Hydrogen Technology株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:山本 泰弘)と有限会社ケイエスケイ(本社:神奈川県綾瀬市、代表取締役:小林 康弘)は、水素製造工程で発生する副産物を有効活用した不燃水性塗料(防炎水性塗料)の開発プロジェクトを開始しました。既に本格的なサンプル製造を開始しており、従来比で主原料製造時のCO2排出量を大幅に削減しながら、高い不燃・防炎性能を両立する革新的な素材の量産化を推進してまいります。



■ 開発の背景 ―資源の完全循環モデルへの挑戦―
水素製造の過程では、防炎剤の主原料となる「水ガラス(ケイ酸ナトリウム)」と「アルミン酸ソーダ水溶液」が副産物として生成されます。これらは従来、新規の化学プロセスを経て製造・調達されるのが一般的でした。本プロジェクトでは、両社の技術連携により、この副産物を防炎剤の配合液としてそのままアップサイクルする「資源の完全循環モデル」の確立を目指します。


■ 本プロジェクトの3つの特長
(1) CO2排出量の大幅削減によるスコープ3への貢献
既存の原料調達プロセスと比較し、製造に関わるCO2排出量の大幅な削減効果が期待されます。これにより、建設業界やイベント・ディスプレイ業界のサプライチェーン排出量(スコープ3)の削減に直接貢献いたします。

(2) 消防法・建築基準法の双方をクリアする「不燃・防炎性能」
水素製造副産物の「水ガラス」と「アルミン酸ソーダ水溶液」を組み合わせた「複合液」を主原料として活用しています。本塗料は、建物の壁材・天井材に求められる「建築基準法(不燃性)」と、カーテン・シート類に求められる「消防法(防炎性)」の双方をクリアしており、段ボール・合板ベニヤ・PP樹脂・塩ビ・発泡スチロールなど多種多様な素材に対して強力な不燃・準不燃効果を発揮し、国内の公的基準において最も厳しい認定をクリアする難燃性能を実現します。

(3) ケイエスケイの特許技術・25年の実績との融合
有限会社ケイエスケイは、消防庁防炎表示者(登録番号B-(14)-1231)として認定を受け、2022年には公益財団法人日本防炎協会より理事長賞を受賞した、防炎加工処理事業25年以上の実績を持つ専門企業です。同社が特許出願済みの不燃水性塗料技術(KS・リターダント等)と水素製造副産物を融合させ、革新的な次世代防炎素材の開発を推進します。


■ 市場背景と今後の展望
日本の難燃剤市場は、環境規制の強化や非ハロゲン系物質への代替移行を背景に、2025年の約1,000億円から2034年には約1,400億円(年平均成長率3.71%)への拡大が予測されています。建設・電子機器をはじめ幅広い産業分野において、安全かつ環境負荷の低い防火ソリューションへのニーズが高まっています。
本プロジェクトでは、効果検証と市場認知の拡大を経て、SDGs経営を推進する大手ゼネコンや商業施設を主要ターゲットとした大量生産・供給体制への移行を計画しております。
「水素製造副産物を活用した循環型モデル」という付加価値を強みとし、難燃剤市場における新たな業界標準の確立と、この成長市場での確固たるシェア獲得を目指してまいります。


■ 企業概要
Hydrogen Technology株式会社
所在地 : 東京都千代田区
代表 : 代表取締役 山本 泰弘
事業内容: 水素製造・関連技術開発
URL : https://eh-tech.co.jp/

有限会社ケイエスケイ
所在地 : 神奈川県綾瀬市
代表 : 代表取締役 小林 康弘
事業内容: 防炎加工処理事業・不燃水性塗料の製造販売
URL : https://www.bouenksk.com/
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