたりエイジングケアの研究に取り組んできました。肌は本来、奥深くで新しい細胞が生まれ、表面へと押し上げられ、最終的に古くなった角層が自然に剥がれ落ちるターンオーバーというサイクルを繰り返すことで、すこやかな状態を保っています。このサイクルを支えているのが、新しい肌細胞をつくり続ける「表皮幹細胞」です。しかし、加齢とともに表皮幹細胞が衰えることで、幹細胞が増殖し、肌細胞へと成長していく力が低下することが知られています。その結果、肌の再生力が弱まり、エイジングサインが現れやすくなるのです。
そこで本研究では、表皮幹細胞の活性化に着目しました。これまでの植物研究の知見をもとに、表皮幹細胞を活性化させ肌の再生を促す植物を探求することで、植物の力により肌の根本的な若々しさを引き出す研究に挑みました。


【研究成果】
~「ニリンソウ」が表皮幹細胞を活性化することを発見~
表皮幹細胞を活性化させる植物を探るため、北海道・暑寒別岳の300種以上の植物について調査しました。
表皮の奥深くで生まれる新しい細胞に各植物エキスを添加したところ、「ニリンソウ」エキスにより表皮幹細胞マーカーが増加したことから、表皮幹細胞の活性化が確認されました(図.1)。さらに、細胞増殖マーカーの増加も認められ、新たな細胞が生み出されていることが示されました(図.2)。これらのことから、「ニリンソウ」は表皮幹細胞を活性化させ、肌の再生力を高めることで、ターンオーバーを改善することが期待できます。


画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/544970/LL_img_544970_2.png
(図.1) 表皮幹細胞マーカー/(図.2) 細胞増殖マーカー

ニリンソウ
学名:Anemone flaccida
科名:キンポウゲ科
属名:イチリンソウ属
根茎は生薬「地鳥(じう)」として知られ、消炎や止血の作用をもつ。食用としてアイヌ民族にも古くから親しまれてきた。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/544970/LL_img_544970_3.png
ニリンソウ

【今後の展開】
「ニリンソウ」が、新しい肌細胞をつくり続ける表皮幹細胞を活性化させ、肌の再生力を高めることで、若々しくすこやかな状態に導く効果が期待できます。この研究成果は今後の基礎化粧品の開発に応用する予定です。
ノエビアグループは、「自然を科学する」という理念のもと、創業以来培ってきた独自の植物研究と最先端テクノロジーの融合による高機能化粧品の提供を通して、化粧品がもたらすQOL向上を目指してまいります。


<ノエビアのこだわり>
https://www.noevir.co.jp/about/
編集部おすすめ