株式会社土屋(本社:岡山県井原市、代表取締役:高浜 敏之、従業員数:2,881人)は、重度障害者への訪問介護をはじめ、高齢者向けデイサービスや訪問看護などを全国で展開するソーシャルビジネス企業です。

当社の合理的配慮推進委員会(委員長:白鳥 美香子)は、2025年12月17日、株式会社アカルク 代表取締役の堀川 歩 氏を講師に迎え、性の多様性(LGBTQ+)に関する社内勉強会を開催しました。


社内で初めての開催となった本勉強会では、LGBTQ+当事者である堀川氏がご自身の体験を交えながら、当事者を取り巻く社会状況や法律制度について解説されました。あわせて、介護業界における具体的な課題や配慮のあり方についてお話しいただき、我々も理解を深めることができました。また、現場で起こり得る事例やハラスメントの問題を通じて、当事者の心理的安全性を守るために何ができるのかの示唆をいただき、一人ひとりを個人として尊重する個別ケアの重要性を共有しました。


■研修会の概要
テーマ :LGBTQ+勉強会~介護業界に求められる配慮とは?~
開催日 :2025年12月17日
講師 :堀川 歩 氏(株式会社アカルク 代表取締役)
参加者 :株式会社土屋の全スタッフ
開催場所:オンライン(Zoom)
主催 :株式会社土屋 合理的配慮推進委員会


■堀川 歩 氏の経歴
堀川 歩 氏は、高校卒業後に地雷撤去を行うため陸上自衛隊に入隊し、任期満了後は自分の目で世界の現状を確かめる為に世界一周の旅に出発。帰国後はLGBTQ+の方の総合サポート事業を個人で立ち上げる。その後、ユニバーサルデザインのコンサルティング会社で人事部長を務め、2020年に株式会社アカルクを設立。
「人と組織を明るく照らす」をビジョンに、多様な人が働きやすい職場環境作りを専門に行い、年間100本以上の研修や講演を行い、他社のアドバイザーなども務める。
なお、株式会社アカルクは、職場におけるLGBTQ+への取組みに関する指標「PRIDE 指標2025」において、5年連続「ゴールド」を受賞。


■勉強会の背景
土屋グループでは、2025年6月に従業員を対象とした「LGBTQ+に関する社内アンケート」を実施し、488名から回答を得ました。その結果、LGBTQ+について「これまで学ぶ機会がなかった」と回答した人が約75%に上り、知識や理解の不足が課題として浮き彫りになりました。
また、「LGBTQ+の方との接し方や、どのような配慮をすればよいのか分からず不安を感じている」といった声も多く寄せられました。こうした結果を受け、当委員会ではLGBTQ+に対する理解を深めることを目的に、LGBTQ+の総合サポート事業を行う株式会社アカルクの代表取締役・堀川氏を特別講師として迎え、本勉強会を開催する運びとなりました。



■当日の堀川氏による勉強会の概要

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株式会社アカルク 代表取締役・堀川 歩 氏

1 LGBTQ+に関する基礎知識
LGBTQ+当事者である堀川氏より、近年の当事者を取り巻く社会状況や生活環境について解説いただきました。講義では、当事者を取り巻く法律制度の現状とその課題をはじめ、同性婚やパートナーシップ制度の動向、さらにトランスジェンダーの多様性について幅広く取り上げられました。
とりわけトランスジェンダーに関する解説では、身体の性と心の性との間に違和感を覚えた際に、当事者がどのような選択や心情になりやすいかについて、現状のガイドラインに沿って具体的に説明が行われたほか、堀川氏ご自身の体験よりその歩みをお伺いしました。また、2004年に制定された「性同一性障害特例法」にも言及され、制度の成り立ちや現状、課題について理解を深められる内容となりました。

