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大阪城天守閣(左)、インスタ投稿用のツアーMAPイメージ(地図引用元:Google社「Google マップ」)(右)
近畿大学総合社会学部(大阪府東大阪市)総合社会学科社会・マスメディア系専攻教授 村松秀ゼミは、大阪城天守閣(大阪市中央区)の協力のもと、大阪城を大阪人にとって真の心の拠りどころとする「大阪城・超ランドマーク化計画」を進めています。
今年度の新たなアプローチとして、多くのビルなどに囲まれて見えづらくなっている大阪城がわずかでも見えるところを歩いて回るツアールートを「大阪城・一体どっから見えるねん?~大阪人も知らないチラッと見える大阪城めぐり~」と題して、令和7年(2025年)11月21日(金)からInstagramで紹介します。
【本件のポイント】
●「大阪城を大阪人の真の心の拠りどころにする」ことを目的とした地域貢献プロジェクトを実施
●多くのビルに囲まれて見えづらくなっている大阪城がチラッと見える場所をめぐるツアールートを紹介
●インバウンド観光客を意識してツアールートを英語でも投稿
【本件の内容】
近畿大学総合社会学部の村松秀ゼミは、"人々の心を動かし豊かにしていく「コトづくり」プロデュース"を研究テーマとして掲げています。400年以上にわたり大阪のランドマークとして存在する「大阪城」ですが、今では周囲に高いビル群が建ち並び、その姿をはっきりと捉えにくい状況が生じています。この大阪城を、もう一度大阪の人々の心の拠りどころにできないかと考え、「大阪城・超ランドマーク化計画」というプロジェクトを立ち上げました。
昨年度は、大阪市内で実際に大阪城が見える場所を82カ所リストアップし、位置情報と写真を紐づけてGoogleマップ上にまとめた「大阪城・見える化MAP」を制作しました。さらに、「ほんまは見えるねん!大阪城」というInstagramアカウントを開設して、投稿を続けてきました。
今年度は「大阪城・一体どっから見えるねん?~大阪人も知らないチラッと見える大阪城めぐり~」と題して新たにInstagramアカウントを開設し、チラッと大阪城が見えるツアールートを写真や動画で投稿します。JR大阪環状線「森ノ宮駅」をスタートし、もりのみやキューズモールBASE、玉造稲荷神社、カトリック玉造教会、難波宮跡などを通り、大阪城公園から出発点である森ノ宮駅へと戻ってくる、約1時間30分のルートです。森ノ宮駅の外回りホームの北端やキューズモール屋上のエアトラック、難波宮跡のフェンス越しなど、何気ない場所からチラッと大阪城を見ることができます。さらにこの地域は、かつて城に勤めた武士の屋敷などが立ち並んでいた歴史ある場所で、ルートを回りながら大阪の街の発展や文化を垣間見ることができます。
また、近年増加しているインバウンド観光客にとって大阪城は主要な観光地であることから、英語でも「Where the heck can you even see Osaka Castle from?」と題して投稿します。大阪の楽しみ方の一つとして「街中からチラッと見える大阪城を探す」チャレンジを紹介し、大阪城や大阪の街への興味をより一層深めてもらうことをめざします。
こうした活動を通じて、かつて大阪の人々にとって大切な心の拠りどころだった大阪城に再び目を向けるきっかけを創出し、大阪城の新たな価値化、そして大阪の街の活性化につなげます。
【実施概要】
企画名 :「大阪城・一体どっから見えるねん?
~大阪人も知らないチラッと見える大阪城めぐり~」
(英語名 「Where the heck can you even see Osaka Castle from?」)
アカウント:Instagram「osaka_superlandmark2025
(超ランドマーク大阪城2025@村松ゼミ)」
https://www.instagram.com/osaka_superlandmark2025/
開始日 :令和7年(2025年)11月21日(金)
企画制作 :近畿大学総合社会学部教授 村松秀、ゼミ生3名
協力 :大阪城天守閣
WEBサイト:https://osaka-superlandmark.studio.site
【大阪城天守閣館長 宮本裕次氏のコメント】
モノにあふれ、時間に追われる日常の中で、私たちは時に「モノではない何か」で心を満たしたいと強く願うことがあります。また、ふとしたきっかけから「モノではない何か」に心が大きく揺さぶられる瞬間もあります。これは、大阪城への興味や愛着、ビルのすき間から偶然大阪城を見つけたときのワクワク感にも通じます。
進行中の「大阪城・超ランドマーク化計画」は、大阪城が地元の人たちにとって、また城郭が日本人にとって、単なる「モノ」ではないことを改めて認識させてくれる、斬新で独創的な取り組みです。ツアーを体験した方々の反応はきっとさまざまで、予想外の感想もこのプロジェクトの進化に寄与することでしょう。
また、今回は英語での実施にも挑戦されるとのこと。「城が心の拠りどころ」という精神自体を日本人特有の文化だと新鮮に受け止める外国人も多いと思います。彼らがこのツアーを通じて日本文化をどのように感じてくれるか、とても楽しみです。
【学生のコメント】
大阪の人々にとって当たり前の存在である、大阪城。近い存在がゆえに、意識することは少ないと思います。しかし、大阪城と大阪の街、そして人々の繋がりは本当に価値あるものです。
大阪城天守閣の宮本館長からも、「あえてインバウンド観光客にフォーカスし、あえて大阪城がチラッとみえる姿をツアーとして展開する点」に意外性があるとのコメントをいただきました。
ぜひ、たくさんの方に「大阪城・一体どっから見えるねん?~大阪人も知らないチラッと見える大阪城めぐり~」をInstagramでご覧いただき、実際に歩いてチラッと見える大阪城を見つけ、そして昔の街並みから見る大阪城を想像し、大阪の街の歴史を感じていただければと思います。
【関連リンク】
総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 教授 村松秀(ムラマツシュウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2784-muramatsu-shu.html
総合社会学部
https://www.kindai.ac.jp/sociology/