岡崎市が設置・運営をする中小企業の無料相談所・岡崎ビジネスサポートセンター(愛知県岡崎市/センター長:高嶋 舞)が仲介し、竹島水族館(蒲郡市竹島町/運営:竹島開発株式会社/館長 小林 龍二)と障がい者の就労訓練などを行っている「就労サポートアクト」(岡崎市稲熊町、代表・杉浦 真理子)は連携し、2025年12月19日に思わず二度見する新しいお土産が制作しました。

その名も「1(ワン)チャン食べてくだ菜(さい)」。

本商品は、竹島水族館で飼育されているカピバラが日常的に食べている野菜と同じ素材を使用し、乾燥野菜として商品化したものです。
カピバラの赤ちゃん誕生をきっかけに来館者が増加している中、カピバラが食べている野菜と同じであれば、野菜が苦手な子どもたちにも興味を持って、「一度食べてみようかな」と感じてもらえるのではないかという思いから開発に至りました。

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カピバラの大好物を乾燥させちゃいました!

■商品概要

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商品

<特徴>
・竹島水族館で飼育されているカピバラが実際に食べている野菜と同じ野菜を乾燥
・蒲郡市・岡崎市など三河地域産のB級野菜を活用し、食品ロス削減にも寄与
・キャベツの芯を一つ一つ取り除くなど、下処理から乾燥まで手間ひまをかけて製造
・竹島水族館として、障がいのある人が製造したお土産を取り扱うのは初めて
・賞味期限が長く、災害時に不足しがちな野菜を日常から備える「フェーズフリー」の考え方にもつながる商品

<概要>
名称 : カピバラの大好物を乾燥させちゃいました
「1(ワン)チャン食べてくだ菜(さい)」
内容 : キャベツ、さつまいも、にんじん、ブロッコリー、小松菜 など
※カピバラが食べている野菜の中から、季節により内容は変わります
内容量: 50g
食べ方: 3分程度煮込み、味噌汁やラーメンの具材として使用
販売先: 竹島水族館 お土産売り場


■開発の経緯
<竹島水族館の館長からオファー>
就労サポートアクトでは、以前から蒲郡市や岡崎市などの生産者から野菜を仕入れ、ピクルスや漬物の製造を行ってきました。

2025年3月、岡崎市農務課が推奨している農福連携活動の成果としての新商品開発を行い、乾燥野菜が完成しました。障がいのある利用者が野菜のスライスや袋詰めを担い、藤川宿などで販売してきました。また、フェーズフリー商品としての可能性から、同年9月にはオカビズ主催の防災展にも出品しました。

この商品を見た竹島水族館の小林館長が「これはカピバラが食べているものと一緒だ。水族館のお土産にしたい」と感じたことが、今回の連携のきっかけとなりました。

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商品棚

<商品開発>
小林館長は、子どもは野菜が苦手な場合が多く、実際に自身の娘も野菜をなかなか食べてくれないと感じていたといいます。一方で、カピバラは子どもたちに非常に人気があり、「大好きなカピバラが食べているものなら、少しでも野菜に興味を持ってもらえるのでは」と考えました。
小林館長とアクト杉浦さんは打ち合わせを重ねる中で、「カピバラが食べている野菜と同じにする」ことを重視。これまでは必ず入れていた大根は使用せず、ブロッコリーやカボチャ、キャベツの野菜を採用することにしました。
しかし、これらの野菜は硬さや色味の問題から乾燥加工には不向きだと感じ、避けてきたものでした。

何度も試行錯誤を重ね、約2ヶ月をかけて商品化に成功しました。
特にキャベツは色が抜けやすいため、緑の多い品種を選び、すべての芯を取り除くなど、手間ひまを惜しまない製造工程を採用しています。

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アクト/パック詰め

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/565335/LL_img_565335_8.jpg
アクト/圧着作業

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/565335/LL_img_565335_9.jpg
アクト/ラベルはり

<いよいよ納品>
12月19日朝、アクトの利用者全員で竹島水族館を訪れ、初回納品を行いました。
一人ひとりが関わってきた商品を館長へ直接手渡しし、その後、実際にお土産売り場の棚へ並べていきました。
自分たちが丁寧に加工し、袋詰めしてきた商品が、来館者の目に触れる場所に並ぶ様子を前に、利用者からは喜びの表情が見られました。
納品後は、みんなでカピバラに対面しました。野菜をゆっくりと味わう姿や、気持ちよさそうに眠る様子を眺めながら、「癒される」「かわいい」と、自然と声がこぼれ、和やかな時間が流れました。
これまで丁寧に製品作りをしてきたアクトの商品が、来館者で賑わう竹島水族館のお土産として取り扱われることは、利用者にとって誇りとなり、そして、今後の仕事の励みにつながる機会となりました。

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納品の様子

■事業者概要
◎ 竹島水族館
竹島水族館(通称:タケスイ)は、愛知県蒲郡市にある地域密着型の水族館です。
深海生物の展示種類数は日本一を誇り、アシカショーやカワウソ、カピバラなどの人気展示に加え、手書きによるユニークな解説や斬新な展示方法で注目を集めています。
一時は来館者数が低迷し廃館も検討されましたが、館長・小林龍二氏の改革によりV字回復。

2018年度には過去最高の来館者数を記録し、2024年10月にはリニューアルオープン。子どもから大人まで楽しめる水族館として、全国から来館者が訪れています。

竹島水族館
〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島町1-6
電話番号: 0533-68-2059
URL : https://www.takesuideepsea.com/


◎ 就労サポートアクト 製造部門「岡崎きく工房」
障がいのある18歳以上の方の就労支援や一般企業への就職を目指して訓練を行う福祉サービスの事業所です。利用者の方たちに幅広い職業体験を提供できるよう豊富な作業とワークサンプルによるトレーニングを設けています。社内製造部門「岡崎きく工房」は、漬物やジャム、干し芋などの加工食品や陶芸品などの、製造販売も行っています。

株式会社アクト
〒444-0071 愛知県岡崎市稲熊町1丁目74番地
電話番号: 0564-79-8910
FAX : 0564-79-8911
URL : http://act-okazaki.com
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