2 介護業界における課題と配慮
講義では、LGBTQ+当事者が介護の現場で直面しやすい困難について、「ハード面(環境・制度)」と「ソフト面(理解・情報)」の二つの側面から解説が行われました。特にソフト面においては、無理解から生じるハラスメントや、いわゆるアウティング(本人の許可なく第三者に性的指向や性自認を伝える行為)が当事者に与える深刻な影響について、具体的に説明いただきました。
さらに、介護業界における実際のケースやトラブル事例を取り上げながら、介護に携わるスタッフ一人ひとりが当事者の心理的安全性をどのように確保できるか、特に身体介助に対する不安の軽減に向けて何ができるのかについて示唆がありました。正解が一つではないからこそ、当事者にどう寄り添うかを考えることの重要性や、個別ケアの視点の必要性が強調されました。
また、カミングアウト(自身の性自認や性的指向を他者に伝えること)という非常にセンシティブなテーマについても、堀川氏自身の体験を交えながら丁寧な説明が行われました。加えて、カミングアウトを受けた際の適切な対応や留意点について、企業において重要となるパワーハラスメント防止法とも関連付けて解説がなされました。

3 アライとしてできること
最後に、日常の中で無意識・無自覚に発してしまいがちな言動の具体例を挙げながら、アライ(性的マイノリティの理解者・支援者)として実践できる行動について紹介がありました。LGBTQ+当事者であるか否かにかかわらず、互いを一人の「個人」として尊重し合うことの大切さ、そして介護の現場において個別ケアを実践する意義について、改めて考える機会となりました。



■合理的配慮推進委員会 委員長・白鳥 美香子のコメント

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合理的配慮推進委員会 委員長・白鳥 美香子

本勉強会では、外部より株式会社アカルクの堀川様をお迎えし、専門的な知見や実践的な事例を交えながら、合理的配慮のあり方についてご講義いただきました。堀川様のご経験は、私たちが日々直面する課題を見つめ直し、より良い対応を考えるうえで非常に貴重な学びとなりました。
合理的配慮の推進は、障害や性の多様性を含め、誰もが安心して自分らしく過ごせる環境を整えるために欠かせない取り組みです。社会の変化とともに、私たちの職場や利用者、家族、友人の中にも、さまざまな背景を持つ方々が共に働き、生活しています。その一人ひとりが尊重され、力を発揮できるような環境づくりを、皆さまと共に進めてまいりたいと考えております。
今回の研修を通じて、参加者の皆さまが合理的配慮の意義を改めて理解し、職場での継続的な学びや、一人ひとりを尊重する姿勢、そして具体的な支援の実践につなげていただければ幸いです。


■参加者のコメント(一部抜粋・改変)
・LGBTQ+に対する理解を深めることができました。
・LGBTQ+についての知識がほとんどない中で、当事者のリアルな声を聞くことができ、大変学びの多い勉強会でした。
・当事者の方が日常で感じている困りごとを直接知ることができ、理解を深める貴重な機会となりました。
・当事者の方から「言われてよかったこと」「うれしかった言葉」を具体的に紹介いただけた点が印象的でした。今後の関わり方の参考にしたいと思います。
・LGBTQ+の方々が、想像している以上に身近に多くいらっしゃるのだと感じました。

・SOGIハラスメントについて、無意識のうちに発言してしまっている可能性があることに気付き、反省しました。言葉や声かけは誰に対しても重要であると、改めて気を引き締めるきっかけになりました。
・LGBTQ+という言葉を耳にする機会は増えているものの、理解できていない部分が多いと感じていました。正しい知識を多くの人が知ることで、LGBTQ+の方々がより過ごしやすい社会になっていければと思いました。
・性的マイノリティの方がこれまで経験されてきた苦労や、今後企業として求められる対応についてお話を伺うことができ、大変貴重な勉強会でした。
・自分自身の中に、マイノリティに対する差別的な意識や考えがあることに気付かされました。今回の勉強会を通じて深く反省し、意識して改善すべき課題であると感じました。改善すべきは私自身です。
・これまで「人と違うこと」を特異な目で見てしまっていた自分を省みる時間となりました。当事者の方々の苦労を知り、考え方を変えるきっかけをいただいたと感じています。知ることで意識は変わるのだと実感しました。
・初めて当事者の方のお話を直接伺うことができました。
正しい知識が広まることで、LGBTQ+の方々がより過ごしやすい社会になると感じました。


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【会社概要】
会社名 :株式会社土屋
所在地 :岡山県井原市井原町192-2 久安セントラルビル2F
代表取締役:高浜 敏之
設立 :2020年8月
事業内容 :障害福祉サービス事業及び地域生活支援事業、
介護保険法に基づく居宅サービス事業、
講演会及び講習会等の企画・開催及び運営事業、研修事業、
訪問看護事業
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