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キャンパス・ビジュアル化を象徴するジャンボ壁画が完成


 芸術と科学を融合させたアート&サイエンス(A&S)教育に取り組んでいる倉敷芸術科学大学で、芸術系と理系の学生たちがコラボしたキャンパスのビジュアル・プロジェクトが本格始動しました。「学生がつくるキャンパス」「学生が誇れるキャンパス」を目指し、独創的なキャンパス空間づくりが進んでいます。


 このプロジェクトは2021年に策定された「倉敷芸術大学ビジョン2031」の6つの柱のうち、「A&S教育の開発・展開」と「学生参加型のキャンパスのビジュアル・プロジェクト」に沿った取り組みです。
 まずキャンパスで目を引くのは、17号館西側の壁面に描かれた色彩豊かな抽象画です。縦2.3㍍、横5.3㍍のテント生地2枚に、瀬戸内の海と芸術・科学の融合をテーマに芸術学部と生命科学部の学生14人が思い思いの絵を描きました。1月27日に完成したばかりです。昨年開学30周年を迎えた同大の記念行事と位置づけ、コンセプトは「30年の汚れを修復するのではなく、次の10年に向けて常に新しい表現が生まれる“創造の場”とする」としています。
 2号館のレンガの壁にはカラフルな動物たちが彩り豊かに取り付けられています。学生たちがデザインした作品を3Dプリントで、「壁面プラ継ぎ」とネーミングしてレンガのつなぎ目にぴったりとはめ込みました。この前に設置された説明版からスマホでQRコードを読み取ると、壁面から動物たちが3Dで浮き上がるAR(拡張現実)の仕掛けも。
 さらに5号館前の花壇にはバラを中心とした「香りの庭」を設けて、キャンパスを花と香りで彩っています。7号館近くではアゲハチョウなどのエサとなる植物を多数植栽した「バタフライガーデン」を配置。生態系を理解するとともに人間と自然の調和を考える場となっています。
 また2018年の西日本豪雨などで氾濫した小田川の付け替え工事に伴い、生息域が減少した希少水生植物のアサザ(岡山版レッドリスト2025・絶滅危惧Ⅱ類)を1号館の池に移植して域外保全を図るビオトープもお目見え。
これで「高梁川流域の生態系の学習、地域貢献にもつなげる」ことを目指しています。
 こうしたさまざまな取り組みが2月12日、教職員を集めた研修会で報告されました。
 プロジェクトを主導している白砂伸夫学長補佐は「まず根本的な考え方は“こんな素晴らしいキャンパスがあって、能力のある教員、優秀な学生がいるのに生かさない手はない”ということ」とし、このプロジェクトを通して「学生たちの問題解決力を育成し、美意識・感性の向上につなげたうえ、学生の創作意欲を刺激する創造的な学習環境の形成、魅力あるキャンパスの創造を進めていきたい」と話しています。


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壁画に描く素材を検討する学生たち(芸術学部・五十嵐英之研究室提供)


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壁画の全体像が姿を現しました(芸術学部・五十嵐英之研究室提供)


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スマホで見ると壁面から動物たちが浮かび上がって見えます(写真はスマホのスクリーンショット)


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壁面に向けてスマホをかざし、AR体験を楽しむ学生たち。後方が白砂さん


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「壁面プラ継ぎ」を取り付ける学生たち(芸術学部・原田明夫研究室提供)


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ビオトープにアサザを移植する学生たち(生命科学部・渡邉黎也研究室提供)


岡山理科大学 : https://www.ous.ac.jp/

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