量子コンピューティングは、理論研究の段階から実用化へと急速に進展しています。それに伴い、企業の機密データや独自のノウハウ、知的財産を守っている現在の暗号技術が将来破られる可能性が現実化しています。これは企業経営や投資において、重大なリスクとなり得ます。
本提携により、ベインとIBMは、企業がポスト量子時代におけるセキュリティ耐性について、最先端の評価を得て、必要不可欠となるリスク対策を講じ、ポスト量子暗号(PQC)への対応を経営戦略やオペレーション計画に組み込めるよう支援します。
ポスト量子暗号(PQC)は、こうした急速に進化するサイバーセキュリティ上のリスクを効果的に軽減することが可能です。しかしながら、ベインの最新調査によると、多くの企業のテクノロジー責任者がPQCへの対応を重要課題と認識している一方で、その導入に向けた具体的な戦略を策定している企業は依然として限られており、対応の遅れが深刻な問題となっています。
中長期的には、ベインおよびIBMは、冶金、医薬品、材料科学などの分野におけるポスト量子環境の重要な活用領域を中心に、幅広く協業を進めていく予定です。
ベインのデジタル・プラクティスのグローバル責任者であるチャック・ウィッテンは次のように述べています。
「量子コンピューティングは、実用段階へ急速に移行しつつあり、現在使用されている多くの暗号標準が将来も安全であり続けるわけではないことが明確となっています。いま対策に着手する企業は、顧客を守り、企業価値を守り、将来のリスクに先んじて備えることができます。
また、IBMとの提携により、企業買収や投資を行う投資家が暗号リスクを早期に把握し、適切な対応を取るための支援体制が強化されます。ポスト量子時代への備えは、ディールにおける他の重要なテクノロジーリスクと同様に扱うべき課題です。
IBMコンサルティングのオファリングおよびグロース担当シニア・バイスプレジデントであるアンディ・ボールドウィン氏は、次のようにコメントしています。
「量子時代に対応したセキュリティへの移行は、暗号技術に依存するすべての組織にとって、近い将来の重要な経営課題となりつつあります。ベインとの協業により、セキュリティが脆弱なアセットの特定から、対応策の優先順位付け、さらには移行戦略の実行に至るまで、クライアントに量子耐性に向けた明確なロードマップを提供します。これにより、ポスト量子時代の到来に先立ち、リスク軽減を図ることが可能となります」
【ベイン・アンド・カンパニーについて】
ベイン・アンド・カンパニーは、未来を切り開き、変革を起こそうとしている世界のビジネス・リーダーを支援しているコンサルティングファームです。1973年の創設以来、クライアントの成功をベインの成功指標とし、世界40か国65拠点のネットワークを展開しています。クライアントが厳しい競争環境の中でも成長し続け、クライアントと共通の目標に向かって「結果」を出せるように支援しています。ベインのクライアントの株価は市場平均に対し約4倍のパフォーマンスを達成しており、私たちは持続可能で優れた結果をより早く提供するために、様々な業界や経営テーマにおける知識を統合し、外部の厳選されたデジタル企業等とも提携しながらクライアントごとにカスタマイズしたコンサルティング活動を行っています。
また、ベインは環境・社会・倫理における企業のパフォーマンス評価を行っているEcoVadisより、全企業の中でも上位1%に位置づけられるプラチナ評価を獲得しており、社会課題に取り組む非営利組織に対し今後10年間で10億ドル以上に相当する無償のコンサルティング支援を行うことを公約しています。
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