トライベック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤 洋)の調査・分析機関であるトライベック・ブランド戦略研究所は、有力企業100社の企業サイトのサステナビリティページ(以下「サステナビリティサイト」)について、サステナビリティに興味・関心が高い一般消費者にインターネット調査(有効回答数26,627人)を行い、その結果を発表しました。

■調査背景
世界的な情報開示の流れを受け、日本でもサステナビリティ基準委員会(SSBJ)による開示基準など制度的要請が強まる中、企業には気候変動や人的資本への対応を含むサステナブル経営の実践と、透明性の高い情報開示が求められるようになりました。
また、近年、企業のサステナビリティに関する取り組みは、外部評価機関や機関投資家のみならず、消費者、個人投資家、求職者など一般の人々にとっても関心の高いテーマとなっています。

そのような中、企業価値向上を支える「サステナビリティ・ブランディング」の重要性は、今や経営戦略上の中核的課題となりつつあります。そして、サステナブル経営に関する情報発信は、紙の報告書から、企業サイトやオウンドメディアを基盤とする方向へ変化しています。

こうした環境変化を背景に、今回初となる「サステナビリティサイト調査」では、主要なステークホルダーである消費者を対象に、企業のサステナビリティサイトの使いやすさ、情報のわかりやすさ、サイト閲覧後の企業に対する意識変容の状況を聴取しました。また、その結果に基づきサステナビリティサイト総合指数を算出(*1)、ランキング形式で発表しました。
(*1)サステナビリティサイト総合指数はサイトの使いやすさを評価した「UIスコア」、サイト上の情報のわかりやすさを評価した「コンテンツスコア」、サイト閲覧後の意識の変化を評価した「パーセプションスコア」の総和により算出したものです。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/545557/img_545557_2.png

■調査結果
●トップはキユーピー。2位は味の素、3位はトヨタ自動車
サステナビリティサイトランキングトップはキユーピー、2位は味の素、3位はトヨタ自動車となりました(順位は調査対象全100社中)。
その他、上位には食品・飲料、化学・繊維のほか、鉄鋼・非鉄金属、電機・精密・その他製品といった業界の企業も並びました。

サステナビリティサイトランキング<上位20>
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/545557/img_545557_3.png


●「自社ならでは」の取り組みを、分かりやすく伝える企業が高評価。
トップとなったキユーピーのサステナビリティサイトでは、「サステナビリティへの理念・ビジョン」「活動目標・実績」など本調査においてニーズが高かった情報が優先度高く掲載されています。また「食を通じた社会貢献」といったキユーピーらしさを感じさせる情報発信がなされています。
目的の情報にたどりつきやすいこと、キユーピーならではの独自の取り組みの発信が、高評価につながっているものと考えられます。

2位の味の素は投資判断の主要規準となっているESGについて、「ESG情報インデックス」ページを設け、各種情報をスムーズに取得できるようにするなど、投資家への配慮が感じられるサイトとなっています。併せて、キッズ向けコンテンツ「味の素グループサステナビリティWeb for KIDS」や、同社の取り組みを一般消費者にも分かりやすく伝える「Along with society」などを提供しており、多様なステークホルダーを意識した情報発信をしている点が特徴といえます。

3位のトヨタ自動車では、特設サイト「SDGsへの取り組み」を通じ、同社のSDGsへの具体的取り組みを分かりやすく伝えています。コンテンツ内では「水素エンジン」の取り組みや、先端技術の有効性、持続可能性を検証する検証実験の街「Woven City」の取り組みなど、関心をもちやすい情報が掲載されており、企業に対するイメージ向上に寄与しているものと考えられます。

■調査内容
<調査方法>
サステナビリティに興味・関心がある層にインターネットによるアンケートを行い、特定企業のサステナビリティの取り組みに対するイメージ、企業サイトトップページからサステナビリティサイトへの到達のしやすさ、サステナビリティサイトのコンテンツ評価および特定の企業にとらわれないサステナビリティコンテンツへのニーズを聴取した。

<調査概要>
調査時期:2025年7月下旬~8月下旬
調査方法:インターネットを通じたアンケート調査
回答者プロフィール:サステナビリティに興味・関心がある一般消費者
有効回答数:26,627人
調査対象サイト数:100

<調査内容の詳細はこちら>
https://brand.tribeck.jp/research_service/websitevalue/sw/sw2025/

<調査結果はこちら>
https://japanbrand.jp/ranking/sw-ranking/

トライベック・ブランド戦略研究所について
トライベック株式会社内に設置された調査・分析機関で、ブランドやオウンドメディアの品質・価値向上を実現させるためのリサーチおよびランキング事業を行っている。ブランドや企業のデジタルメディアに関する個別調査を行うほか、国内の主要企業を対象とした大規模調査を定期的に実施し、発表している。主な定期調査には、企業情報をユーザーが評価する「企業情報サイト調査」、BtoBサイトのビジネス貢献度を評価する「BtoBサイト調査」、専門家がウェブサイトの使いやすさを評価する「Webユーザビリティ診断」などがある。
URL: https://brand.tribeck.jp/

【会社概要】
会社名 :トライベック株式会社
所在地 :東京都港区赤坂7丁目1番1号 青山安田ビル3階
代表者 :代表取締役社長 後藤 洋
設立 :2001年9月4日
資本金 :3億1千万円
事業内容:デジタルマーケティング支援事業、DXプラットフォーム事業、エクスペリエンスマネジメント事業、メディア/広告代理事業
URL :https://www.tribeck.jp/

【本調査に関するお客様からのお問い合わせ先】
トライベック株式会社 トライベック・ブランド戦略研究所所長 長谷山
TEL:03-5413-0177 / E-MAIL:mail@tribeck.jp
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