全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社⻑:降籏邦義)は、2025年9月18日(木)に「2025年下期事業説明会」を開催しました。本リリースでは、説明会の概要や発表内容についてご紹介します。
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1.事業説明会レポート
無料のBS放送局BS12 トゥエルビ(ワールド・ハイビジョン・チャンネル株式会社)では、下期の事業方針を発表する事業説明会を9月18日に開催した。代表取締役社長の降籏邦義、事業推進部長の小原啓徳、編成部長の井上晴之介らが登壇した。
「個性や“らしさ”を更に磨いていく」/ 「コンテンツIPの創出」と「プラットフォームの拡張」
代表取締役社長の降籏邦義が挨拶を行い、下期の事業説明会が開始された。新たなBSチャンネルの開局などBS業界が大きく動いた2025年。その中でも、地上波を持たない独立系BS局としてBS12は10年連続の増収増益を達成。さらに、その先として「我々の強みとなっている、個性や“らしさ” を更に磨いていくこと、それから、新たなことへのチャレンジをしていこう、と呼び掛けている」と述べた。
「個性や“らしさ” を更に磨く」ということについて、BS12のキャッチコピー“好きを、もっと、じゆうに”に触れながら、「“BS12らしさ”といえば、『 ニッチな“好き”へのこだわり』だと考えている。視聴者さまに、じわっと喜んでもらえるものを大切にしている。」と思いを明かした。
そして、新たなことへのチャレンジとして、「コンテンツIPの創出」と、それを届ける「プラットフォームの拡張」を掲げた。「コンテンツIPの創出」としては、テレビ番組の制作以外に映画の製作委員会への参画の他、初の試みとしてBS12主体のドキュメンタリー映画『はだしのゲンはまだ怒っている』の製作。そして、新たに電子書籍でのコミックの出版事業への参画を決定したと説明した。
「プラットフォームの拡張」では、映画の他、SNS、韓国推し活サイト『Kboard』の運営など、自社だけでなく他社プラットフォームとの連携も拡充を目指すと説明。
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代表取締役社⻑ 降籏邦義
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ドキュメンタリー映画 『はだしのゲンはまだ怒っている』
新たな総合メディア企業への変革にチャレンジ
事業推進部長の小原啓徳は、放送外事業について説明を実施。テレビを軸に多様なコンテンツを掛け合わせ、新たな総合メディア企業への変革にチャレンジしていることを述べながら、具体的な放送外事業として、自社制作番組のIP化とデジタル展開、ベンチャー企業との協業による、ショートドラマ・映画市場への挑戦さらに重要なパートナーである三井物産との連携強化による新規事業創出などと挙げた。
その中から、代表して『Kboard』と『ハワイに恋して!』を例として説明を行った。推し活ユーザーを巻き込んだアクティブなウェブメディアへ転換した『Kboard』によって、K-POPアイドルを推す熱量あるファンへのマーケティング機会を新たに提供したことや、これまではテレビコンテンツを軸にソリューション提供を行ってきた『ハワイに恋して!』をIPとして活用し、ハワイ総合メディアへ成長させていくためにYouTubeとTikTokのコンテンツ運用を開始していることをアピールした。
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事業推進部長 小原啓徳
“BS12らしさ”としてオリジナリティーを意識し、新しい取り組みを投入
下期編成と制作方針を編成部長の井上晴之介が番組映像を交えながら発表を行った。10月クールに関しては大幅な改編は行わず、視聴者の期待を崩さない枠組みの中で、“BS12らしさ”としてオリジナリティーを意識したジャンルと作品、新しい取り組みをそこに投入していくことを目指していると説明した。
各編成については、中継番組では、上期としてプロ野球、鈴鹿8耐、新しいチャレンジで好評を得た熊野花火大会などを放送したことを振り返り、下期の中継の目玉としてSVリーグ中継をアピール。世界バレーの躍進で存在感を増しているバレーボールの最前線を厳選して届けたいと意気込んだ。
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編成部長 井上晴之介
ゴールデン帯の映画編成については、9月末から10月初週の特別編成として、小林旭の日活アクション、チョウ・ユンファの『男たちの挽歌』に代表される香港ノワールの名作を集中放送。また10月2週目からは無料放送では初放送となる『RRR』などのインド映画を3週連続で投入するなど、人気路線と新しいジャンル・スターの映画をバランスよく編成していく。
ドラマ製作については、新番組として『この動画は再生できません』第3シーズンの放送を発表。
下期新番組 ドラマ『この動画は再生できません3』、グルメドキュメンタリー『食旅一会(しょくたびいちえ)』
