桃園市政府観光旅遊局は9月11日から12日にかけて、本市観光業者を率いて日本の神戸及び大阪を訪問し、観光関連団体との会談やプロモーション活動を実施しました。関西市場を重点ターゲットとし、日本からの訪台観光客拡大を図るとともに、観光友好都市との交流協力をさらに深化させることを目的としています。
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桃園市政府観光旅遊局は大阪にて観光プロモーションを開催し、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストなど有力な日本旅行会社を招待しました。これにより、桃園の海外観光市場の開拓を一層推進しました。
神戸との協力が新段階へ - 政府間交流から民間事業者へ拡大
桃園市は一昨年、日本の神戸観光局と観光交流協力に関する覚書(MOU)を締結して以来、両市の交流は活発に行われてきました。今回、市政府が初めて観光業者を伴い神戸を訪問し、神戸観光局を表敬したほか、日本旅行業協会(JATA)兵庫県支部長、神戸市商店街連合会会長、有馬温泉観光協会会長、神戸未来都市機構及び地域事業者らと交流しました。
これにより、過去2年以上継続してきた政府間の交流が、両市の民間事業者間における実質的なマッチングへと拡大しました。参加事業者からは、市政府の取り組みを高く評価する声が多く寄せられ、相互学習や市場開拓に資するとの期待が示されました。さらに神戸市会の前・現議長も来席し、両市の継続的な協力関係に強い支持を表明しました。
陳局長、交流成果を語る - 修学旅行の最適化と事業者の視野拡大
桃園市観光旅遊局の陳靜芳局長は、「過去2年間で桃園と神戸が築いた関係は、初期の交流から市場プロモーションへと発展し、その成果の一例が修学旅行分野に表れている」と強調しました。
今回、観光旅遊局は経済発展局・教育局と共に神戸市内の中学校を訪問し、SDGs推進の取り組みを視察。当該学校や事業者との座談会を通じて、学生の特徴やニーズを把握し、今後の修学旅行商品の最適化に活かす計画です。さらに、多くの桃園観光事業者が神戸を訪問したことで、市政府の国際観光推進への取り組みを理解するとともに、自らの市場開拓や視野拡大の機会を得ることができました。
大阪で観光説明会開催 - 「桃園 旅の起点 すぐに出発」を発信
翌12日、観光プロモーション団は大阪にて初の観光説明会を開催しました。
陳局長は、「2024年における訪台日本人観光客は132万人に達し、そのうち桃園での延べ宿泊数は14万人を超えています。日本は桃園にとって最大の海外観光市場です。世界的な観光トレンドが大都市型から地域・深度型旅行へ移行する中、桃園は大きな集客ポテンシャルを有しています」と述べました。
その上で「『桃園 旅の起点 即刻出発』をコンセプトに、交通・宿泊・グルメ・観光資源を統合し、空港到着後すぐに旅を始められる動線を整備。移動時間を短縮し、観光体験を全面的に向上させる」と強調しました。
具体例として、台湾最大の石滬群を有する「真珠海岸」での漁村文化体験や大王蓮試乗体験、「大龍門」観光回廊における大渓老街の歴史散策、慈湖・石門ダムの探訪、龍潭の茶文化体験などを紹介。さらに北横エリアでは小烏來スカイウォークやララ山巨木群を巡り、豊かな自然を体感できることをアピールしました。
桃園三大観光ブランドが成果を上げる - グルメ映像で日本市場の露出を強化
陳局長は「桃園が推進する三大観光ブランド『真珠海岸』『大龍門』『北横探索』は徐々に成果を挙げています」と説明。真珠海岸国際音楽祭の盛況、年末に再オープン予定の後慈湖、新たな魅力を発信する「北横四季遊」など、多様な資源を連携させ、旅行者の選択肢を拡大しています。
また、日本人旅行者が重視する「食」の魅力も積極的に発信。新屋のガチョウ料理、石門ダムの活魚料理、牛肉麺、先住民料理を重点的にPRしました。さらに、日本の大食いタレント・アンジェラ佐藤氏を招き、桃園夜市で撮影した映像は台湾で話題となり、日本でも高視聴率を獲得。
JATA関西事務局を訪問 - 台日観光トレンドを共有し協力深化
代表団はまた、日本旅行業協会(JATA)関西事務局を表敬訪問し、木村局長から直接の歓迎を受けました。双方は日台の観光トレンドや今後の協力強化について意見交換を行い、観光資源の相互プロモーションや交流継続に合意しました。
陳局長は「今回の訪日により、日本の最新トレンドを直接把握でき、多くの業者マッチングを実現し、桃園観光ブランドの露出を一層拡大できた。今後も多様な協力モデルを通じ国際マーケティングを推進し、より多くの日本人旅行者に桃園を訪れていただきたい」と結びました。