10月からスタートする、ドラマ『この動画は再生できません3』と日本各地の美食体験を紹介する『食旅一会』について、映像を交えながら各プロデューサーより番組説明が行われた。
お笑いコンビのかが屋が主演を務めるホラーミステリーシリーズの最新作となるドラマ『この動画は再生できません3』について、本作より製作へ参画することを発表。コンテンツ開発部の小椋プロデューサーはSNSや配信サイトを中心に話題を集め、ドラマ2作に続き、2024年には劇場版も公開された人気シリーズであることを、かが屋からのビデオメッセージと共に紹介した。
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小椋咲希プロデューサー
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『この動画は再生できません3』
美味しい食事を作り、ゲストへ提供するために労を惜しまないシェフの食への思いを伝えるグルメドキュメンタリー『食旅一会』の説明では、ナレーションを務める山口智子からのビデオメッセージが流れると、コンテンツ開発部の池上プロデューサーが挨拶。観光庁が推進する「ガストロノミーツーリズム」をテーマとした番組制作のこだわりとして、あえて料理を食べるシーンは撮影せず、視聴者が「美味しそう」と思う映像、シェフの食材への向き合いや料理への情熱などを通して「この人の作った料理を食べてみたい」と感じさせることを目指していると説明した。
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池上直樹プロデューサー
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『食旅一会』
下期の注力セールス商材は『SVリーグ中継』と『食旅一会』
2025年下期のセールス注力商材についての説明では、営業部長の間宮篤が説明を実施。まず、上期の実績として、プロ野球中継と鈴鹿8耐で大きな視聴数を獲得、またクライアントのYouTube企画を実施し、登録者を1万人未満から10万人を超えるまでに引き上げたことを振り返った。
そして、下期の注力セールス商材として、番組編成でも述べられたSVリーグの中継と新番組の『食旅一会』を挙げた。
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営業部長 間宮篤
BS12初製作ドキュメンタリー映画『はだしのゲンはまだ怒っている』がいよいよ公開
戦後80年を迎える今年、BS12が製作した初のドキュメンタリー映画『はだしのゲンはまだ怒っている』の紹介が行われた。本作は、第15回衛星放送協会オリジナル番組アワード〈ドキュメンタリー部門〉最優秀賞を受賞したBS12スペシャル『「はだしのゲン」の熱伝導~原爆漫画を伝える人々~』の映画版となり、11月より順次劇場公開を予定している。
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左:高橋良美プロデューサー 右:ネツゲン 大島新
そして、BS12プロデューサーの高橋良美と、共同プロデューサーであるネツゲンの大島新が登壇し、本作について語った。
BS12の『BOOKSTAND.TV』に出演したことで、高橋から映画化の相談を受けたという大島は、原作漫画について「久しぶりに読み返した時に、こんなに激しい漫画だったのかと痛感しました」と振り返りながら、「ゲンの怒りも激しいですし、描写も残酷でありますが、その激しさには原爆で家族を失ってしまったゲンの愛から来る激しさ、そして、戦後になってからも家族や仲間と共にたくましく生きていく、愛の激しさというものがあるんです。そんなことがこの戦後80年に映画として見てくださる方に届くといいなと思っています」と映画公開への期待を寄せた。
44分のテレビ版から90分の映画になることで、ほぼ半分以上が新たに撮り下ろしになったことから、大きく追加した要素について、高橋は「『はだしのゲン』を巡る騒動や議論があるんですけれども、これは間違っているんだっていう論者の方にも出ていただいて、いろんな意見を取り入れようと意識しました」と説明。
大島も映画化にあたって、「見た人がある種の解釈をできるような、そういう作品になるといいなと思いました。どうしてもテレビの場合は説明が多めになるところがありますので、映画としては説明やナレーションも少なめにして、これを見てどう思うのかというのを想像しながら作りました」と製作の思いを語った。
10年先を見据えた新しいメディア像を描き、“総合メディア企業”を目指す
最後に、営業・事業推進本部長の古賀宗仁が登壇し、「弊社はコンテンツIPの創出とプラットフォーム拡張を軸に、10年先を見据えた新しいメディア像の実現に取り組んでおります。下期も新番組投入や、自社IP展開、原作コミック開発、映画製作などを通じて総合メディア企業を目指してまいります」と展望を示し、改めて感謝を述べて事業説明会を締めた。
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営業・事業推進本部長 古賀宗仁
2.BS12 トゥエルビについて
三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。